中国とダライ・ラマ側
2回目の協議開始
【北京=山田俊英】
中国政府とチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ十四世の代表による協議が一日、北京市内で始まりました。同日、外務省の劉建超報道局長が定例記者会見で、協議が行われていることを確認しました。
劉局長は、協議の詳しい場所、日程、内容を明らかにしませんでした。
三月にラサで暴動が起きて以来、両者の協議は二回目。前回は五月四日、中国広東省深釧で行われ、ダライ・ラマ側からロディ・ギャリ、ケルサン・ギャルツェン両氏、中国側から共産党統一戦線工作部の朱維群、シタール両副部長が出席、協議継続に合意しました。
三月十四日のラサ暴動以降、騒乱が他のチベット民族居住地域に拡大したことを受けて、中国政府は四月二十五日、ダライ・ラマ側と協議する用意を表明しました。
貴州で暴動
依然緊張続く
中国新華社
【北京=時事】中国国営新華社通信は六月三十日、貴州省甕安県で二十八日に起きた大規模暴動について「三万人を巻き込んだ暴動は鎮静化した」と報じました。ただ、「完全に安全とは思わない」とする市民の声も紹介し、依然緊張が続いていることを伝えました。
暴動は、少女強姦(ごうかん)殺人の隠ぺい疑惑が引き金。新華社電によると、県政府敷地内の車両二十台や共産党の建物が炎上し、約百人の武装警官が出動しました。
(『しんぶん赤旗』2008.07.02.)
先住民族サミット始まる
北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)に先住民族のメッセージを届けようと、「先住民族サミット」が一日、北海道平取町で開幕しました。アイヌのほか、十一カ国・地域の十七民族が訪れ、開会式には約三百五十人が参加。「環境」「権利回復」「教育」をテーマにウコチャランケ(アイヌ語で「話し合い」)が行われます。最終日の四日、札幌市内で「先住民族からG8(主要八カ国)への提言」を発表します。主催者によると、地球温暖化が原因とされる北極圏の氷の減少や熱帯林の伐採などで、先住民族の生活環境が脅かされている実態があるといいます。
アイヌの有志らによる草の根の活動で実現。アイヌの参加者で札幌市南区の沢井アクさん(62)は「若者たちの頑張りでここまでこぎつけたことを評価したい」と喜びました。
四日夜にはアイヌ民族音楽のアーティストらが一堂に会し、札幌市で無料の音楽祭が開かれます。
アイヌ有識者懇談会設置へ
政府は一日、アイヌ民族を先住民族とすることを求める国会決議が先月採択されたことを受け、アイヌの権利や地位向上について審議する「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」を設置すると発表しました。八月上旬に初会合を開催します。八人で構成し、アイヌ側が民族代表として求めていた北海道ウタリ協会の加藤忠理事長も選ばれました。
懇談会座長には佐藤幸治京大名誉教授が互選される見通し。来年夏をめどに、先住民族としての権利の具体的内容や、社会的地位を向上させるための施策について提言を取りまとめます。
(『しんぶん赤旗』2008.07.02.)
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