◆中国が近くダライ側と協議へ
 中国がダライ・ラマ側と近日中に協議する準備をしていると国営メディアを通じて表明。分裂策動、暴力、五輪妨害をやめよと求める姿勢は変わらず(25日)
 
 
 
 ダライ・ラマ側との対話
 中国の姿勢 各国歓迎
 
 欧州委員長 訪問先北京で
 
【北京=山田俊英】欧州連合(EU)のバローゾ欧州委員長は二十五日、訪問先の北京で、中国がチベット仏教指導者、ダライ・ラマ十四世と対話する姿勢を明らかにしたことを歓迎しました。
 バローゾ委員長は記者団に、「私は中国の主権を全面的に尊重しつつ、対話の必要性を常に訴えてきた。私の理解では、中国はチベットに関し、主権以外のすべてを話し合う用意があると説明している」と語りました。
 
 
 
 米国政府
 「問題解決の場に」
 
【ワシントン=鎌塚由美】中国がチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ十四世との対話の意向を表明したことについて、米国政府は二十五日、歓迎を表明しました。
 国務省のマコーマック報道官は同日、中国の対話の表明について「勇気づけられる」と述べ、「その表明された意思が迅速かつ効果的に行われることを促す」と語りました。同報道官は、中国とダライ・ラマの双方が「対話を追及し、この好機を真の問題解決の場として生かす」よう期待を表明しました。
 ホワイトハウスのペリノ報道官も同日、対話はブッシュ大統領が提案してきたことだと指摘し、「これが彼らの関係の新たな進路となることを期待している」と語りました。
 
 
 
 「真剣な話し合い望む」
 ダライ・ラマが「接触」歓迎
 
【ニューデリー=時事】チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ十四世は二十六日、中国政府がダライ・ラマ側と接触する意向を示したことを歓迎、「チベットの人々の怒りをどう和らげるかについて真剣な話し合いを望む」と述べました。
 ダライ・ラマは同日、訪問先の米国から亡命政府のあるインド・ダラムサラに帰任。現地からの報道によると、ダライ・ラマは記者団に対し、「接触」について詳しい情報は得ていないと説明。国際社会の懸念を緩和するためだけに行われるならば「無意味だ」と指摘しました。
 
(『しんぶん赤旗』2008.04.27.政治面・国際面)

 

 長野で聖火リレー
 小競り合いも
 
 北京五輪の聖火リレーが二十六日、長野市で行われました。八十人のランナーが雨のなか、午前八時半から午後零時半すぎまで、十八.七キロのコースを走りました。
 著名なランナーの走行中、物が投げこまれたり、男が接近してくるなど緊迫した場面もありましたが、沿道の温かい声援をうけて走り終えました。
 午前八時十五分からの出発式後、北京五輪野球代表の星野仙一監督が聖火を掲げてスタートしました。
 中国側が用意した二人の伴走者と、九十人の警察官が二列になって聖火ランナーを護衛しましたが、萩本欽一さんが長野駅前にさしかかった時、沿道から紙束が投げ込まれました。十九番目の走者、卓球の福原愛選手に沿道から男が近づき、取り押さえられました。
 アテネ五輪女子マラソン金メダリストの野口みずき選手が、最終ランナーとして若里公園に到着しました。
 公募ランナーの竹内忠雄さん(61)=会社員=は、所属するスキークラブやコーチを務める障害者など仲間の声援を受けて走りました。「平和でなければスポーツはできない。チベット問題など騒がれましたが、聖火こそ平和の象徴だという思いをこめて、高く掲げました」
 出発式会場や長野駅の周辺コースには早朝から、応援にきた中国の若者たちが集まりました。一方でチベットの旗を持った集団に右翼団体がまじって「中国に帰れ」などと、中国の若者たちを挑発。各所で小競り合いになる場面もありました。
 こうしたトラブルで五人が逮捕され、四人が負傷しました。
 コース沿道で騒ぎをみていた地元の六十代女性は、「悲しい。十年前、長野五輪に聖火が来たときはみんな道にでて歓迎一色でした。世界の幸せのために聖火リレーをしたいと思っている人もいるので、無事に通してあげてほしい」と語っていました。
 
 
 
 聖火歓迎レセプション
 志位委員長が出席

 
 日本共産党の志位和夫委員長は二十六日、中国大使館で開かれた北京オリンピックの聖火を歓迎するレセプションに出席しました。
 志位委員長は、霍天凱中国大使とあいさつをかわし、北京オリンピックの成功への期待を伝えるとともに、チベット問題で中国政府がダライ・ラマ側との協議の準備をしていることを「歓迎します」と述べ、「対話によって問題解決の方向にすすむことを心から願っています」と話しました。霍大使は「ありがとうございました」と応じました。
 志位氏は、李柄華・北京オリンピック組織委員会執行副主席ともあいさつをかわし、内外の参加者と親しく懇談しました。これには森原公敏国際局次長が同行しました。

(『しんぶん赤旗』2008.04.27.スポーツ欄)

 
 
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「書評」まるうつし。

 過労死サバイバル
 上畑鉄之丞 著(中央法規出版・1300円)
 
 労災意見書の作成や相談活動を行ってきた医師が、実際の事例を示して過労死や過労自死の実態を明らかにします。日本が過労死を社会問題と認識し始めたのは1970年代前半。高度経済成長が崩れ去り、企業倒産で解雇された労働者が、厳しい環境のなか長時間労働に縛られ出した時期でした。著者は、過労死問題を学会でいち早く提唱し、職種、年代、by汚名の分析から長時間労働との関連を解明。未払いのサービス残業の根絶こそ過労死をなくす道といいます。

(『しんぶん赤旗』2008.04.27.書評欄)

 
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 観客8万5千人
 長野・聖火リレー
 
 長野市で二十六日に行われた北京五輪の聖火リレーの観客数は、八万五千六百人に上ったことが長野県警の集計でわかりました。県警はリレーを妨害した男計六人を現行犯逮捕しました。
 県警によると、沿道の観客は八万人。ゴールの若里公園が五千人、出発式が行われた県勤労者福祉センター跡地と休憩地点の長野五輪競技施設「エムウエーブ」がそれぞれ三百人でした。
 
 
 
 関係修復努力で一致
 中国副主席と仏大統領顧問
 
【北京=山田俊英】フランスのレビット大統領外交顧問は二十八日、北京で習近平国家副主席と会談し、聖火リレー妨害で悪化した両国関係を修復するため共に努力することで一致しました。
 中国中央テレビによると、習副主席は「先日の非友好的行為は中国人民の感情を傷つけた」とパリでのリレー妨害を批判。「共同の努力で困難を克服し、両国関係を健全、安定的に発展させたい」と表明しました。
 レビット顧問は「サルコジ大統領は対中関係を重視している」と強調。「チベットと台湾は中国の不可分の一部」との仏政府の立場を改めて述べ、北京オリンピックの成功を希望しました。レビット顧問はラファラン元首相に続きサルコジ大統領が対中関係修復のため派遣した特使です。
 
 
 
 ソウルで聖火リレー
 
【ソウル=時事】北京五輪の聖火リレーが二十七日午後、韓国の首都ソウルで行われ、約八十人がオリンピック公園からソウル市庁までの二十二キロのコースを走りました。走者への妨害行為が発生したほか、中国人留学生ら数百人と、北朝鮮からの脱出者らで構成される市民団体などリレーに反対するメンバーらが小競り合いとなり、負傷者も出ました。警察当局は約七千人を動員し、厳戒態勢で警備に当たりましたが、対応が後手に回り暴力を事前に食い止めることに失敗しました。
 聖火はソウルでのリレー後にソウルから北朝鮮の平壌に直接搬送。二十八日には北朝鮮で初となる聖火リレーが行われます。
 
(『しんぶん赤旗』2008.04.28.)

 
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 さすがになんの騒ぎも起こらなかったらしくて、
この日はこれだけ☆(^◇^;)☆


 平壌聖火リレー
 円満に完了

 
【北京=時事】北朝鮮の平壌で行われた北京五輪の聖火リレーは二十八日午後三時(日本時間同)、終了しました。北京五輪組織委員会の李柄華執行副会長は「円満に完了した」と成功を宣言し、北朝鮮の協力に感謝を表明しました。

(『しんぶん赤旗』2008.04.29.)

 
 そりゃーそもそも人権のジの字も自国の辞書に無いよーな来た挑戦 見ン衆主義[儘罠]不協和国なお国柄で、遠い他国の人権問題にまで、言及たり抗議したりしている余裕は、無いわいなぁ……☆(ーー;)★
 
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◆『銀河の指揮』(コーネフ書房・一三〇〇マルク
 ミッターマイヤーなど二十八人の巨匠の人生と戦闘を生き生きと語ります。例えば帝国に追われたワルターの亡命と戦闘の関係について、・・ヤンの「戦略優先主義」を支える指揮法の特徴と人気の秘密について。「読む戦闘」の至芸を楽しめます。
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(以下、原文☆)

◆吉田秀和著『世界の指揮者』(筑摩書房・一三〇〇円)
 フルトベングラーなど二十八人の巨匠の人生と音楽を生き生きと語ります。例えばナチに追われたワルターの亡命と音楽の関係について、カラヤンの「メロディー優先主義」を支える奏法の特徴と人気の秘密について。「読む音楽」の至芸を楽しめます。

(『しんぶん赤旗』2008.04.27.書評欄)

(当該記事の上に「中台関係」の記事あり。)

 中国外務省
 ダライ・ラマ側との接触
 時期・相手を協議中
 
【北京=時事】中国外務省の姜喩副報道局長は29日の定例会見で、中国政府が実施の意向を表明したチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ十四世側との接触について、「(時期や会談相手など)具体的な内容は双方でまだ協議中で、適切な時期に発表する」と述べました。
 同副報道局長は「ダライ・ラマ側がこの機会を大切にし姿勢を変えることを望む」とし、接触実現に向け、暴力活動停止など三条件を実際の行動で示すようダライ・ラマ側に改めて求めました。
 
 
 
 チベット暴動 被告に実刑判決
 
【北京=山田俊英】中国メディアによると、チベット自治区ラサ市中級人民法院(地方裁判所)は二十九日、三月十四日の暴動に関与したとして逮捕、起訴された三十人の被告に懲役三年から無期懲役の実刑判決を言い渡しました。ラサ暴動で判決が出たのは初めてです。
 
(『しんぶん赤旗』2008.04.30.)

 
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