犠牲者の法廷闘争準備
 ノーベル平和賞のエバディさん イラン

【カイロ=松本真志】イランのノーベル平和賞受賞者シリン・エバディ弁護士は24日、カタールの衛星テレビ・アルジャジーラに対し、イラン大統領選不正疑惑をめぐる抗議行動で射殺された女性の遺族の代理人として、「殺害を実行、指示した者」に対する法廷闘争を準備していると語りました。
 射殺された女性はテヘラン大学学生のネダ・アグハ・ゾルタンさん(26)。20日のデモ隊と治安部隊との衝突にまきこまれ、志願民兵バシジに胸部を撃たれ、死亡したとされます。
 エバディ氏は「ネダは抗議には参加しなかった。参加したとしても当局は彼女を撃つ権利はない」と主張。また政府の弾圧措置は「違法」だとして拘束された市民の即時釈放を要求しました。
 エバディ氏は1975年にイランで初の女性判事となり、79年のイラン革命で失職。その後、弁護士として活動し、国内での民主主義と人権擁護に貢献したとして、2003年にノーベル平和賞を受賞しました。

(「しんぶん赤旗」2009.06.27.)


 赤旗の報道姿勢は当初、「どっちの側につこうかな」と逡巡するような論調で、ネダの第一報も出さなかったぐらいなのだが、そろそろ情勢の見極めをつけてきたように思える。

 願わくば、チベット問題のように誤った(偏向した)報道姿勢をとりませんように……。
 テレビ西日本を提訴
 派遣労働者 正社員化求める
 福岡地裁

 テレビ西日本(TNC)で一般家庭に向けて電波を送信する業務(送信業務)などに従事する派遣社員の男性が26日、TNCなどに対し、正社員としての地位確認と賃金差額分約4千万円の損害賠償を求め、福岡地裁に提訴しました。(略)派遣期間に制限がない業務(制令3号業務)をめぐって直接雇用を求める裁判は初めて。
(略)訴えなどによると、Mさん(※原文は実名)は2000年11月、TNCプロジェクト(Tプロ)と1年間の雇用契約を締結。以後9年にわたってTNCに派遣され、契約の更新を繰り返してきました。正社員と同一の労働に従事し、賃金は半分以下。一方、TNCは第1級陸上無線技術士の資格を持つMさんを、電波法上、放送局に常置すべき「無線従事者」として、総務省に届けてきました。
 提訴後の記者会見でMさんは、「テレビ局は半分以上が非正規労働者といわれている。(裁判を)非正規の立場向上のたたかいにつなげたい」と語りました。
 TNCの広報担当者は「法令に違反するような事実はいっさいない。訴状をみて対応したい」としています。

(「しんぶん赤旗」2009.06.27.)

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