対コロンビア関係を見直し
　ベネズエラ

　ロイター通信などによると、ベネズエラのチャベス大統領は二十八日、「コロンビアでウリベ大統領が在任する限り、同大統領、同国政府といかなる関係ももたない」と述べました。これを受けて「国交断絶」とも報じられています。

　チャベス大統領はコロンビア政府の了解のもと、同国の反政府武装勢力・コロンビア革命軍（ＦＡＲＣ）に拘束されている四十数人とＦＡＲＣの受刑者との交換交渉を仲介し、人質の家族らから大きな期待を受けていました。

　しかし、ウリベ大統領は二十二日、チャベス大統領が約束に反し、コロンビア政府に無断で同国の軍幹部と直接電話で話したとして仲介要請を取り消すと発表。

　チャベス大統領は「コロンビア政府は和平を望んでいない」と反発し、両国関係を「凍結する」と発表していました。

　ベネズエラ政府はすでに駐コロンビア大使を召還しました。
　コロンビア側は大使召還の考えはないとしています。

【「メキシコ市＝松島良尚】
（日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
　機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
　2007.12.01.）