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先住民族に土地所有権
ボリビア 新憲法を反映
【ラパス=ロイター】ボリビアのモラレス大統領は十四日、今年一月の国民投票で承認された新憲法に基づいて、大農場主から接収した土地の所有権を貧しい先住民に引き渡しました。
対象になったのは東部平原地方の五つの農場から接収した約三万八千ヘクタール。同地方は同大統領に反対する保守的政治家の基盤で、農場主は、労働者を半ば奴隷状態で雇用していると非難されていました。
今回の措置で土地を失うのは、モラレス政権の土地改革に反対していた米国人牧畜業者ロナルド・ラーセン氏ら。農場主らは農業裁判所へ提訴できます。
新憲法では、一つの農場の面積を最大五千ヘクタールに制限、農場は一定の経済的、社会的な条件に合致しなければならないとしています。
(「しんぶん赤旗」2009.03.17.)