紛争地域代表
 和平案に調印

 グルジア・ロ撤退も
 
 グルジアからの分離独立を求めているアブハジア自治共和国と南オセチア自治州の代表はモスクワで十四日、ロシアとグルジアが合意した和平合意案に署名しました。
 両代表は署名前にロシアのメドベージェフ大統領と会談。同大統領は両地域が分離独立を住民投票などで決定した場合に、分離独立を支持する考えを表明しました。
 グルジアからの報道によると、同国中部ゴリを占拠しているロシア軍部隊が撤退を始めました。部隊の指揮官は、最終的な撤退は二日後になると述べました。
 
 
 
「ロシアは停戦履行を」
 米大統領 国務長官派遣へ
 
【ワシントン=鎌塚由美】ブッシュ米大統領は十三日、ホワイトハウスで声明を出し、グルジアとロシアの停戦合意にもかかわらずロシアによる軍事作戦が継続されているとして、懸念を表明しました。その上で、対応を協議するため、ライス国務長官をフランス、グルジアに派遣すると発表しました。
 ペリノ米大統領報道官によると、ライス長官は十三日にフランスに向け出発。十五日にグルジアの首都トビリシに入る予定です。
 ブッシュ氏は、ライス長官、ゲーツ国防長官を携えて声明を読み上げ、停戦に合意したロシアに「言行一致」を強く促しました。
 ブッシュ氏は、今回のロシアの軍事行動は「グルジアとその周辺地域で重大な疑問を投げかけている」と改めて表明。グルジア領内からのロシア軍の撤退を求め、軍事行動を継続すれば各種国際機関から排除されかねないとも警告しました。
 また、ブッシュ氏は、グルジアに対する米軍主導の人道支援活動を命じたことを明らかにしました。ペリノ報道官によると、人道支援物資を積んだC17輸送機一機が十三日、トビリシに到着しました。
 
 
 
 軍事行動終了
 ロの宣言歓迎

 中国外務省が談話
 
【北京=時事】中国外務省の秦剛副報道局長は十三日、グルジア・南オセチア自治州紛争でロシアが軍事行動を終了させると宣言したことを歓迎する談話を発表しました。「これは対話を通じて紛争を平和的に解決し、この地域の平和と安定を実現するのに役立つ」と述べました。
 
 
 合意違反せず
 ロシア外相が言明

 
 ロイター通信によるとロシアのラブロフ外相はモスクワで十三日、ロシアはグルジアとの停戦合意に違反していないとし、ロシア軍部隊を首都トビリシに進軍させたりグルジア領内のゴリで略奪行為を働いているなどの主張を否定しました。
 ラブロフ外相は、ロシア軍兵士が非正規の民兵によるゴリでの略奪行為を止めなかったとライス米国務長官が発言したことに対し、「私は当初から、これらが真実だと証明されればわれわれはもっとも厳格に対処するだろうと述べた。平和的な市民は保護されるべきだ。すべての報告を調査中だ。これらの行動は許されない」とのべました。
 
 
 
 人道支援の女性ら死亡
 アフガン銃撃うけ
 
【ニューデリー=時事】国際的な人道支援組織である国際救済委員会(IRC)は十三日、アフガニスタンのカブール南方ロガル州で同日、米国人ら外国人女性三人を含むスタッフ四人が車で移動中に銃撃を受け、死亡したと発表しました。
 アフガンで人道支援活動に携わる外国人に対する単一のテロ攻撃としては過去最悪の被害とみられ、治安悪化を改めて印象付けました。IRCは事件を受け、アフガンでの活動を中止しました。
 死亡したのは米国人のほか、カナダ人二人とアフガン人運転手一人。AFP通信によれば、イスラム原理主義勢力タリバンが犯行を認めました。タリバンのスポークスマンは「(死亡したのは全員が軍事要員だった」と主張しています。
 
 
 
 中毒事件で
 中国説明

 
【北京=時事】中国外務省の泰剛副報道局長は十三日の記者会見で、中国国内でもギョーザの中毒事件が起きていたことについて「公安部門が全力で捜査しており、真相が明らかになるまるまでは軽々しく結論を出すべきではない」と述べました。
 
(『しんぶん赤旗』2008.08.15.)

 
 ……いったい誰のどの言い分を信じたらよいのか……??
 
 (~◇~;)
 
 
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 食べ物を捨てない工夫
 
 使い切れずに腐らせてしまった野菜、食べ残しのおかず、賞味期限のとっくに過ぎた調味料…。後ろめたさを感じながら、捨ててしまったことはありませんか? いま日本の食料自給率はわずか39%。大切な食べ物を捨てないためには−。
(平川由美記者)

 
 日本は食料の61%を外国に頼りながら、家庭の廃棄食品は年間約1千万トン。食品製造、流通、外食産業での廃棄物を合わせると、2100万トン以上の食品が捨てられています。(2007年、農林水産省)
 一方、世界には栄養不足に苦しむ人が7人に1人、8億5千万人いて、毎日2万4千人が餓死しているといわれます。(略)家庭で捨てることの多い食品は、野菜、調味料やスパイス、おかず、乳製品、果物、魚介類、肉類・乾物の順でした。
 野菜だけを見ると、捨てることが多い順からキュウリ、青菜、ネギ、キャベツ、モヤシ、大根、白菜、レタス、キノコ類など、いたみやすい野菜や、まとめて安く買った野菜、1個が大きい野菜が捨てられていることがわかります。(略)「買い方、保存法、調理法を工夫して、いたまないうちに使い切りたいですね」(略)
 
 食品を捨てないための第一歩は買い物からです。必要なものを必要なだけ買うこと。食品廃棄率は単身世帯や二人世帯で高くなっています。ばら売りなど使い切れる量を選びましょう。特売やセールで買い過ぎないことです。
 2〜3日分の献立を考えながら買い物することも大切です。
 例えばキャベツ1個を買うときは、煮込み、サラダ、野菜いためなど使い回しを考えて、数日中に食べ切る見当をつけます。
 買う物をメモして持っていくと、衝動買いを防ぐことができます。食品の二重買いをしないためには、冷蔵庫や戸棚を整理して、中身を把握しておくことも必要です。
 週1回は、在庫の食材を総ざらいして調理しましょう。セロリや大根の葉、長ネギの青い部分、ブロッコリーの茎も捨てないで。汁物の青みやいため物にして、おいしく食べられます。
 調味料は使い切るのが難しいもの。本来の用途にとらわれずに、使い方を広げてみましょう。焼肉のたれは野菜いために、オイスターソースは煮物や炊き込みご飯に、ケチャップで肉を煮込んだり、コチュジャンで野菜や刺身をあえたり、酢の代わりにドレッシングを使った散らしずしもさわやかな風味です。
 
 また「賞味期限が過ぎたからといって、食品をすぐに捨ててしまうのは問題」と三輪さん。賞味期限はおいしく食べられる期限。食べられなくなるわけではありません。一方、消費期限は弁当や調理パン、惣菜など5日以内に悪くなるものに表示されます。こちらは守った方がよさそうです。
 
 
 企業の食品廃棄も深刻
 
「家庭だけでなく事業者による食品廃棄も深刻」と指摘するのは、『現代たべもの事情』(岩波新書)の著者で、学術博士の山本博史さんです。
「例えばコンビニ弁当。食材の多くは外国からの極安の農産物と加工食品です。保存料や消毒剤など添加物がたくさん使われています。消費期限が切れた弁当はどんどん捨てられます。買われるかどうかわからない弁当まで店頭に陳列せざるを得ないシステムは、大量の廃棄食品を出す宿命なのです」
 客の注文を受けてから作る弁当屋の方が、店の食品廃棄率は低くなります。
 
「食品製造や外食産業は、規模が大きいほど安い輸入食材に依存し、売れ残っても元は取れる生産原価で作っている」と山本さん。「安全や環境の面でも、食料自給率を高めるためにも、国産食品や地場作物を意識して選ぶことが重要」と強調します。
 
 フードマイレージという言葉があります。食べ物が運ばれてきた距離のことです。生産地から食卓までの距離が長いほど、飛行機や船など輸送にかかる燃料や二酸化炭素の排出量が多くなるため、環境に大きな負荷を与えてしまいます。
 また、海外からの長い輸送で疲れ果てた野菜は、栄養素も損なわれています。
 
 国産や地場作物を選ぶときは、旬のものを選びたいものです。旬の野菜は栄養価も高く安価で、いいことずくめです。
 山本さんは言います。
「米食を心がけ、国産の旬の食材を選んで、家庭で料理して食べ切る。この積み重ねが日本の農業を支えることにもつながります」
 
(『しんぶん赤旗』2008.07.27.)

 
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