同化政策を強要
2009年5月5日 チベット有問題 !⇔ 国際 【 被曝 + コロナ 】関連(090816未明入力)
カナダ先住民の
同化政策を謝罪
ローマ法王
【バチカン市=ロイター】ローマ法王ベネディクト十六世は四月二十九日、カナダのカトリック教会が長年運営した寄宿学校で、先住民の子どもが虐待を受けていたことについて謝罪しました。カナダの先住民組織「ファーストネーションズ会議」のフィル・フォンテイン議長らとバチカンで会見し、表明しました。
法王庁が発表した声明は、「法王はカナダの寄宿学校での協会関係者による嘆かわしい行為で先住民の子どもたちが経験した苦痛や苦悩に遺憾の意を表明し、虐待行為は黙認できないと強調した」と述べています。
フォンテイン氏は記者会見で、「私は法王の苦悩と苦痛を感じ取った。彼がわれわれの苦しみを認めたのは重要だ。これはわれわれが求めてきたものだ」と語りました。
カナダ政府は、先住民の子どもたち十五万人を自宅から遠く離れた寄宿学校に隔離し、彼らの言語やしきたりを禁じる白人への同化政策を強要したことについて、二〇〇六年五月、生存者九万人に対し十九億カナダドルの補償金支払いを受け入れました。昨年六月には、真相究明のための真実と和解委員会を設置しました。
寄宿学校では、子どもたちへの性的、身体的な虐待が行われたといわれています。
カナダではこうした寄宿学校が一八七〇年代から一九七〇年代まで設置され、カトリック教会はその75%を運営していました。
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/ 機関誌
「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
2009.05.05.)
(090816未明入力)
パレスチナでホロコースト展
平和共存の願いこめ
ヨルダン川西岸のパレスチナ人の村ニリンで、第二次大戦中のナチスドイツによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の惨状を伝える写真展が行われています。主催者は「犠牲者の苦しみにユダヤ人もパレスチナ人もない」と、平和共存への意欲を強調します。
写真展は四月上旬、村の民家の一部を使って始まり、既に地元住民ら約千人が見学に訪れました。エルサレムのホロコースト記念館から借りた五十枚ほどの白黒写真が展示。先のイスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザでの大規模軍事作戦の被害状況や、これまでのニリンでの反イスラエル抗議デモで同軍に殺害された犠牲者らのカラー写真も一緒に紹介されています。
パレスチナ住民が学校や家庭でホロコーストについて学ぶケースはまれで、これが大戦後のユダヤ人のイスラエル移住の主要な理由であると認識している人は多くありません。こうした写真展も極めて異例で、主催した平和活動家の一人、ハセム・ムーサさん(35)は「六百万人が殺害されたことを知り、ショックを受ける人が多い」と話します。
ただ、見学者からはその後、「何でナチスの代償を(占領・封鎖下で暮らす)パレスチナ人が払わなければならないのか」と怒りの声がわくといいます。ムーサさんは「彼らの苦難を知った上で、イスラエルに解放を呼び掛けていくべきだ」と訴えています。
(ニリン=ヨルダン川西岸=時事)
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/ 機関誌
「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
2009.05.05.)