ゲームや戦闘。
2009年1月16日 ★【 戦争 反対 】★ + ★【 圧政・強制 反対 】★(090628入力)
赤旗にしては批判の矛先が鈍いので、なんだか気になっていた記事。
新兵募集
ビデオゲームも利用
米陸軍が体験センター設置
【フィラデルフィア=ロイター】イラク、アフガニスタンで戦争するなか、十分な人手を確保しようと躍起になっている米陸軍は、ビデオゲームや戦闘ヘリコプターの模擬操縦機で若者をとりこもうとしています。
陸軍は、金属製のテーブルに制服姿の兵士という新兵募集スタイルをやめ、千二百万ドル(約十億八千万円)を投入してフィラデルフィア北東部のショッピングセンターに「米陸軍体験センター」を設置。ホテルのロビーとゲームセンターを合わせたような施設に、軍事ビデオゲームを搭載したコンピューター六十台のほか、軍隊生活を紹介するスクリーンなどを置いています。
このセンターは二年にわたる実験の一環で、昨年八月に第一号として設置され、これまでに三十三人の新兵、五人の予備役兵を獲得。“従来型”の募集所五つ分の成果をあげているといいます。
センターの呼び物の一つは、本物の「ハンビー」(高機動多目的軍用車)から、高さ4.5メートルのスクリーンに映し出される「敵陣」への「攻撃」。別の部屋では、アパッチ、ブラックホークといった戦闘ヘリコプターをモデルにした模擬操縦が体験できます。(略)
これに対し、イラクでの従軍経験を持ち、現在は「反戦イラク帰還兵の会」で活動するジェシー・ハミルトンさんは、ビデオゲームが現実には程遠く、戦争を美化し、入隊希望者を誤らせると批判します。
「人が殺されているのを見る模擬体験はできない。銃撃戦をやっているというふうには感じられない」
この企画を運営するラリー・ディラード少佐は「イラクからのニュースはよくなっているし、国内では経済が低迷しており、新兵獲得はやりやすくなっている」と述べています。
(「しんぶん赤旗」2009.01.16.)
赤旗にしては批判の矛先が鈍いので、なんだか気になっていた記事。
(記入@090201未明)
あの、フォーク氏に!! こんな素晴らしい御先祖様?が、いたとは……、
意外な史実!? (^^;)”
>占領国が、占領下の住民の中から起こる治安上の脅威に対して武力を行使することは、国際法によって定められた制約の範囲内で許される。
の、部分は「チベット有問題」に、
>占領当局が市民に対し、十分に食料を得られるようにし、医療上の必要に各日に対処するよう求めている。
の、部分は「銀英伝ごっこ」に……、
それぞれ関連というか、自動的に連動してしまう……トピですね★
(--;)””
あの、フォーク氏に!! こんな素晴らしい御先祖様?が、いたとは……、
意外な史実!? (^^;)”
市民標的は国際法に違反
イスラエルのガザ攻撃
国連報道官の声明 ◇上◇
国連人権理事会の特別会合(九日、ジュネーブ)に提出されたリチャード・フォーク人権問題特別報告官の声明(大要)を紹介します。フォーク氏はこのなかで、イスラム武装抵抗組織ハマスによるロケット攻撃の不法性を指摘しつつ、イスラエルによる大規模なパレスチナ・ガザ地区攻撃が国際法違反であることを詳しく述べています。
ガザの人道上の状況を確かめることは特別報告官の任務だったが、イスラエルに入国を拒否されたため未達成に終わった。これは国連全体にとって深刻な問題となる。
米紙ニューヨーク・タイムズが報じたように、イスラエルはメディアに対し、ガザでの軍事作戦による人道上の影響について取材することを拒否する一方、自国民に対するロケット攻撃の有害な影響を調べるよう促している。赤十字国際委員会が、人道上の虐待が行われていたと思われる現場を調査したいと要求したが、いまのところ拒絶されている。
イスラエルのリブニ外相は、人道上の危機は存在しないので、「人道上の休戦」は必要ないと主張し、国境を越える食料と薬品の輸送は許可していると主張している。しかし、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)その他の国連当局者が認めているように、輸送されても配給ができない限り、餓えは軽減されない。(略)
占領国が、占領下の住民の中から起こる治安上の脅威に対して武力を行使することは、国際法によって定められた制約の範囲内で許される。イスラエルは、同国南部スデロットとアシュダッドの住民に向けたロケット攻撃が大規模で激烈なので、現在の軍事作戦は正当で必要だと主張している。明確に指摘せねばならないが、市民を標的にしたロケット発射は法的にも(道徳的にも)正当化できず、そのような行為は戦争犯罪を構成するのと同様、生存の権利に関する国際人道法に違反する。(略)
十八ヵ月に及ぶガザ封鎖は不法であり、集団的な懲罰の大規模な形態であり、それ自体ジュネーブ第四条約第三三条違反であり、第五五条への違反だ。同条項は、占領当局が市民に対し、十分に食料を得られるようにし、医療上の必要に各日に対処するよう求めている。(つづく)
(『しんぶん赤旗』2009.01.16.)
>占領国が、占領下の住民の中から起こる治安上の脅威に対して武力を行使することは、国際法によって定められた制約の範囲内で許される。
の、部分は「チベット有問題」に、
>占領当局が市民に対し、十分に食料を得られるようにし、医療上の必要に各日に対処するよう求めている。
の、部分は「銀英伝ごっこ」に……、
それぞれ関連というか、自動的に連動してしまう……トピですね★
(--;)””
イスラエル
将校ら軍務を拒否
10人超“殺りくを正当化できぬ”
【カイロ=松本眞志】ガザ攻撃参加を命じられたイスラエル軍将校が十二日、軍務を拒否したことから命令違反によって法廷にかけられようとしています。
命令を拒否したのはノエム・レブナ中尉。パレスチナのマアン通信によると、同中尉は「われわれは数百人の子どもを含む九百人のパレスチナ人を殺してきた。罪のない市民の殺害は正当化はできないし、誰もこの種の殺りくを正当化できない。ガザで引き起こした憎しみと怒りは、われわれに跳ね返ってくる」と語りました。
マアン通信によると、レブナ中尉を含む十人のイスラエル軍兵士がガザ攻撃参加を拒否しています。イスラエル紙ハーレツも十二日、イスラエル軍予備役兵がガザ市民の殺害に抗議し、攻撃参加を拒否したと報道し、このほかにもイスラエル兵三人が同様の行動をとったと報じました。
(『しんぶん赤旗』2009.01.14.)
エレン・ワタダ中尉。
ノエム・レブナ中尉。
彼らこそが希望だ。
平和な、明日への。
詳細は控える。
2009年1月14日 ★【 戦争 反対 】★ + ★【 圧政・強制 反対 】★
解放の赤羽さん帰国
「安心感でいっぱい」
エチオピアの誘拐事件で三ヵ月半ぶりに開放され、帰国した日本人医師赤羽桂子さん(32)は十三日午後、中部国際空港内で記者会見し、「9ヵ月ぶりに日本に戻ってきた。やっと終わったという感じで、安心感でいっぱい」と心境を語りました。赤羽さんは長崎大大学院に在籍しており、同日中に長崎に移動しました。
赤羽さんは身柄拘束中の状況について、「毎日毎日、いつ解放されるか、いつ終わるかが分らなくて心配だった」と振り返りました。「家族から、友人や同僚から励ましの手紙をもらったと聞いた。心からお礼を申し上げたい。母には肉じゃがを作ってほしいと頼んだ」と笑顔で話しました。(略)
出迎えた国際医療支援団体「世界の医療団」日本支部のガエル・オスタン理事長は「関係者の多大なる協力に深く感謝したい」と謝意を表明。武装集団との解放交渉については「詳細は控える。金銭的取引なしで解決を実現した」と述べました。
(『しんぶん赤旗』2009.01.14.)
>武装集団との解放交渉
……またきっと、ピースボーターとかWPNの領袖連中とかが、「暗躍」(笑)したんだろうなぁ……♪
彼らがいるから、大丈夫。
ガザだって、きっと止められる!!
イスラエルによるガザへの非道な攻撃が収束するまで、(一時的に)mixiトップ画像を変更しております。早く、一日も、一刻も早く、元の画像に戻せますように………。
以下、参考資料など。
・・・・・・・・・・・・・・・
アルジャジーラはガザでの実態を報道する。
http://jp.youtube.com/watch?v=wY-lePRwBxc
http://jp.youtube.com/watch?v=hJMcRfz0mCI
http://jp.youtube.com/watch?v=lWvhXPmWjQo
http://jp.youtube.com/watch?v=mt9GblxFwSo
顔面が損壊したガザの少年、爆撃で黒焦げになった乳児の死体…。
目をそむけたくなるけれど、現実に起こっている出来事である。
そして詳細な情報が満載のパレスチナ情報センターのHPである。
http://palestine-heiwa.org/
・・・・・・・・・・・・・・・
以下、参考資料など。
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アルジャジーラはガザでの実態を報道する。
http://jp.youtube.com/watch?v=wY-lePRwBxc
http://jp.youtube.com/watch?v=hJMcRfz0mCI
http://jp.youtube.com/watch?v=lWvhXPmWjQo
http://jp.youtube.com/watch?v=mt9GblxFwSo
顔面が損壊したガザの少年、爆撃で黒焦げになった乳児の死体…。
目をそむけたくなるけれど、現実に起こっている出来事である。
そして詳細な情報が満載のパレスチナ情報センターのHPである。
http://palestine-heiwa.org/
・・・・・・・・・・・・・・・
旧「満州」で日本軍がやったこと…
2009年1月11日 ★【 戦争 反対 】★ + ★【 圧政・強制 反対 】★
イスラエル 住民閉じ込め砲撃
ガザ 乳児ら30人殺害
【カイロ=松本眞志】国連人道問題調整事務所(OCHA)は九日、イスラエル軍がパレスチナのガザ地区での地上戦闘開始直後の五日、住民三十人を故意に殺害したことを明らかにしました。
OCHAの報告によると、イスラエル軍は、ガザ市内ザイトゥン地区で、住民百十人を一棟の建物内に誘導して、建物内にとどまるよう指示しました。そのうえで二十四時間後に戦車による砲撃を加えました。生存者は二キロほど徒歩で避難し、自家用車で病院に運ばれたといいます。死者には生後五ヶ月の子どもが含まれていました。
OCHAは報告の中で、「イスラエル軍の軍事作戦開始後で最も重大な事件」だと指摘しています。
イスラエル軍側は事件に関知しないという立場をとっていますが、イスラエルの人権団体ブツェレムは、イスラエル軍によって強制的に建物に移動させられたという十九歳の少女の証言を紹介。カタールの衛星テレビ・アルジャジーラも、胸と足に負傷、水や食料がないなかで遺体に囲まれて救援を待っていた十三歳の少年について報じ、赤十字国際委員会やパレスチナ赤新月社のスタッフが救援に向かうことをイスラエル軍が妨害したとしています。
即時撤退すべきだ
イスラエル紙、社説掲げる
イスラエル紙ハーレツは九日付社説で、「今すぐ戦闘を停止し、イスラエル軍はガザから即時撤退すべきだ」と主張しました。社説は、「イスラエル軍がガザ地区で泥沼に深入りすればするほど、罪の無い市民の死者を増やす作戦にはまっていく。それはイスラエル兵士を不必要な危険にさらして疲れさせ、国内での防衛戦線を弱体化させる」と指摘。これは、これまでのイスラエル軍のガザ地区やレバノンでの軍事行動の「過去の教訓」でもあるとしています。
そして、フランスやドイツからの停戦提案にもふれ、今こそ「イスラエルはガザから撤退し、長期的な停戦とハマスの再武装を防ぐ取り決めを追及すべきだ」と述べています。
しかし、こうした論調はイスラエルでは少数派です。九日付のイスラエル紙マーリブが掲載した軍事作戦についての世論調査によると、ユダヤ人市民の91.4%が作戦に賛成。反対はわずか3.8%でした。
(『しんぶん赤旗』2009.01.11.)
さて、中国とイスラエル、どっちが危険なんだか………★
(ーー;)
(記入@1/12)
(ーー;)
外国人記者
ガザ入り禁止続く
【エルサレム=時事】イスラエル当局が、軍事作戦が続くパレスチナ自治区ガザへの外国人記者の立ち入りを、一部の代表取材を除いて許可しない事態が続いています。
外国人がガザに入る唯一のルートであるイスラエルのエレズ検問所は、昨年十二月二十七日にガザで大規模空爆が始まって以降、外国籍のガザ在住者の脱出など「特定の緊急の理由がある場合」を除き、閉ざされたままです。報道目的も例外ではなく、外国人記者はガザに近いイスラエルの町スデロトなどを拠点に現場取材を行っています。
その結果、ガザからハマスが撃ち込むロケット弾の家屋被害といったイスラエル側の状況には容易にアクセスできる一方、イスラエル軍の空爆や地上侵攻で壊滅的な打撃を受けるガザの実情把握は地元在住の記者を通じた間接取材や電話などに頼らざるを得ません。
海外メディアが加入する外国人記者協会(本部テルアビブ)は、「深刻な報道の自由侵害で、イスラエルは世界で一握りの取材活動規制国家の仲間入りを果たした」と当局の対応を非難。一刻も早くガザ入り禁止を撤回するよう求めています。
(『しんぶん赤旗』2009.01.09.)
(記入@1/12)
どうもまだユーチューブの「貼り付け方」がよく解っていないんだが、これで良いんだろうか………。
って、だめじゃん……☆(--;)★
わかんないので、結局トリガー★
http://jp.youtube.com/watch?v=gOuFu7Cr7Ok&eurl=http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=38093867&comment_count=0&comm_id=58804
って、だめじゃん……☆(--;)★
わかんないので、結局トリガー★
http://jp.youtube.com/watch?v=gOuFu7Cr7Ok&eurl=http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=38093867&comment_count=0&comm_id=58804
けして無視はできない。
2008年10月6日 ★【 戦争 反対 】★ + ★【 圧政・強制 反対 】★(注: 気の弱い人は、見ないほうが良いです!!)
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=35725073&comm_id=492560
非常に大きな疑問点も残る映像なのだが、けして無視はできない。看過することも、忘れることも、自分に許してはいけない……
そういう情報。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=35725073&comm_id=492560
非常に大きな疑問点も残る映像なのだが、けして無視はできない。看過することも、忘れることも、自分に許してはいけない……
そういう情報。
個人的なことは常に社会的なことである。
とはいえ、
個人的なことにかまけすぎて、
社会的なことが後回しになってしまうのは……
嬉しくない★(--;)
実は、これを打っているのは、9月27日。
情報告知、間に合わなかったね。という話……★
で、結局、私自身、「すでにリストラされ済みのバイト」に行っていて、参加は出来ませんでした……★
(TT)
(やっぱり解雇予告手当て要求路線のほうが、戦略として、正しかったんでしょーか……??)
(^^;)
とはいえ、
個人的なことにかまけすぎて、
社会的なことが後回しになってしまうのは……
嬉しくない★(--;)
実は、これを打っているのは、9月27日。
情報告知、間に合わなかったね。という話……★
Peace Day
Tokyo 2008
武力で平和はつくれない
共に生きられる世界へ
市民やNGO、市民団体が一緒になって、平和、環境、人権、グローバリズム、格差や貧困のことを交流しながら考える。
日 程 9月20日(土)12時~15時
スピーチ イラク、アフガン戦争、原子力空母問題、貧困問題など
音 楽 アイヌ、沖縄、韓国、ビルマなど
場 所 東京・芝公園4号地
主 催 WORLD PEACE NOW
で、結局、私自身、「すでにリストラされ済みのバイト」に行っていて、参加は出来ませんでした……★
(TT)
(やっぱり解雇予告手当て要求路線のほうが、戦略として、正しかったんでしょーか……??)
(^^;)
千の風。
2008年9月7日 ★【 戦争 反対 】★ + ★【 圧政・強制 反対 】★ コメント (1)(※これを入力しているのは10月1日午前5時45分~。私事に追われて追悼が遅くなってしまいましたが、逆にいえばちょうど「四十九日」の法要代わりになるでしょうか……。ってことで、「写経」のかわりに追悼記事をアップしておきます……。)
子らの笑顔の写真残し
アフガニスタンで犠牲になった伊藤さん
アフガニスタンで長年、農業指導に従事してきた非政府組織「ペシャワール会」のスタッフ、伊藤和也さん(31)が誘拐され、遺体で発見されました。この事件は日本国内のみならず、アフガニスタンの地元でも大きな衝撃をもって受けとめられました。
ペシャワール会事務所のあるアフガニスタン東部のジャララバードで8月28日に行われた葬儀には、地元の長老や州政府高官など600人が参列しました。葬儀では伊藤さんへの感謝や事件への怒りが表明されました。
伊藤さんが誘拐されたときも、村人が警察に通報し、千人もの人たちが犯行グループと警察の後を追い、葬儀にも村人数千人が参列を希望したといいます。
伊藤さんが現地で撮影した写真は、普通、同国で外国人が撮影するとトラブルになることが多い子どもたちや女性を被写体にしたものがたくさんあります。公表したペシャワール会は「伊藤さんが現地に溶け込み、信頼されていた証し」と話しています。
和也さんの父正之さん(60)は、ペシャワール会の後藤哲也会長が事件の経過を説明した後の会見(8月28日)で「現地の方が捜索してくれたのは、和也のやってきたことが認められたということだと思う」と語りました。
ペシャワール会は1991年にアフガニスタンに最初の診療所を開設して以降、井戸の掘削や地下水路の修復、用水路建設事業や農業支援を手がけ、人々から高く評価されてきました。そのペシャワール会ですら狙われるのがアフガニスタンの現実です。
ところが、福田内閣は事件の教訓を学ばず、、「テロとのたたかいの決意を新たにしている」(高村正彦外相)として、インド洋での米軍などへの支援継続の方針です。
ペシャワール会の福元満治事務局長は会見で「アフガニスタンの秩序は、武力が介入することで壊れたのだから、違う形での関与の仕方を『平和国家日本』として考えるべきだと思う」「現地で日本に対する親近感が減って、アメリカの同盟国としての比重が重くなっていると思う」と指摘しました。
対話の相手 見えない状況
ジャララバードに事務所を置き、アフガン人スタッフが医療支援を行っている日本国際ボランティアセンター(JVC)の谷山博史代表理事に聞きました。
日本国際ボランティアセンター(JVC)代表理事
谷山 博史さん
治安は、03年のイラク戦争開始前から徐々に悪化してきました。タリバンやヘクマティヤル派などの武装勢力は、国連やNGOの外国人はアメリカとアフガン政府の手先であり、攻撃するという声明を03年1月に発表していたのです。そんな中で私たちは状況に応じて安全対策を見直しながら活動してきました。
05年末に、南東部カズニ州に異動した元スタッフは、地元のタリバン司令官から「あなたたちの支援に村人に代わって感謝する。しかし、私たちならいいが、外からきた武装勢力はとても危険だ」と忠告されたといいます。
一口にタリバンといってもさまざまで、いまや統率不能になっている可能性があります。現状では誰と対話すればよいのか、相手が見えない状況です。
米軍支援の切り替えを
日本共産党の志位和夫委員長は8月29日放映のCS放送のインタビューで、「殺害に心から憤りを感じる」「現地の人に本当に望まれていた農業支援、民生支援で奮闘していた青年が亡くなったことは本当に痛ましい」とのべました。
志位氏は事件の背景として、治安が最悪の状況になっていると指摘。アフガニスタンで活動する非政府組織(NGO)の調整機関ACBAR(アクバル)が8月1日付の声明で「紛争を軍事的手段によって終わらせることはできない」として、「持続可能な平和を達成するための一連の措置が必要」とのべていることを紹介しました。
志位氏は「民生支援と和平構築のための政治的解決に切り替えなければ、アフガニスタンの現状は絶対に好転しないと、現地で一番苦労されているNGOの方々が共同の声明で訴えていることは大変重い」と強調。「日本政府が米軍の武力行使を応援するための給油活動をつづけることに固執することは、現地の求めるものとも全く違った方向だ」とのべました。
(『しんぶん赤旗/日曜版』2008.09.07.)
看過できない。
まず第一点。
日本はいったいいつまで……「敗戦国」の地位に、甘んじているつもりだ?
いったいいつまで……「占領軍」の……基地を、国内に……
放置しておくつもりだ?
第二点。
日本国内に居座っている「占領/進駐軍」が、そこを拠点にして、はるばる外国へと侵攻して行くため(だけ)の軍備であることは明白であるにも関わらず……
その「軍備」だの「米軍人の福利厚生」だのを賄う「思いやり」予算は……
なんらその利益供与を受けない、日本国民の税金から支払われているんである……
第三点。
いったいいつまで、きみは。
イラク国民の殺害に加担する、米軍の存在を……
承認し、甘受し、隷属し、コビヘツライさえしている……
現在の、日本国政府……を。
放置し、看過する……
つもりか?
この現象をそのまま放置すること、それはつまり、
いま、目の前で殺されている、
イラクやアフガンのひとたち、……を。
無残に見殺しにしていること。
と。
まったく同義の行為なのであるのに……!!
.
米軍三沢基地のF16部隊
今月中旬 イラクへ
米軍三沢基地(青森県)のF16戦闘機部隊が今月中旬にイラクに派遣されることになりました。同基地の第三五戦闘航空団広報部がいつかまでに本紙の問い合わせに明らかにしました。
派遣される部隊は、同航空団所属の第一四戦闘飛行中隊。「イラクの自由作戦」への支援として、「連合軍に対する近接航空支援」を行うとしています。同航空団のもう一つのF16部隊である第一三戦闘飛行中隊も来年初めに、第一四戦闘飛行中隊と交代でイラクに派遣されます。
「派遣隊員の安全」を理由に、部隊が配備される基地の名前、派遣される兵員数やF16の機数、日程などは明らかにできないとしています。一方、四日付の米軍準機関紙「星条旗」(電子版)は「(三沢基地は)第一四戦闘飛行中隊を支援するため今月後半に三百人以上の空軍兵を派遣する」と報じました。
第一四戦闘飛行中隊は二〇〇三年のイラク戦争開戦に参加しました。昨年一〜五月にも、四年ぶりにイラクに派遣され、子どもを含め罪のない市民二千五百人が犠牲になったと報じられたナファフでの戦闘(一月)にも参加。精密爆弾や機関砲で攻撃を加えています。
第一三戦闘飛行中隊も昨年五〜九月にイラクに展開。派遣期間中の八月にはアフガニスタン東部に長距離遠征を行い、反政府武装勢力タリバンの拠点を空爆するという秘密任務にも就きました。
「日本防衛」とは無縁な“殴り込み”部隊であることを重ねて証明しています。
(『しんぶん赤旗』2008.09.06.)
まず第一点。
日本はいったいいつまで……「敗戦国」の地位に、甘んじているつもりだ?
いったいいつまで……「占領軍」の……基地を、国内に……
放置しておくつもりだ?
第二点。
日本国内に居座っている「占領/進駐軍」が、そこを拠点にして、はるばる外国へと侵攻して行くため(だけ)の軍備であることは明白であるにも関わらず……
その「軍備」だの「米軍人の福利厚生」だのを賄う「思いやり」予算は……
なんらその利益供与を受けない、日本国民の税金から支払われているんである……
第三点。
いったいいつまで、きみは。
イラク国民の殺害に加担する、米軍の存在を……
承認し、甘受し、隷属し、コビヘツライさえしている……
現在の、日本国政府……を。
放置し、看過する……
つもりか?
この現象をそのまま放置すること、それはつまり、
いま、目の前で殺されている、
イラクやアフガンのひとたち、……を。
無残に見殺しにしていること。
と。
まったく同義の行為なのであるのに……!!
.
ペシャワール会
日本人スタッフ
全員が引き揚げ
アフガニスタンで非政府組織(NGO)ペシャワール会のスタッフ伊藤和也さん(31)が殺害された事件を受け、同会は二日夜、福岡氏中央区の事務局で緊急理事会を開き、同国にいる日本人スタッフ七人全員を今月末までに引き揚げさせることを決めました。うち一人はパキスタンのペシャワルにある病院で働く六人に合流し、治安情勢を見ながら活動を続けます。
中村哲現地代表は「事業は撤退ではない。年内にアフガンから邦人スタッフを引き揚げることは既に決まっており、地元の人たちへ活動の引き継ぎはこれまでしてきた」と説明。その上で「今年の冬はアフガンで五百万人が飢餓の危機に陥るといわれている。現地の人の命はどうなるのか」と話しました。
(『しんぶん赤旗』2008.09.04.)
.
伊藤さん「お別れ会」開く
静岡・掛川
アフガニスタンで殺害された非政府組織(NGO)「ペシャワール会」(福岡市)スタッフの伊藤和也さん(31)の「お別れ会」が一日、地元の静岡県掛川市で行われました。
参列者によると、約三百人が参加。同会現地代表の中村哲さんが弔辞を読みました。またNGOの仲間らが伊藤さんの生前の活動などを報告し、最後の別れを告げました。
二〇〇三念から三年半、アフガニスタン北部のマザリシャリフで分娩の衛生指導をしていたという、NGO「オペレーション・マァスィー」の助産師、赤尾さく美さん(37)は「〇三年に私がアフガンにいたころにくらべ、明らかに治安が悪くなっている。アフガン人は『客人は神様からの贈り物』といって、もてなしを非常に大切にする民族だった」と述べました。「日本はアフガンに武力を送ってしまった。それが最大の誤り」とも話し、「自衛隊の派兵と彼(伊藤さん)の活動とはまるで相いれない」と話しました。
民間人犠牲増大
対アフガン戦術転換を
国連特別報告官 NATO軍に要求
【ロンドン=岡崎衆史】米英軍などによるアフガニスタンの民間人殺害が重大な問題となる中、国連の特別報告官が、アフガンに展開する北大西洋条約機構(NATO)軍の現地司令官に対して、戦術の転換を求めていたことが明らかになりました。英紙オブザーバー八月三十一日付が報じました。
英紙報道
英紙によると、国連特別報告官のフィリップ・オールストン氏は「アフガンでの(連合軍の)努力は、まさに庶民の支持が不可欠というところにまで達している」と指摘。にもかかわらず「連合軍が多くの民間人を殺害しながら、何の責任も問われていないとアフガン国民が強く認識しているため、その努力が大きく損なわれている」との見方を表明しました。
その上で、民間人死傷者の問題への対処や透明性の確保などについて、「NATOの側に全く認識が欠けている」と強調。NATOに、多数のアフガン人を犠牲にする現在の戦術の転換を求めたといいます。
報告官はまた、民間人犠牲の増大にNATO軍の交戦規定の変更があるとして、開示を要求。しかしNATO高官がこれを妨害していると批判しました。
さらに、アフガン政府の関知しないところで外国の情報部隊による夜間作戦が行われ、住民襲撃などが起きていることに懸念を表明。同作戦で男性兵士が女性の寝室にも踏み込むため、アフガン人が「外国軍が女性をレイプしている」とみていると指摘しました。
オブザーバー紙は米空軍の情報として、今年六、七月にアフガンに投下された爆弾は二百七十二トンで、これは、二〇〇六年に同国に投下された全爆弾に匹敵すると報道。また、外国軍の軍事作戦で今年死亡したアフガン民間人は五百人以上と伝えるなど、米軍などによるアフガン人の無差別な殺害が拡大していることを示唆しました。
米軍攻撃で民間人死傷
カブール
【ニューデリー=豊田栄光】アフガニスタンの首都カブールで一日、米軍の攻撃によって民間人三人が死亡、一人が負傷しました。ロイター通信が報じました。
同日午前一時すぎ、アフガン情報機関の支援を受けた米軍がカブール東部のヌルラー氏一家の家を襲撃、同氏と子ども二人が殺され、妻が負傷しました。
地元テレビは惨劇現場の模様を報じ、住民の一人は「この二人の子どもが(国際テロ集団)アルカイダか」と怒りをあらわにしました。夜が明けると、住民ら数百人がパキスタンに通じる幹線道路を封鎖して、米軍の攻撃に抗議しました。
(『しんぶん赤旗』2008.09.02.)
.
伊藤さんをしのび通夜
会場にアフガンでの写真
静岡・掛川
アフガニスタンで殺害された非政府組織(NGO)「ペシャワール会」(福岡市)スタッフの伊藤和也さん(31)の通夜が三十一日夜、実家のある静岡県掛川市内で行われました。喪服を着た数やさんの同級生や父正之さん(60)の働いているJAの職員などが参列しました。
弔問をした人によれば、遺影の近くにはアフガニスタンで作業をしている和也さんの写真が二十枚ほど飾ってあったといいます。開式までは、好きだったという坂本九さんの「見上げてごらん夜の星を」が流されました。(略)「…『お疲れさま。世のため、人のために働いて立派だった』…」…「…彼がアフガニスタンでしていたことを誇りに思う」…「…「彼はアフガニスタンで誰にもできないことをしてくれていた。残念でならない」…と話しました。
軍事ではだめ
政治・外交で
愛知・春日井市 TG(71歳)
アフガニスタンで活動する日本のNGO「ペシャワール会」のボランティアワーカー、伊藤和也さんが遺体となって発見されました。
今年の2月、春日井市の母親大会で記念講演された「ペシャワール会」現地代表の中村哲医師は「日本の自衛隊がインド洋で米軍などに給油活動していることが知れわたれば、私たちの身辺にも危険が迫ってくる」と危惧されていたことが現実となったのです。
伊藤さんは、戦時下のアフガニスタンで、農業の専門家として、農業支援などを現地の人々のために献身的に活動していました。
「対テロ戦争」と称して、アフガニスタン戦争が始まってから7年。治安の悪化は、軍事ではテロはなくせないことを示しています。
アフガニスタンに平和をもたらし、現地で献身的に活動するNGOのスタッフの安全を確保するためにも、軍事力による解決ではなく、政治的、外交的解決が求められています。
自衛隊のインド洋における米軍などへの給油活動を、ただちに中止すべきです。
アフガン最悪の冬
国際援助団体 緊急支援を訴え
【カブール=ロイター】英国に本部を置く国際援助団体オックスファムは八月三十日、アフガニスタンでは今年の冬に二十年来最悪の生活環境に直面するとして、人道危機を回避するための緊急支援が必要になっていると訴えました。
アフガン人口の半分以上が貧困ライン以下で生活する、世界で最も貧しい国の一つ。数百万人が慢性的な食糧不足にあえいでいます。記録的な厳しい寒波と降雪に見舞われた昨年の冬には、約千人が死亡しています。
オックスファムのアフガン政策部長・ワルトマン氏は、「これは時間との勝負であり、条件が悪化する冬が到来する前に緊急な対応が求められている」と指摘。「対応が遅れたり、不十分だったりすると、住民が財産を処分して家や村を離れてしまい、さらに情勢が不安定化する」と述べました。
オックスファムによると、アフガン中部のダイクンディ州は過去二十年間で最悪の生活環境になっており、他の州でも同様の状況です。アフガンのほとんどの地方は積雪、劣悪な道路、治安の悪化で、事実上到達が不可能となり、援助物資や食料を届けることができなくなります。
世界各国の国際開発相への書簡でオックスファムは、七月に出した四千万ドル資金供与の訴えへの各国の対応が不十分だったと指摘しています。この訴えに応じたのは英国、米国、カナダ、欧州委員会などで、目標額の五分の一にしか達しませんでした。
(『しんぶん赤旗』2008.09.01.)
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伊藤和也さんへ。(そのいち。)
2008年8月31日 ★【 戦争 反対 】★ + ★【 圧政・強制 反対 】★ お疲れさまでした。
あなたとは、直接お会いしたことは無かったかと思うのですが、それともどこかの集会とかで通りすがりに笑い交わしたことぐらいはあったのかも知れませんが、とにかくペシャワル会の会報などであなたの笑顔の素晴らしさは存じておりました。良い仕事をしている人なのだなぁ……と思っておりました。
ほんとうに、
お疲れさまでした。
すこし残念な結末ではありましたね。
今はただ、ひとやすみしてください。
次の人生のための英気を蓄えていてください。
ひとつ、あなたに、お願いが……
あるのです。
あなたを撃ったその人を、どうぞ、赦してあげてください。
そして、出来ることなら、守護霊として……
あなたを殺したその人の、その後の人生を、
見守ってあげてほしいのです。
足を撃ったと……お聞きしました。
殺すつもりではなかったのですよね。
ただ、その場に足止めして、あなたを生かして返すつもりだったのですよね……
きっと、あなたが死んだという情報に接して、最も深く落ち込んでいるのは……
そのひと。
だから。
どうか、赦してあげてください。そして、
彼のこれからの人生が、憎しみと復習の暴力の連鎖ではなく、より良い方向へと模索しながら生き延びていけるような……
みのりある、ものに。
けして殺人の後悔だけにとらわれるのではない、実り豊かなもので……
ありますように。
赦して。
みまもっていてあげて、
ください。
(※当日のメモより、08.10.01.起稿)
あなたとは、直接お会いしたことは無かったかと思うのですが、それともどこかの集会とかで通りすがりに笑い交わしたことぐらいはあったのかも知れませんが、とにかくペシャワル会の会報などであなたの笑顔の素晴らしさは存じておりました。良い仕事をしている人なのだなぁ……と思っておりました。
ほんとうに、
お疲れさまでした。
すこし残念な結末ではありましたね。
今はただ、ひとやすみしてください。
次の人生のための英気を蓄えていてください。
ひとつ、あなたに、お願いが……
あるのです。
あなたを撃ったその人を、どうぞ、赦してあげてください。
そして、出来ることなら、守護霊として……
あなたを殺したその人の、その後の人生を、
見守ってあげてほしいのです。
足を撃ったと……お聞きしました。
殺すつもりではなかったのですよね。
ただ、その場に足止めして、あなたを生かして返すつもりだったのですよね……
きっと、あなたが死んだという情報に接して、最も深く落ち込んでいるのは……
そのひと。
だから。
どうか、赦してあげてください。そして、
彼のこれからの人生が、憎しみと復習の暴力の連鎖ではなく、より良い方向へと模索しながら生き延びていけるような……
みのりある、ものに。
けして殺人の後悔だけにとらわれるのではない、実り豊かなもので……
ありますように。
赦して。
みまもっていてあげて、
ください。
(※当日のメモより、08.10.01.起稿)
伊藤さん遺体帰国
空港に両親ら
アフガニスタンで殺害された非政府組織(NGO)「ペシャワール会」(福岡市)スタッフ伊藤和也さん(31)は三十日夕、空路で帰国しました。
遺体を載せた航空機は同日午後五時半ごろ、大雨が降りしきった後の曇り空の中、中部国際空港(愛知県)に到着。遺体のコンテナはゆっくり、慎重に地上に降ろされました。
最愛の息子の、最悪の結末。父正之さん(60)は同空港内で中村哲現地代表に会った際、「和也は幸せだった」と声を掛けました。
正之さんら両親は記者会見し「非常に困難なことがたくさんあったが、本日、無事に帰国できました。ありがとうございました」と気丈に感謝の言葉を述べました。
志半ばで凶弾に倒れた息子に対し、正之さんは「『お帰り』という声をかけたい」。母順子さん(55)も「『お帰りなさい』といいたい」。
一方、中村現地代表も会見し、「まずはご両親に申し訳ない思いだ。第二、第三の犠牲を出さないように、速やかに手を打つ」と述べました。
(『しんぶん赤旗』2008.08.31.)
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… 愛 を 悼 む … (帰国)
2008年8月30日 ★【 戦争 反対 】★ + ★【 圧政・強制 反対 】★
アフガン拉致
伊藤さん現地で葬儀
アフガニスタンで「ペシャワール会」スタッフの伊藤和也さん(31)が襲撃を受け、死亡した事件で、福元満治事務局長が二十八日、福岡市の事務所で記者会見し、現地で営まれた葬儀の様子を明らかにしました。参列者は地元の有力者ら約六百人で、伊藤さんへの感謝や事件への怒りの声が聞かれたといいます。
伊藤さんの葬儀は同日午前八時半(現地時間)から、アフガン東部のジャララバードにある同会事務所で営まれ、この日に現地入りした中村哲代表も参列しました。
中村代表が電話で伝えた話によると、葬儀には同会の日本人スタッフ、伊藤さんが活動していた地区の長老や高官、警察など有力者らが顔をそろえました。
一方、福元事務局長は今後の活動について説明。現地の医療、農業担当の日本人スタッフ三人を一両日中に帰国させるほか、用水路担当者五人も作業を現地スタッフに引き継ぎ、二〜三週間程度で帰国させます。
伊藤さんの遺体
帰国の途に就く
【ペシャワル(パキスタン)=時事】アフガニスタンで拉致、殺害された非政府組織(NGO)「ペシャワール会」(福岡市)スタッフの伊藤和也さん(31)の遺体は二十九日午後(日本時間同)首都カブールの空港を出発、アラブ首長国連邦のドバイ経由で空路、帰国の途に尽き増した。
給油継続を批判
ペシャワール会
町村信孝官房長官がアフガニスタンで伊藤和也さんが拉致され死亡した事件に関連し、インド洋での自衛隊の給油活動を継続する方針を示したことについて、伊藤さんが所属する「ペシャワール会」(福岡市)の福本満治事務局長は二十八日、「方向が違うんじゃないか。だから武力がやっぱり必要だというのは浅過ぎる」と批判しました。
福元事務局長は「アフガニスタンの秩序は、武力が介入することで壊れたのだから、違う形での関与の仕方を『平和国家日本』として考えるべきだと思う」と述べました。また、「アメリカとの関係も大事だと思うが、現地で日本に対する親近感が減って、アメリカの同盟国としての比重が重くなっていると思う」と指摘しました。
(『しんぶん赤旗』2008.08.30.)
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… 愛 を 悼 む … (続報)
2008年8月29日 ★【 戦争 反対 】★ + ★【 圧政・強制 反対 】★
自衛隊は兵の延長
戦争加担 今こそ中止を
アフガニスタンの国民に心を寄せ、復興支援に力を注いでいた非政府組織(NGO)「ペシャワール会」の伊藤和也さんが拉致され、遺体が発見されました。武装グループの犯行は、絶対に許されない蛮行です。
事件の直接の原因は、今後の究明が必要ですが、その背景には、米軍主導の多国籍軍がアフガンでの軍事作戦を強化し、治安が日々悪化している現状があることは間違いありません。
拉致事件の翌日
ところが、拉致事件翌日の二十七日、政府・与党は米軍の戦争を支援するための新テロ特措法の延長法案を臨時国会に提出する方針を固めました。
伊藤さんの遺体が確認された翌日の二十八日には、町村信孝官房長官は「伊藤さんの遺志にこたえて、平和協力国家日本として、いろいろな努力をしていかなければいけない」「方向としては(インド洋派兵を)継続する法案を出すことは間違いない」と強調。伊藤さんの思いを逆手に、派兵延長方針を合理化しようとしています。
民間人が犠牲に
海自が展開している活動は、対テロ戦争=「普及の自由作戦」に従事している米軍などの艦船への給油・給水活動です。これまで、給油を受けた米艦船からアフガン本土への空爆が繰り返されていることも明らかにされています。
多国籍軍の空爆・誤爆や掃討作戦によって、アフガン国内では民間人の犠牲が急増。今月二十二日の多国籍軍の攻撃で九十人以上が犠牲になりました。
今回の事件が最悪の形で示したのは、地道な活動で住民の信頼を得ていた日本のNGOまで、ターゲットにされてしまっている治安状況の悪化です。
町村官房長官は「この一年間で一万六千人の国際治安支援部隊が増強されている」(二十八日)と、対テロ戦争の重要性を強調してみせました。しかし、この増派がもたらしたものは、この掃討作戦の激化にほかなりません。
国民世論も反対
見逃せないのは、町村官房長官がインド洋派兵について「国民の十分な理解をいただいている」と主張していることです。
しかし、一日の内閣改造直後にマスメディアが行った世論調査で明らかになったのは、国民の多数が延長に反対だということです。
共同通信社の調査では、給油延長反対が52%で賛成の34%を大きく上回っています。FNN(フジテレビ系)調査でも、派兵延長反対が53%と半数を超えています。
「国民の理解」を口にするのであれば、対テロ戦争への加担を今こそ中止すべきです。
伊藤さんをはじめ、アフガンで活動するNGOの人たちの思いは、「軍事的手段によって紛争に終止符がもたらされることはない」(アフガンで活動する内外のNGOの連絡調整機関ACBARの声明)ということです。戦争への加担は、その思いに真っ向から背くものです。
(田中一郎)
政治・外交努力こそ重要
アフガン問題 志位委員長が強調
日本共産党の志位和夫委員長は二十八日、CS放送・朝日ニュースター番組「各党はいま」の収録で、アフガニスタンで「ペシャワール会」の伊藤和也さんが武装勢力に殺害されたことについて、「心からの憤りを感じる」とのべるとともに、背景にある最悪の治安状況を打開するための政治的・外交的努力の重要性を強調しました。
志位氏は、「農業という現地の人たちが本当に望んでいる民生支援のため奮闘していた青年がこういう形でなくなるというのは本当に痛ましい」としたうえで、殺害の大きな背景として、「アフガンの治安情勢が最悪の事態になっている」問題を指摘しました。
テロにたいし、米軍などが報復戦争で対応し、これがアフガン住民の憎悪を生み出し、さらにテロが拡大する−−。
こう強調した志位氏はアフガンで活動する百のNGO(非政府組織)の連絡調整機関、ACBARが一日に発表した声明を紹介。そこでは、民間人犠牲者の激増など、外国人への憎悪の広がりの状況を詳しく挙げたうえで、結論として、「われわれは扮装を軍事的手段によって終わらせることはできないとの強固な信念を強調する」とし、和平構築のためのイニシアチブ、持続可能な平和を達成するための一連の措置を求めています。
志位氏は、「現地で一番苦労されているNGOの皆さんの声明だけに非常に重い」とのべ、「テロに戦争で対応するやり方はゆきづまった。政治的・外交的な和平プロセスと、貧困や飢餓をなくしていく民生支援を組み合わせてとりくむことこそ必要だ」と強調。政府が延長を狙う自衛隊のインド洋での給油活動について、「米軍の武力行使を応援するただ一点で問題を考えるというのは、憲法に反するものであるとともに、現地が求めているものとはまったく違う」と厳しく批判しました。
緑豊かな国に戻す手伝いに
伊藤さんの志望動機公表
ペシャワール会は二十八日までに、伊藤和也さんが二〇〇三年六月に書いた入会の志望動機を公表しました。全文は次の通りです。
・・・・・・・・・・・・・・・
私がワーカーを志望した動機は、アフガニスタンに行き、私ができることをやりたい、そう思ったからです。
私が、アフガニスタンという国を知ったのは、二〇〇一年の9・11同時多発テロに対するアメリカの報復爆撃によってです。
その時まで、周辺国であるパキスタンやイランという国は知っているのに、アフガニスタンという国を全く知りませんでした。
「アフガニスタンは、忘れさられた国である」
この言葉は、私がペシャワール会を知る前から入会している「カレーズの会」の理事長であり、アフガニスタン人でもある医師のレシャード・カレッド先生が言われたことです。今ならうなずけます。
私がなぜアフガニスタンに関心を持つようになったのか。
それは、アフガニスタンの復興に関係するニュースが流れている時に見た農業支援という言葉からです。
このこと以降、アフガニスタンに対しての興味を持ち、「風の学校」の設立者である中田正一先生の番組、偶然新聞で見つけたカレーズの会の活動、そして、カレーズの会の活動に参加している時に見せてもらったペシャワール会の会報とその活動をテーマにしたマンガ、それらを通して現地にいきたい気持ちが、強くなりました。
私は、関心がないことには、まったくと言っていいほど反応しない性格です。
反応したとしても、すぐに、忘れてしまうか、流してしまいます。その反面、関心を持ったことはとことんやってみたい、やらなければ気がすまないといった面があり、今回は、後者です。
私の現在の力量を判断すると、語学は、はっきりいってダメです。農業の分野に関しても、経験・知識ともに不足していることは否定できません。ただ私は、現地の人たちと一緒に成長していきたいと考えています。
私が目指していること、アフガニスタンを本来あるべき緑豊かな国に、戻すことをお手伝いしたいということです。これは二年や三年で出来ることではありません。
子どもたちが将来、食料のことで困ることのない環境に少しでも近づけることができるよう、力になればと考えています。
甘い考えかもしれないし、行ったとしても現地の厳しい環境に耐えられるのかどうかもわかりません。しかし、現地に以下無ければ、何も始まらない。
そう考えて、今回、日本人ワーカーを希望しました。
二〇〇三・六・一五
・・・・・・・・・・・・・・・
(『しんぶん赤旗』2008.08.29.)
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