知らし無・寄ら死む!…【画のない絵コンテ】
2015年1月14日 アニメ・マンガ コメント (3)鮟鱇隊長「一同、起立!」
隊員「キカンなぜ立たん!」
リンケ「…立ちたくないんですけど…」
隊員「この国に立たない自由は存在しない!」
隊員「立て!立て立て!立つんだ犯罪者〜ッ」
むりやり吊り上げられるリンケ。
鮟鱇隊長「一同、黒化秘密禁止法の唄、斉唱!」
隊員斉唱「シラシムベカラズ!ヨラシムベシ!」
(参照音楽w)
https://www.youtube.com/watch?v=wuHZXVlUPtc
(手塚アニメ風ミュージカルで想像して下さいw)
隊員「キカンなぜ立たん!」
リンケ「…立ちたくないんですけど…」
隊員「この国に立たない自由は存在しない!」
隊員「立て!立て立て!立つんだ犯罪者〜ッ」
むりやり吊り上げられるリンケ。
鮟鱇隊長「一同、黒化秘密禁止法の唄、斉唱!」
隊員斉唱「シラシムベカラズ!ヨラシムベシ!」
(参照音楽w)
https://www.youtube.com/watch?v=wuHZXVlUPtc
(手塚アニメ風ミュージカルで想像して下さいw)
(続き< http://85358.diarynote.jp/201501072020168021 )
取調室。どん!と机をたたく音。
鮟鱇隊「トッベリプ通り9と4分の3番館、階段下の安い部屋住人リンケ・ルシ! 本人に間違いないか!」
リンケ「そうです!わたし本当に何も知らないんです!スリギとはただのお隣さんで、仲はいいけど、仕事の話は何も…」
鮟鱇隊「隠し立てをすると【秘密禁止法】違反で一生拘束してやるぞw」
リンケ「だいたい、スリギがいったい何をしたっていうんですか!?」
鮟鱇隊(合唱)「…【知らない義務】を知らない…!?」
隊長「隊員ども!秘密禁止法、斉唱!」
鮟鱇隊(合唱)「シラシムベカラズ・ヨラシムベシ!」
「ひとつ!
国民は国家権力に対して秘密を持ってはならない!
すべての個人情報は、国家により要求された場合これを開示する!」
鮟鱇隊1「おまえのスリーサイズも!うんと恥ずかしい秘密も♪」
鮟鱇隊(合唱)
「ふたつ!
国家が秘密とさだめた情報を、国民が知りたがってはならない!」
鮟鱇隊「公務員の不祥事も!議員の汚職も着服も!…なにが秘密なのかも秘密!♪」
(ららら…♪ と、「国家秘密禁止法バンザイの歌」を踊り出す鮟鱇隊)
(参照音楽)
https://www.youtube.com/watch?v=_jEu_T8Kr7g&list=RD4gLEzKPEwvo&index=30
(参照音楽)
https://www.youtube.com/watch?v=raT_XVu10h0&list=PLedF7VsOedq7LHl-AXP2cdFFD5HdtfLWD
https://www.youtube.com/watch?v=7qnCuckLIbA
(参照動画)
https://www.youtube.com/watch?v=oUDZc1vUvQ4&list=PLE9B4ADDC7D24E874
取調室。どん!と机をたたく音。
鮟鱇隊「トッベリプ通り9と4分の3番館、階段下の安い部屋住人リンケ・ルシ! 本人に間違いないか!」
リンケ「そうです!わたし本当に何も知らないんです!スリギとはただのお隣さんで、仲はいいけど、仕事の話は何も…」
鮟鱇隊「隠し立てをすると【秘密禁止法】違反で一生拘束してやるぞw」
リンケ「だいたい、スリギがいったい何をしたっていうんですか!?」
鮟鱇隊(合唱)「…【知らない義務】を知らない…!?」
隊長「隊員ども!秘密禁止法、斉唱!」
鮟鱇隊(合唱)「シラシムベカラズ・ヨラシムベシ!」
「ひとつ!
国民は国家権力に対して秘密を持ってはならない!
すべての個人情報は、国家により要求された場合これを開示する!」
鮟鱇隊1「おまえのスリーサイズも!うんと恥ずかしい秘密も♪」
鮟鱇隊(合唱)
「ふたつ!
国家が秘密とさだめた情報を、国民が知りたがってはならない!」
鮟鱇隊「公務員の不祥事も!議員の汚職も着服も!…なにが秘密なのかも秘密!♪」
(ららら…♪ と、「国家秘密禁止法バンザイの歌」を踊り出す鮟鱇隊)
(参照音楽)
https://www.youtube.com/watch?v=_jEu_T8Kr7g&list=RD4gLEzKPEwvo&index=30
(参照音楽)
https://www.youtube.com/watch?v=raT_XVu10h0&list=PLedF7VsOedq7LHl-AXP2cdFFD5HdtfLWD
https://www.youtube.com/watch?v=7qnCuckLIbA
(参照動画)
https://www.youtube.com/watch?v=oUDZc1vUvQ4&list=PLE9B4ADDC7D24E874
「リアは、働きます。」(2)…『画のない絵コンテ』。
2015年1月7日 アニメ・マンガ(続き)>http://85358.diarynote.jp/201501072010476103
(参照音楽)(変更)
https://www.youtube.com/watch?v=PBA2bpH7rnU
https://www.youtube.com/watch?v=e7pkJ-tf2Lc
粗末な農具で黙々と耕し、種を蒔き、草をむしり、
収穫したものを束にして井戸の水で洗うリア。
照り付ける太陽。
海を見下ろす崖のふち、畑の脇に、父と祖父の祖母の粗末な手作りの墓がある。
崖の上の放牧場に放した動物たちに昼の水をやり、妹弟たちにお粥を食べさせ、自分はフカシイモをかじりながら身支度を整え、粗末な車に出荷する雑多な荷物を積み上げ、貧相な兎馬をつなぐ。
リア「今日も頼むわよ、バロ」
バロ「ぅひひん!」
母親はまだぐてっと泥酔したまま。
その部屋に妹弟を押し込み、扉をばたんと閉める。
リアは驢馬を御しながら険しい崖の道を下る。
道すがら、崖崩れに潰された小さな村の廃屋跡がある。
崖の下、湧き水をバロに飲ませ、自分も頭から水を浴び、髪を洗うリア。
濡れたまま歩き出す。
街に向かう道すがら、学校のわきを通る。
写生帖を持って校外に出て来る、整った服装の女生徒たち。
ぼろぼろの服のリア、ひるむ。
女生徒1「リアよ!」
女生徒2「ほっときなさいよ、あんな貧乏人」
女生徒3「飲んだくれの母親」
女生徒4「学校に来るお金もないのよ」
女生徒5「【呪文字】も読めないまま大人になるなんて!」
女生徒6「…リア…」
リア、目をそむけ、歩き出す。
海岸沿い、単調な労働歌を歌いながら、貧しい人々が地引網を曳いている。
(参照音楽)
https://www.youtube.com/watch?v=iz6sGwgQlCc
(暗転)
(参照音楽)(変更)
https://www.youtube.com/watch?v=PBA2bpH7rnU
https://www.youtube.com/watch?v=e7pkJ-tf2Lc
粗末な農具で黙々と耕し、種を蒔き、草をむしり、
収穫したものを束にして井戸の水で洗うリア。
照り付ける太陽。
海を見下ろす崖のふち、畑の脇に、父と祖父の祖母の粗末な手作りの墓がある。
崖の上の放牧場に放した動物たちに昼の水をやり、妹弟たちにお粥を食べさせ、自分はフカシイモをかじりながら身支度を整え、粗末な車に出荷する雑多な荷物を積み上げ、貧相な兎馬をつなぐ。
リア「今日も頼むわよ、バロ」
バロ「ぅひひん!」
母親はまだぐてっと泥酔したまま。
その部屋に妹弟を押し込み、扉をばたんと閉める。
リアは驢馬を御しながら険しい崖の道を下る。
道すがら、崖崩れに潰された小さな村の廃屋跡がある。
崖の下、湧き水をバロに飲ませ、自分も頭から水を浴び、髪を洗うリア。
濡れたまま歩き出す。
街に向かう道すがら、学校のわきを通る。
写生帖を持って校外に出て来る、整った服装の女生徒たち。
ぼろぼろの服のリア、ひるむ。
女生徒1「リアよ!」
女生徒2「ほっときなさいよ、あんな貧乏人」
女生徒3「飲んだくれの母親」
女生徒4「学校に来るお金もないのよ」
女生徒5「【呪文字】も読めないまま大人になるなんて!」
女生徒6「…リア…」
リア、目をそむけ、歩き出す。
海岸沿い、単調な労働歌を歌いながら、貧しい人々が地引網を曳いている。
(参照音楽)
https://www.youtube.com/watch?v=iz6sGwgQlCc
(暗転)
(続き)http://85358.diarynote.jp/201501031531277936
リアが畑で働くシーン。遠景からパン。
《多島海》を越え、《天地帝都》の遠景。
郊外に近い住宅地と公園と小商店と町工場が混ざり合う小市民地区。
街角に「オジラ」から流れてくるBGM。
(参照音楽)
https://www.youtube.com/watch?v=W0Yr3BsEw6A
ふんふん鼻唄を唄いながら黒茶を淹れているスリギ。
配達猫「んにゃ~す!山猫クロトの肉球便にゃ~!」
スリギ「あれ、ありがと。ほい、干し魚。」
配達猫「まいど~」
スリギ「スタンプ押してね」
スリギ、伝票にサイン。
配達猫、ポイントカードに肉球スタンプを捺し、干し魚をかじりながら次の配達先に走っていく。
スリギ「…なんだ…?」
スリギ、封筒を開ける。【調査依頼】と書かれた分厚い資料。
スリギ「…こんな大事なものをニッキュウビンで送るなんて…!」
スリギ、眉をしかめて大急ぎで読みふける。
(参照音楽)
https://www.youtube.com/watch?v=jUbuykLagps
https://www.youtube.com/watch?v=n_jBo0GfGQI
(踊る字幕)
……………キ
…………リ
………ギ
……リ
…ス
…【フリーライター、スリギ・リキ。28歳。】…
スリギ「…こりゃ…変だ…? おかしい…」
スリギ、慌てて身支度を整え、旅の荷物をまとめ、戸締りを済ませて、窓辺の植木鉢(「白バラ」)を抱えて隣の部屋の扉を叩く。
スリギ「ルシ、ごめん。またこれの水やりお願い。」
リンケ「あら、スリギ。また急な取材旅行なの?」
スリギ「うん。急ぐんだ。あとで連絡する」
リンケ「お家賃払ってから行きなさいよ~!」
スリギ「わかってる~!」
片手をあげて答え、走り去るスリギ。
寄り道して大家の家の玄関口でドアベルを鳴らし、出て来るのを待って家賃を払う。途中、何軒か店や事務所に寄り、用事をかたづけて、迂回路から馬笥(ばす)溜まりに向かうスリギ。(遠景俯瞰)
すれ違いに町の中央役所から、珍妙な武装制服を着込んだ男たちが駆け出していき、まっすぐ馬笥溜まりに向かう。
鮟鱇1「どけどけ!われわれは国家安康(コッカアンコウ)警察だ!」
通行人A「きゃあ!」
進路から逃げ惑う大荷物の旅客たち。
突き飛ばされる妊婦。
蹴り飛ばされ泣き出すベビーカーの赤ん坊。
騒然となる馬笥溜まり。
行き先表示「イクフ」行きに並んでいた乗客列を有無をいわさず暴力的に取り囲むアンコウ隊。
鮟鱇1「今からこの列の者を調査する!動くな!」
乗客1「きゃああ!」
乗客2「えっ!なんでっ!」
鮟鱇1(スリギの顔写真と見比べながら)「隊長!この列には並んでいません!」
鮟鱇隊長「一班はこの場を見張れ!二班三班四班ついてこい!」
隊員たち「はいッ!」
鮟鱇隊「号令ッ!あん!こう!あん!こう!…こう!あん!こう!あん!」
どかどかと街中を駆け出す隊員たち。
通行人B「ちきしょう、アン公のくせに堂々としやがって…」
通行人C「今日からだ。法律が変わったんだ…」
スリギの留守宅にたどりつき、アパートを取り囲み、扉をガンガン叩く。
鮟鱇隊「アンコウだ!おとなしく出てこないとコロビコウボウで逮捕する!」
びくびくしながら隣の部屋から首を出すルシ。
リンケ「あの~… スリギなら、ついさっき、出かけましたけど…」
鮟鱇隊、ガッとリンケを取り囲み、首を締め上げる。
鮟鱇隊「どこへ行ったか言え!」
リンケ「し、…知らないよッ!」
鮟鱇隊長「【秘密禁止法】違反!本部へ連行ッ!」
リンケ「し、知らないんだってば…ッ!」
暴れながら引きずられていくリンケ。
近隣の人間や動物たちが何事か!と出てきて、ざわつきながら見守っているが、怖くて声も手も出せない。
別の方向から回り込んで、騒ぎの中心とは反対側の列、「ワリカ・キザワシカ」行きの馬笥に、何も気づかず乗り込むスリギ。
スリギ「うわ豪華だね、4頭もいる。」
(*馬笥(ばす)は都市内用の箱馬車と違い、辺境地域の盗賊の襲撃よけに、馬を笥のまんなかに置き、周囲に座席または寝台を巡らせ、外側に防御力の高い分厚い板壁を備えた乗り物。)
馬笥番「あんた、山越えの馬笥は初めてか?」
スリギ「そうなんだ。今までの旅はもっぱら海越えだったから…」
馬笥番「そりゃあんた、酔うぞw」
スリギ「えぇっ?」
会話しながら馬笥番が切符を切る。スリギは大型硬貨を支払い、少額紙幣をおつりをもらう。
長旅の客向けの後部寝台席に荷物を置き、靴を脱ぐスリギ。
やがて他の乗客たちが乗ってくる。時間ちょうどの発車を告げる馬笥番の声。
遠くにまだものものしくうろつきまわる鮟鱇隊が「イクフ」行きの客を調べているが、スリギ、何も知らずに馬笥の座席でくつろぐ。
スリギ「やれやれ…陸路なのに酔うって、どんな道…?」
馬笥番、オジラの音楽をいれる。
(参照音楽)
https://www.youtube.com/watch?v=OnjISqXSlvo
https://www.youtube.com/watch?v=eWvdf_51Iq0&list=RDW0Yr3BsEw6A&index=3
鮟鱇隊、リスキとリンケの部屋を荒らしまわり、家探ししている。
窓の外の町並みは、平和で繁栄している…ように見える。
(暗転。)
(続く> http://85358.diarynote.jp/201501072020168021/ )
リアが畑で働くシーン。遠景からパン。
《多島海》を越え、《天地帝都》の遠景。
郊外に近い住宅地と公園と小商店と町工場が混ざり合う小市民地区。
街角に「オジラ」から流れてくるBGM。
(参照音楽)
https://www.youtube.com/watch?v=W0Yr3BsEw6A
ふんふん鼻唄を唄いながら黒茶を淹れているスリギ。
配達猫「んにゃ~す!山猫クロトの肉球便にゃ~!」
スリギ「あれ、ありがと。ほい、干し魚。」
配達猫「まいど~」
スリギ「スタンプ押してね」
スリギ、伝票にサイン。
配達猫、ポイントカードに肉球スタンプを捺し、干し魚をかじりながら次の配達先に走っていく。
スリギ「…なんだ…?」
スリギ、封筒を開ける。【調査依頼】と書かれた分厚い資料。
スリギ「…こんな大事なものをニッキュウビンで送るなんて…!」
スリギ、眉をしかめて大急ぎで読みふける。
(参照音楽)
https://www.youtube.com/watch?v=jUbuykLagps
https://www.youtube.com/watch?v=n_jBo0GfGQI
(踊る字幕)
……………キ
…………リ
………ギ
……リ
…ス
…【フリーライター、スリギ・リキ。28歳。】…
スリギ「…こりゃ…変だ…? おかしい…」
スリギ、慌てて身支度を整え、旅の荷物をまとめ、戸締りを済ませて、窓辺の植木鉢(「白バラ」)を抱えて隣の部屋の扉を叩く。
スリギ「ルシ、ごめん。またこれの水やりお願い。」
リンケ「あら、スリギ。また急な取材旅行なの?」
スリギ「うん。急ぐんだ。あとで連絡する」
リンケ「お家賃払ってから行きなさいよ~!」
スリギ「わかってる~!」
片手をあげて答え、走り去るスリギ。
寄り道して大家の家の玄関口でドアベルを鳴らし、出て来るのを待って家賃を払う。途中、何軒か店や事務所に寄り、用事をかたづけて、迂回路から馬笥(ばす)溜まりに向かうスリギ。(遠景俯瞰)
すれ違いに町の中央役所から、珍妙な武装制服を着込んだ男たちが駆け出していき、まっすぐ馬笥溜まりに向かう。
鮟鱇1「どけどけ!われわれは国家安康(コッカアンコウ)警察だ!」
通行人A「きゃあ!」
進路から逃げ惑う大荷物の旅客たち。
突き飛ばされる妊婦。
蹴り飛ばされ泣き出すベビーカーの赤ん坊。
騒然となる馬笥溜まり。
行き先表示「イクフ」行きに並んでいた乗客列を有無をいわさず暴力的に取り囲むアンコウ隊。
鮟鱇1「今からこの列の者を調査する!動くな!」
乗客1「きゃああ!」
乗客2「えっ!なんでっ!」
鮟鱇1(スリギの顔写真と見比べながら)「隊長!この列には並んでいません!」
鮟鱇隊長「一班はこの場を見張れ!二班三班四班ついてこい!」
隊員たち「はいッ!」
鮟鱇隊「号令ッ!あん!こう!あん!こう!…こう!あん!こう!あん!」
どかどかと街中を駆け出す隊員たち。
通行人B「ちきしょう、アン公のくせに堂々としやがって…」
通行人C「今日からだ。法律が変わったんだ…」
スリギの留守宅にたどりつき、アパートを取り囲み、扉をガンガン叩く。
鮟鱇隊「アンコウだ!おとなしく出てこないとコロビコウボウで逮捕する!」
びくびくしながら隣の部屋から首を出すルシ。
リンケ「あの~… スリギなら、ついさっき、出かけましたけど…」
鮟鱇隊、ガッとリンケを取り囲み、首を締め上げる。
鮟鱇隊「どこへ行ったか言え!」
リンケ「し、…知らないよッ!」
鮟鱇隊長「【秘密禁止法】違反!本部へ連行ッ!」
リンケ「し、知らないんだってば…ッ!」
暴れながら引きずられていくリンケ。
近隣の人間や動物たちが何事か!と出てきて、ざわつきながら見守っているが、怖くて声も手も出せない。
別の方向から回り込んで、騒ぎの中心とは反対側の列、「ワリカ・キザワシカ」行きの馬笥に、何も気づかず乗り込むスリギ。
スリギ「うわ豪華だね、4頭もいる。」
(*馬笥(ばす)は都市内用の箱馬車と違い、辺境地域の盗賊の襲撃よけに、馬を笥のまんなかに置き、周囲に座席または寝台を巡らせ、外側に防御力の高い分厚い板壁を備えた乗り物。)
馬笥番「あんた、山越えの馬笥は初めてか?」
スリギ「そうなんだ。今までの旅はもっぱら海越えだったから…」
馬笥番「そりゃあんた、酔うぞw」
スリギ「えぇっ?」
会話しながら馬笥番が切符を切る。スリギは大型硬貨を支払い、少額紙幣をおつりをもらう。
長旅の客向けの後部寝台席に荷物を置き、靴を脱ぐスリギ。
やがて他の乗客たちが乗ってくる。時間ちょうどの発車を告げる馬笥番の声。
遠くにまだものものしくうろつきまわる鮟鱇隊が「イクフ」行きの客を調べているが、スリギ、何も知らずに馬笥の座席でくつろぐ。
スリギ「やれやれ…陸路なのに酔うって、どんな道…?」
馬笥番、オジラの音楽をいれる。
(参照音楽)
https://www.youtube.com/watch?v=OnjISqXSlvo
https://www.youtube.com/watch?v=eWvdf_51Iq0&list=RDW0Yr3BsEw6A&index=3
鮟鱇隊、リスキとリンケの部屋を荒らしまわり、家探ししている。
窓の外の町並みは、平和で繁栄している…ように見える。
(暗転。)
(続く> http://85358.diarynote.jp/201501072020168021/ )
リアは、働きます。(1)…『画のない絵コンテ』
2015年1月3日 アニメ・マンガ コメント (5)(続き)http://85358.diarynote.jp/201501031224012439
(暗転)
モノトーンの画面に夜明け前の藍色が射し込む。
遠くで一番鶏の声。
リア、びくっとなり呻きながら起き上がる。
姉弟妹6人の子どもだけ折り重なるように寝ている古く貧しい農家。
リア、台所兼居間に出て暖炉の火を掻き起こし、
貧相な魚油ランプに灯をともす。
ランプの灯で家畜小屋に移動。
海岸線の高い崖の上の一軒だけの家。
東の水平線に線状ように夜明けの朱色が見え始める時刻。
リア、傾きかけた大きな家畜小屋に入り、扉をしめる。
多種多様な家畜たちに声をかけながらエサをやり、
黙々とフンの掃除をし、
寝わら敷き藁をとりかえ、
卵を集め、
乳を搾る。
ようやく一仕事終わって小屋を出ると、
水平線に朝日。
リア、手を止めて拝む。
深い井戸からうんうん唸りながら水を汲み揚げ、
搾ったばかりの山羊や牛の乳の瓶や数種類の卵のざるを井戸の内壁につるす。
水の入った重いバケツを運び、扉を開け、屋内に戻る。
リア「チバ!トビ!さっさとオきなッ!シゴトにオクれるよっ!」
(*画面下部に同時音声字幕。漢字は変換されない。)
ノイタ「あたしオきてる!」
リア「いいコだね。にいちゃんたちをオこしてね。」
リア、暖炉の灯を起こし、割れてしまっていた卵を手早く調理する。
トビ(弟2)「ぼく、ワれてないタマゴのユでたのタべたい!」
リア「だめよ、ワレてないのはウリモノなの!」
チバに小突かれるトビ。
リア、暖炉の灰のなかからフカしておいたイモを掘り出し、二人に放る。
リア「はい、おベントウ! ジブンでツツんで!」
トビ「またフカシイモ~??」
再びチバに小突かれるトビ。3つのイモのうち一番大きいものを選んでさっさと逃げていく。
残された2つのイモを眺め、しばらく悩んだチバ、リアの痩せた背を眺め、そっと大きいほうのイモを姉に押しやり、自分は小さいほうを包んで、出かける支度を始める。
リア「ノイタ、のいて!」
ノイタ「あたしもオテツダイするの~!」
リア「ここはいいから!フタゴのメンドウみててね!」
ノイタ「オテツダイするの~っ!」
リア、ため息をつく。
ふと、大きく響くイビキ。
隣の寝室に続く扉がだらしなく開いている。
すきまから見えるぐしゃぐしゃの寝室の、寝乱れた母親の姿。
リア、顔をしかめ、ドアをばたんと閉める。
レタリング字幕…一文字づつ画面に現れる。
……………ハ
…………タ
………ラ
……キ
…ア
リ…
文字群、回転して並ぶ。
…「リア・キ・ラタハ…13歳。」…
子どもたちだけの食事のシーン。
双子の赤ん坊(2歳)と
その世話?をする5歳の末妹だけ残して、
10歳と8歳の弟たちは走って出かけていき、
リアは畑に出る。
(参照音楽)
https://www.youtube.com/watch?v=bUISyHVL5xw&list=PLOsAZo6DqdPRUGrqhixxtt5D5-De0icY0&index=17
(続き>http://85358.diarynote.jp/201501072010476103/ )
(暗転)
モノトーンの画面に夜明け前の藍色が射し込む。
遠くで一番鶏の声。
リア、びくっとなり呻きながら起き上がる。
姉弟妹6人の子どもだけ折り重なるように寝ている古く貧しい農家。
リア、台所兼居間に出て暖炉の火を掻き起こし、
貧相な魚油ランプに灯をともす。
ランプの灯で家畜小屋に移動。
海岸線の高い崖の上の一軒だけの家。
東の水平線に線状ように夜明けの朱色が見え始める時刻。
リア、傾きかけた大きな家畜小屋に入り、扉をしめる。
多種多様な家畜たちに声をかけながらエサをやり、
黙々とフンの掃除をし、
寝わら敷き藁をとりかえ、
卵を集め、
乳を搾る。
ようやく一仕事終わって小屋を出ると、
水平線に朝日。
リア、手を止めて拝む。
深い井戸からうんうん唸りながら水を汲み揚げ、
搾ったばかりの山羊や牛の乳の瓶や数種類の卵のざるを井戸の内壁につるす。
水の入った重いバケツを運び、扉を開け、屋内に戻る。
リア「チバ!トビ!さっさとオきなッ!シゴトにオクれるよっ!」
(*画面下部に同時音声字幕。漢字は変換されない。)
ノイタ「あたしオきてる!」
リア「いいコだね。にいちゃんたちをオこしてね。」
リア、暖炉の灯を起こし、割れてしまっていた卵を手早く調理する。
トビ(弟2)「ぼく、ワれてないタマゴのユでたのタべたい!」
リア「だめよ、ワレてないのはウリモノなの!」
チバに小突かれるトビ。
リア、暖炉の灰のなかからフカしておいたイモを掘り出し、二人に放る。
リア「はい、おベントウ! ジブンでツツんで!」
トビ「またフカシイモ~??」
再びチバに小突かれるトビ。3つのイモのうち一番大きいものを選んでさっさと逃げていく。
残された2つのイモを眺め、しばらく悩んだチバ、リアの痩せた背を眺め、そっと大きいほうのイモを姉に押しやり、自分は小さいほうを包んで、出かける支度を始める。
リア「ノイタ、のいて!」
ノイタ「あたしもオテツダイするの~!」
リア「ここはいいから!フタゴのメンドウみててね!」
ノイタ「オテツダイするの~っ!」
リア、ため息をつく。
ふと、大きく響くイビキ。
隣の寝室に続く扉がだらしなく開いている。
すきまから見えるぐしゃぐしゃの寝室の、寝乱れた母親の姿。
リア、顔をしかめ、ドアをばたんと閉める。
レタリング字幕…一文字づつ画面に現れる。
……………ハ
…………タ
………ラ
……キ
…ア
リ…
文字群、回転して並ぶ。
…「リア・キ・ラタハ…13歳。」…
子どもたちだけの食事のシーン。
双子の赤ん坊(2歳)と
その世話?をする5歳の末妹だけ残して、
10歳と8歳の弟たちは走って出かけていき、
リアは畑に出る。
(参照音楽)
https://www.youtube.com/watch?v=bUISyHVL5xw&list=PLOsAZo6DqdPRUGrqhixxtt5D5-De0icY0&index=17
(続き>http://85358.diarynote.jp/201501072010476103/ )
『 火 涙 沢 の 物 語 』 …「画のない絵コンテ」。
2015年1月3日 アニメ・マンガ コメント (3)(シニア携帯からだと文章の推敲とか娯変換とか難しいので、
ザクザクと「絵コンテのラフ」形式で行くことにしました。)
(参照:http://85358.diarynote.jp/201501071221322600/ )
(OP参照音楽)
https://www.youtube.com/watch?v=NkZYvTHT904&list=PLOsAZo6DqdPRUGrqhixxtt5D5-De0icY0&index=16 )
【無音。ホワイトノイズ。
カタカタと8ミリフィルムの廻る音と映像。
セピア地に黒字幕。】
『 火 涙 沢 の 物 語 』
(カルイザワのモノガタリ)
原作:霧樹里棲(きりぎ・りす)
製作:『火涙沢の物語』製作委員会
作画:(皆さんの脳内イメージで)
音楽:(参照音楽倉庫)
http://85358.diarynote.jp/201501082141344321
続く> http://85358.diarynote.jp/201501031531277936/