おはようございます。
 2010年10月10日、
 10時10分です……と、
 書こうと思っていたんですけど、ご飯の支度をしていたら少々すぎてしまいました。

 2010年10月10日10時20分。

 ジャストです……♪ (^w^)g


 今日のお昼は手ぬくり(手抜きな手作り)ボーク&ビーンズ。
 豆は百均のミックスビーンズ缶、挽き肉は京王の半額豚ひき。自分ちの庭のローズマリーと、隣家(裏側)の庭から越境侵犯してきているベイリーフを撃墜(?)拿捕したもので香り付け。いまスパイスを揃える余裕(財力)がないのでモレもどきは作れないから、あとの味付けは、主に醤油とケチャップべーすで……☆
(それ、(--;)いわゆる、ぽーくんびーんずじゃないし……☆)

 ま、美味しくて、ご飯に合う総菜なら、それでいいんですけどね……。

 (^^;)”””


 今朝がた起き抜けは結構ものすごい土砂降りでしたが、雨はやんで、空がだんだん明るい銀鼠色になってきました……夕方から晴れの予報で、晴れたらまとめて大洗濯。それまでデスク&PCワークその他の予定……。




 さてと、昨日に引き続き
(すでに飽きてきたけど☆)
「情報にはベクトル」あんど
「長い者には巻き尺」特集で……。
 劉氏のノーベル平和賞(略)
 全政治犯釈放を
 国際人権団体

【ロンドン=時事】国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(本部ロンドン)は8日、中国の民主活動家、劉暁波氏へのノーベル平和賞授与発表を受けて、すべての政治犯を釈放するよう求める声明を発表しました。
 ヒューマン・ライツ・ウォッチ(本部ニューヨーク)も声明で、「中国政府が人権活動家やジャーナリストを迫害し続けている現実に光を当てた」と授与決定を歓迎しました。

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 200.10.10.)


>中国政府が人権活動家やジャーナリストを迫害し続けている現実 

 最初に書こうと思ったタイミングを逸してからすでに10日ぐらい経過してしまっているのだが。(^^;)

 この一文が「日本共産党機関誌」である「しんぶん赤旗」に載る、ということは、日本の共産党が中国の共産党に対して、これまでの「追随ぎみ」であったオモネリ姿勢をあらためて、「言うべきことは言う。」という態度への、方向転換があった。ということで……

 わたし個人としては、このささやかながら大きな政策転換を、

 心から、歓迎するものであります……。

 (^w^)g

 参照> http://85358.diarynote.jp/200809300526507271/
(その他いろいろ沢山☆(^^;)”)


 ……で……。
 「歓迎したくない」方々の反応は……☆(^^;)
 中国各紙報じず

【北京=時事】9日付の中国各紙は、中国の民主活動家、劉暁波氏にノーベル平和賞授与が決まったというニュースをほとんど報じませんでした。共産党機関誌・人民日報系の京華時報などが「中国の罪人への授与は平和賞への冒涜(ぼうとく)」という見出しで、国営新華社通信が配信した中国外務省報道局長談話を掲載しただけでした。


 ノルウェーの大使呼び出し 中国

【ロンドン=時事】ノルウェーからの報道によると、同国外務省は8日、ノーベル平和賞に中国の民主活動家、劉暁波氏が決定したことを受け、中国当局がノルウェーの駐中国大使を呼びだしたことを明らかにしました。

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 200.10.10.)


 ……うっわ、おとなげねぇ~☆>中国……★ ★(--;)☆★


 ……で……

 誰ですか? 前項を読んで、
「これだからニッキョウやチャイナは……!!」とか、

 喜び勇んで踊っちゃってた人は……??
 ↓(^^;)↓
 衝突映像公開見送り

 政府・民主党は9日、沖縄県・尖閣諸島沖で中国漁船が海上保安庁巡視船に衝突した様子を撮影したビデオ映像について、全面公開を見送る方針を固めました。公開すれば、中国が態度を硬化させることが予想される中、同国が「フジタ」社員の高橋定さんを釈放するなど、日中関係が修復に向かっていることを考慮しました。
 政府関係者は同日、「対中関係修復の流れを壊しかねない」と述べ、ビデオの全面公開に否定的な考えを表明。民主党の鉢呂吉雄国対委員長も北海道小樽市での街頭演説で「慎重な取り扱いが必要ではないか」と語りました。

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 200.10.10.)


>全面公開を見送る方針
>「慎重な取り扱いが必要ではないか」

 ふたつの解釈が成り立つけどね。

① 見せたら日本のバカウヨがもっと激昂して対中国非難姿勢を強めるので、
  公開できない。

② 見せたら中国のバカサヨがもっと激昂して、
 「悪いのはそっち(日本船)じゃねぇか~っ!!」と、
 「それでなんで中国船長が逮捕されなっきゃなんねーんだッ!!!!」
  ……と、
  怒り狂うような「衝突」具合なので、とてもじゃないが公開できない……。


(答え: たぶん②だよ☆)
 (--;)

 検察の体質を
 体験から問う

   (津市(略)79歳)

 大阪地検特捜部の検事の証拠資料改ざん事件には、背筋が寒くなる。
 今から58年前、私は爆発物取締罰則違反だったと思うが、逮捕勾留されたことがある。そのとき捜索を受けたが、警察は共産党の学生細胞(現支部)で発行していた印刷物を外から持ち込んで、あたかも布団の間、額縁の裏から取り出したようにして「押収」した。
 彼らがそれをどのように入手したのかはわからないし、私はその場にいなかったが、わざわざ「証拠」を作った捜索であったのはまちがいない。
 この事件で、私は「処分保留」となったけれど、警察の陰謀は痛いほど知らされた。
 これまで数多くの弾圧事件で、いくつもの証拠の捏造(ねつぞう)は明らかになっているが、その責任はあいまいで、もっと根深いものがあるのではないか。
 今回の事件が大阪地検に限られたものというより、戦前戦後を通じて、検察・警察の体質の一部が姿をのぞかせたのではないかと思っている。それだけに、その構造的なウミを出しきってほしいと願っている。

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 200.10.10.)


>検察・警察の体質

 自衛隊も、海上保安庁も……ね★
 (==#)h

(私個人としては、尖閣衝突問題でも、チャッチィ合成映像でも出してきてくれないかと、内心期待? してたんですけどねぇ……w)


 「検察・警察」「情報操作」つながりで行きますよ~☆
 読書 本と人と
 『実録 くにおの警察官人生』
 斉藤 邦雄さん(共同文化社・1600円)
 警察内部の実態リアルに

 事実は小説より奇なり-。この実録は、著者が警察官時代に見聞した内部の実態がリアルに語られているからです。
 「慶事ごとの現金授受、幹部の転任・退職のさいの餞別(せんべつ)に使うお金が、カラ出張や領収書の偽造などの『裏金』でつくられていた。それは警察の組織ぐるみでおこなわれてきて、そうした不都合なことが外部にばれそうになると、隠蔽(いんぺい)する体質が出来あがっていた」
 斉藤さんは、ニセ書類の作成実務に携わり、そのメモや「設定書」(情報提供謝礼などを記録した資料)のフロッピーを保存して、北海道警察の不正・腐敗を勇気をもって内部告発。道警は上を下への大騒ぎ、全国に飛び火して-。
 53歳で早期退職し、企業に再就職して3年目(2004年)のことでした。
 「公私ともお世話になった原田宏二さん(元道警最高幹部)が実名で道警の裏金疑惑を告発、驚きました。孤立させてはいけない、と私も実名で名乗りをあげたわけです」
 18歳から35年間の警察人生と告発者としての苦悩、公表後の警察組織の脅し・懐柔のあれこれも詳しく記述されています。
 「私は6年間、警察学校の教官を務め、『サラ金に手を出すな、酒・女性で不祥事を起こすな』と教えた。なのに不正に関与してきた、後ろめたかった。市民の生活、安全を守る警察官の仕事を愛してきましたから、若い警察官への応援歌になったらいいね」
 校正ゲラを読みながら何度も涙した、といいます。妻と娘さんが支持し、市民組織が応援してくれたのが「うれしい」。
 好きな自転車走は、「当分、お預け」です。

(澤田勝雄)
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 200.10.10.)


 不正経理で
 180人を処分

 富山県警

 総額約1300万円分の不正経理があったとして、富山県警は8日、警察官や職員102人と上司65人を本部長訓戒などの処分にしました。警察庁出向者らを含めると、処分対象は計180人になります。
 うち、現金9万5000円を着服したとされる県警運転免許センターの課長補佐(57)=起訴猶予処分=を停職6カ月の懲戒処分にしました。
 県警監察官室によると、2004~08年度に、契約とは別の物品を購入する「差し替え」や、物品代金を年度をまたいで支払う「翌年度納入」といった処理をしていました。5年間の総額は1300万円分に上ります。

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 200.10.10.)


>警察官や職員102人と上司65人を本部長訓戒などの処分

 さて、はたしてその「本部長」閣下御自身の、襟は白いのだろうか……??

(ま~さか☆ 「現金9万5000円」どころじゃ済まない、もっと多額な前科があるからこそ、そこまで「出世できた」のに、決まっているでしょ……??)

 w(ーー;)w””

(むしろ今回「処分」された人のほうが、実は汚職に手を染めない良心的な少数派ぞろいであった……なんてのが「真相」であったとしても……、

 私は、驚かないけど?)







(2010.10.12.入力)
 報道(情報)つながりでもう一件。
 日本の現場
 地方紙で読む
 高田昌幸・清水真 編(略)
 旬報社・2500円

 辺境の光景 政治のゆがみ映す
 評者 黒藪 哲哉 フリージャーナリスト

 高知新聞の石井記者は社の幹部から「役場で働かせてもらえ、何か見えるものがあるかもしれない。暮らして、見てこい」と言われ、奥深い谷間の村にある役場に職員として「赴任」した。新聞の到着が1日遅れる僻地である。
 職員として働きながら、記者の眼(め)がとらえたものは、郵政民営化により無集配化された郵便局だった。選別教育の中でカタカナが読めないまま放置され、都会から村の小学校へ「留学」した児童だった。さらには輸入木材の影響で地元のヒノキが値崩れし、落胆する農民の姿であった。
 これら辺境の光景は『500人の村がゆく』という連載ルポに記録された。ルポを通じて地方から中央に視線を注ぐとき、読者の目にはゆがんだこの国の政治が映る。
 本書には地方紙が制作した45編のルポが収録されている。北から南までテーマの幅は広く、各地で起こった事件はもとより、静岡新聞の『渡海の旅路』のように、出稼ぎで来日したブラジル人の苦悩に寄り添いながら、彼らのルーツを探って海外にまで取材の足をのばし、国境なき時代のあり方を提唱したスケールの大きな作品もある。
 本書を読み進むにつれてわたしは、記者の取材範囲が相対的に広がっていることを改めて感じた。山村と都市、あるいは日本と外国の境界は消滅しはじめている。
 こんな時代に中央ばかりに執着している新聞社は、やがて時代の流れから取り残されるかも知れない。記者クラブや政治家の私邸よりも、むしろその外側に広がる海にこそ、伝えなければならないテーマは眠っている。
 総理の言葉も報道の対象にはちがいないが、日本の津々浦々で人々が何に向き合い、何を感じているのかを発掘する方がはるかに大事だろう。そのことを本書は如実に教えてくれる。

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 200.10.10.)



(2010.10.12.入力)
 情報操作? つながりでもう一件。
 米袋を抱えて
 夫は帰宅した

   (大阪・茨木市(略)61歳)

 夫が米袋を抱えて帰宅。夫は、郵政労働者。なに? 家にまだお米があるのに。3キロ袋の中は436グラム入りの小さな袋が三つ入っていた。おまけにウナギのかば焼きのパックが1袋ついていた。米袋には「本社社長 団体表彰受賞記念」と書いてある。何を表彰されたのか知らないが、家族にとっては物より賃金だ。生活できる賃金にしてほしい。
 「赤旗」に郵政職場で働く非正規社員の「10万人正社員化実現を」と書いてあったけど、試験を受ける資格がある人は6万5000人、応募できたのは3万4000人。郵便業務が遅れるのは、職員が不足しているからだ。サボっているからではない。幹部さんは遅れたのを職員のせいにしていたこともあったね。夫もかなり怒っていた。
 郵産労がILO(国際労働機関)に、政府が国際基準で処遇を改善するよう、指導と援助を要請したという。国民のための郵便業務は雇用を守ってこそ。2万人リストラ計画があるらしいが、慢性的な人手不足をどう考えているのか。
 米とウナギを見て素直に喜べない。

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 200.10.10.)



(2010.10.12.入力)
 今度は「職員不足」でつながりまして……
 学校はいま 第5部
 続・先生が大変だ! ⑧

 新学年 担任がいない?

 新学年が始まったのに子どもたちの担任の先生がいない-。今年4月、大阪府内でこんな異常な事態が起きていました。
 正規教員の採用数を減らし、正規教員を配置すべきところに非正規教員を配置する動きが全国的に広がっています。その結果、学級増や病休に対応する講師が足りなくなっているのです。


>定数内講師
 学級担任や教科指導など正規教員と同じ仕事を担いながら、1年限りの任期で臨時的に採用される非正規教員のこと。


 原因はどこに?

 「最大の原因は、国の責任を地方に転嫁する地方分権と構造改革路線です」(略)
 2004年、小泉政権は義務教育費国庫負担制度を改悪し「総額裁量制」を導入。各県が教職員の給与と教職員数を自由に決められるようになり、正規職員を1人雇う給与で非正規職員を2人、3人と雇う流れが広がりました。06年には義務教育費国庫負担率を2分の1から3分の1に引き下げたため、各県は非正規教員を多用するようになりました。
 大阪府もその一つです。今年度、小・中・高校・特別支援学校の正規職員の採用は2636人、定数内講師は4210人と正規教員の1.6倍です。(略)

 *2クラス増加になったが講師が決まらず、4月12日配置となり、入学式や始業式などは管理職と専科の教員で対応。年度初めに、担任や担当を発表することができなかった。

 *1年生の担任は講師の予定だったが、本人の辞令は4月8日付。入学式は7日なので、教育活動に支障が出た。
 管理職や専科教員が実質担任と同様の役割を担っている学校もあります。「それでも対応し切れなかったら自習にするしかない。子どもたちの学びが保障できません」(略)

 中学校では数学や理科の教科教員が足りず、他教科の教員が授業することも珍しくありません。70代の元教員に理科講師として来てもらう、という苦肉の策を講じた学校もありました。


 橋下府政が助長

 大阪府にはまた、教員が不足する特別な事情があります。「橋下知事が教育に強権的に介入したり、他県に比べ低い賃金をさらに引き下げようとしたりしているので、教員がますます集まらなくなる」(略)
 大教組は7月末、府教委交渉を実施。定数内講師を減らすこととともに、新規採用増の年次計画を策定するよう府教委に求めました。これに対し府教委は、年次計画の策定に向けたとりくみや検証を開始すると答えています。
(略)「『教育日本一』『学力向上』などと言いながら、子どもたちから教育を受ける権利を奪っている。早急に改善すべきです」

(つづく)
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 200.10.10.)


>正規教員の採用数を減らし、正規教員を配置すべきところに非正規教員を配置する動き

 久しぶりな気もするけど……

 しつこく問うよ?

 誰ですか?

 公務員の数を減らせ!

 とか、言っちゃってる、大ばか迷惑野郎は……????

 ★ o(==#)o ★


>06年には義務教育費国庫負担率を2分の1から3分の1に引き下げたため、各県は非正規教員を多用するようになりました。

 ……誰が悪いのか、何が問題なのか、あなたの、税金の使い道は、本当にコレでいいのか……??

 よく、考えて。よく、考えて……!!!!

 o(><;)o””””””””


>「橋下知事が教育に強権的に介入したり、他県に比べ低い賃金をさらに引き下げようとしたり
>「『教育日本一』『学力向上』などと言いながら、子どもたちから教育を受ける権利を奪っている。

 選挙のとき(だけ)都合の良い、耳障りのいいセリフを並べ立てて……
 当選したら最後、市民の声なんか聞きゃしない好き勝手な独裁暴政……

 (==;) でもね。

 一番、悪いのは、ソレに投票しちゃった、

 無思慮なアナタ……




 だからね……? (--;)h

(2010.10.12.入力)
 同じ問題で、もう一件。
 定時制高校は
 様変わりした

   (埼玉・所沢市(略)54歳)

 連載「子どもと『貧困』」の「定時制高校で」を読み、様変わりした定時制の現状を知りました。
 1970年代に私も定時制高校に。貧困故に他の選択肢はありませんでした。ほとんどの生徒が社会保険に加入し正社員で働き、学校の始業時間に間に合うように定時制生徒のための就業時間を定めている会社もありました。
 決して楽ではありませんでしたが、心豊かな時間が過ごせたと感じています。学校の外壁には、「誰でもいつでも学べます、入学相談に応じます」といった看板も掲げられていました。
 あれから40年あまり、世の中は発展を遂げているにもかかわらず、定時制にしか進学できない、統廃合のあおりで学ぶことからも排除される状況も残されています。そして、多くの生徒がアルバイトなど不安定な生活を強いられています。
 アルバイトで生計を支え学校納付金などを納めている姿が、当時の自分に重なります。一日も早く、子どもたちが幸せに暮らせるようにしていかなければなりません。

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 200.10.10.)


 
(2010.10.12.入力)
 これも全く同根の問題ですね……(--;)★
 特別支援学校
 臨時教員の割合は倍

 通学する子どもが急増している特別視炎教育が多くの臨時教員によって支えられている実情が教職員組合の調査で明らかになっています。


 手厚い対応必要なのに…

 障害をもつ子どもが通学する特別支援学校や一般の学校にある特別支援学級、通級指導教室の特別支援教育の子どもの数は、この10年間で約12万人増加し約30万人(2009年度)となっています。増加の理由は、子どもにあった教育を受けさせたいと考える保護者が増えていることや、通常の教育にゆとりがないことなどがあげられています。
 全日本教職員組合(全教)が文部科学省の調査をもとに集計したところ、特別支援学校の教員のうち臨時教員の割合は15.6%(09年度)にものぼりました。30%を超える県もあります。一般の小中学校における臨時教員の割合は7.2%。特別支援学校が倍以上といった実態です。
 特別支援学級や通級指導教室の教員についての全国的な調査はありませんが、埼玉県教育委員会の独自調査では、臨時教員の割合が27%(09年度)を占めています。


 短期で交代

(略)臨時教員の多用が授業に影響していると言います。「臨時教員も情熱をもって頑張っています。しかし短期間の任用で、経験を蓄積し生かすことができない。特別支援学級の場合は、障害児教育にかかわる教員がその学校で1人だけということもあり、子どもの意欲を引き出す授業の工夫を相談したり指導を受けることもできない。継続的な任用や正規雇用にすることが必要です」
 福岡県で3月まで特別支援学級を担任していた教員は、「障害をもつ子どもは、教員と信頼関係をつくりあげることにも時間がかかります。ころころ教員が代わるのは問題です」と話します。
 臨時教員は、継続する場合もありますが任用期間は1年です。障害をもつ子どもへの教育を希望するかどうかは問われないまま、特別支援教育へ配置される場合もあります。


 人件費削減

(略)「無理な人件費減らしで全体の正規教員が不足していることが一番の問題です。そのなかで正規教員を高校の進学校などへ優先的に配置したり、小中学校でもまずは通常学究に配置しようとする傾向があります。臨時教員への置き換えによる正規教員削減が、本来なら手厚い対応が必要な障害をもつ子どもへの教育にしわ寄せされている」と指摘します。
 政府は06年の行政改革推進法で、正規の教員採用を抑制。教職員人件費の国庫負担を2分の1から3分の1に切り下げるなど、教育への国の責任を後退させてきました。
 全国障害者問題研究会委員長で茨城大学教授の荒川智さんは、「国は教員増のためにしっかりと財源措置を行い、都道府県も障害をもつ子どもの発達する権利を保障するためにも特別支援教育の専門性をしっかりと認識し、教員は一をしていくべきだ」と語ります。

(前野哲朗)
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 200.10.10.)



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