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 玄海原発にMOX燃料
 佐賀・住民抗議「プルサーマル撤回を」

 プルサーマルに使用するウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を積んだ輸送船が二十三日午前六時半すぎ、佐賀県玄海町の九州電力限界原子力発電所内の専用港に到着しました。(略)「子どもたちの未来を守ろう」「リサイクルは偽装! 危険なプルサーマルにNOを」などと書かれた横断幕を手に抗議行動を繰り広げました。(略)
 住民会議の藤浦晧会長は「この計画は私たち住民が納得して受け入れたものではありません。玄海町や佐賀県を核燃料のゴミ捨て場にしたくはありません。怒りを込めて抗議し、計画を撤回させるまでたたかい頑張りましょう」と訴えました。
 一方、九州電力は、同日午後、MOX燃料の玄海原発への搬入作業が完了したと発表しました。今後、国の検査などの工程が進めば、八月下旬から開始する同機の定期点検で原子炉に装荷する予定。十月下旬にも国内初の商業炉でのプルサーマルを実施する計画です。

(「しんぶん赤旗」2009.05.24.)

(090625未明入力)
 玄海原発
 動き出すプルサーマル ①

 まちを実験場にするな


 (略)佐賀県にある九州電力玄海原子力発電所の岸壁です。空にはヘリ。周りには少なくとも大小六隻の警戒艇が…。
 使用済み核燃料を再処理してつくったウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料をフランスから輸送してきたパシジック・ヘロン号の接岸は、二十分ほどかかりました。接岸後、ヘロン号は赤いオイルフェンスのようなものに囲まれました。
 玄海原子力発電所の正面ゲートは二十人ほどの宮殿職員のほか、一般の警備会社の警備員十人ほどで固められました。


 のぼり旗を掲げ

 危険なMOX燃料を通常の軽水炉で燃やすプルサーマル。これに反対する市民団体のメンバーらは「プルサーマル百害あって一利なし」とのぼり旗などをゲート前で掲げ、玄海町を実験場にするなとシュプレヒコールをあげました。(略)「この町で生まれ、育ち、生活してきた」という玄海町のNKさん(※原文は実名)は「この玄海町を絶対に事故による核汚染で汚してはならない。危険にさらされてはなりません。最後まで反対です」と訴えました。
「イカの生き作り」の産地として有名で年間約九百万人が訪れる唐津市・呼子町区長会の大森登至郎会長は、「観光客がこなくなる、危険なプルサーマルの撤回をお願いしたい。なぜこのまま進めていいのか、理解できません。万一事故になれば、核に汚染され、九州全土がダメになる」と抗議しました。


 10月の試運転へ

 (略)核燃料サイクルの見通しもないまま、国内初のプルサーマル計画が八月の燃料装荷、十月の試運転へと動き始めました。
(つづく)(藤川良夫、平川明宏)
(「しんぶん赤旗」2009.05.24.)

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