開幕へクライマックス
聖火、北京を走る
【北京=時事】北京五輪開幕を2日後に控えた6日午前、聖火リレーが終着点の北京で始まりました。(略)新中国のシンボルである天安門広場の一帯は声援を送る人波で埋まりましたが、いずれも動員された人々で、一般市民は広場に近づくことができませんでした。(略)
おはようニュース問答
いよいよオリンピックが始まるね
いよいよ明日からオリンピックだね。(略)北京五輪のスローガンは、「一つの世界、一つの夢」なんだって。中国の胡錦濤国家主席が、スローガンはオリンピック精神を現したもので、「世界各国人民と共に平和・進歩、友好・交流、調和・発展を追求することが中国人民の夢だ」と言っていた。(略)
北京五輪でもオリンピック精神を汚そうとするような動きがあったわ。雲南省でバス二台が爆破された事件では、「東トルキスタン・イスラム運動」を名乗る集団が、五輪を中止しないとテロを続けるという犯行声明を出した。分離・独立を主張する少数民族の組織らしいね。実際にその組織が実行したのか疑問も出ているけど、五輪を標的に手尾を起こすのは、言語道断だよ。(略)
日本などでの聖火リレーの際にも、チベット問題で中国に抗議する人たちと、五輪を支持する人たちの間での衝突があった。国際オリンピック委員会のジャック・ロゲ会長は、「いかなる理由であれ、暴力は聖火リレーとオリンピックの価値と相いれない」と言っている。
どんな意見も平和的な手段で表現するべきだし、五輪を政治的に利用して対立をあおるのは、やめてほしいわ。
(『しんぶん赤旗』2008.08.07.)
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原爆が投下された長崎を、
2008年8月7日 ★【 戦争 反対 】★ + ★【 圧政・強制 反対 】★(2010.02.28.未明入力)
試写室 きょう放送
母国告発した米軍カメラマン
NHKスペシャル
解かれた封印 NHKテレビ 午後8:00
昨年、一人のアメリカ人カメラマンが85歳の生涯を終えました。彼の名はジョー・オダネル。1945年8月、米軍によって原爆が投下された長崎を、米軍専属カメラマンとして記録しました。命令に従い、原爆の破壊力を撮影する一方で、軍に内密に、自分のカメラで、幼い弟の亡きがらを背負う少年や犠牲者の姿など、約30枚の写真を残しました。
番組は、なぜ彼が、規則に違反して写真を撮影したのか。43年間封印していた記録を、なぜ公表したのか、その答えを、遺志を継いだ息子・タイグが、解き明かしていきます。
遺品の録音テープには「母国の過ちをなかったことにできなかった」という思いが刻まれていました。
晩年、オダネルは原爆に悲劇を訴え、母国の告発に踏み切ります。「戦争を終わらせるため」と信じる周囲からは避難を浴び、妻の理解も得られず離婚。それでも、彼は活動を続けました。
「小さな石でも、波紋は広がっていく。誰かが続ければ、さらに広がっていく」。
平和を実感できる時代が来ると信じていたオダネル。彼の言葉をしっかり受けとめたい。
(小川浩)
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
機関誌「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
2008.08.07.)