どうも問題がすりかえられ、
矮小化されている……??(=_=)??
「五輪妨害すべきでない」
ダライ・ラマが声明
チベット仏教指導者ダライ・ラマ十四世は六日、亡命先のインド・ダラムサラで声明を発表し、「北京五輪開催を当初から支持してきたし、この立場は今もかわらない」と述べ、「チベット人はいかなるオリンピック妨害もすべきでない」と呼びかけました。
ダライ・ラマは、五輪開催は中国人の大きな誇りだと述べ、「中国人の心に憎しみを植えつけるのは、無益で役に立たない」行為だと指摘。「チベット人の自由と諸権利を目指すたたかいは正当な権利だ」が、「チベット人は非暴力を実践し、状況がいかに深刻であろうと、この道からそれてはならない」と訴えました。
声明は、中国でのチベット騒乱などを理由に、欧米で聖火リレー妨害、五輪開会式ボイコットが取りざたされるなかで発表されました。
六日には二〇一二年五輪開催地の英国ロンドンで聖火リレーが行われましたが、ロイター通信によると数千人が抗議。聖火のトーチを奪おうとしたり、消火器で聖火を消そうとする妨害行為があり、少なくとも三十五人が逮捕されています。
七日にパリで行われた聖火リレーは、エッフェル塔を出発した直後に妨害行為に遭い、聖火は一時消されバス内に移されました。その後聖火は再点火されリレーは再開、市南部のシャルレティ競技場に到着。次の訪問地米国のサンフランシスコに向かいます。
聖火リレー妨害
「恥ずべき悪行」中国新華社
【北京=ロイターES時事】中国国営新華社通信は七日、ロンドンでの北京五輪聖火リレーで、抗議デモ参加者による妨害が相次いだことについて、「恥ずべき悪行」と非難しました。
同通信によると、北京五輪のスポークスマンは「聖火は平和と友好、調和という五輪の崇高な理念を象徴するものだ」として、妨害行為を厳しく糾弾しました。
ダライ・ラマと中国は対話を
ニュージーランド首相
【北京=山田俊英】中国を訪問しているクラーク・ニュージーランド主将は七日、北京で温家宝首相と会談後、記者会見で、中国はチベット問題でダライ・ラマ十四世と対話すべきだとの考えを示しました。
クラーク首相は「チベットの地位を問題にする余地はない」として中国領の一部だとの認識を示す一方、「だからといって暴力、暴動を深く憂慮しないわけにいかない」と語りました。その上で、ダライ・ラマ十四世が暴力とチベット独立に反対し、北京オリンピックの開催に賛成していると指摘し、「この三点で中国とダライ・ラマの代表との対話に道が開かれるべきだ」と語りました。
IOC会長
「聖火」妨害を憂慮
チベット問題 平和解決を
【北京=山田俊英】ロンドンで北京オリンピックの聖火リレーが妨害されたことについて、国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長は七日、「深い憂慮」を表明しました。また、「IOCはチベット問題がすみやかに平和的に解決されるよう呼びかける」と、中国側に平和解決を求めました。北京で始まった国内オリンピック委員会連合(ANOC)総会であいさつした中で述べました。
ロゲ会長は「いかなる理由であれ、暴力は聖火リレーとオリンピックの価値とあいいれない」と妨害を批判しました。
また、政治家によるボイコット論に触れた上で、「(北京五輪の)ボイコットを主張する人がいるが、全体的なボイコットの動きはない」と語るとともに、「選手に良い五輪を提供することが、われわれの歳代の責務だ」と話しました。
政治的利用を拒否
ANOC声明採択
【北京=時事】国内オリンピック委員会連合(ANOC)の総会が7日、当地で始まり、北京五輪と中国のチベット問題に関する声明を採択し、同五輪の政治的な利用を拒否する姿勢を鮮明に打ち出しました。
声明は?北京五輪の開催を全面的に支援する?北京五輪には国際オリンピック委員会(IOC)承認の全205の国内オリンピック委員会(NOC)が参加する?いかなる形であれ、北京五輪の政治的利用を拒否しる?中国政府が対話と理解を通じて、チベット地区における内部問題を解決するよう努力することを信じる…となっています。
この声明は、10日に開かれるIOC理事会との合同会議に提出されます。
(『しんぶん赤旗』2008.04.08.)
中国内部の現状や、チベット問題のこれまでのレポートを出さすに、「オリンピックのボイコット」問題に焦点を絞ってしまうことによって起こる、視野狭窄というか、問題の矮小化……??
私はそれを危惧する。(=_=)
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