ある嵐の翌朝、太湖のほとりの泥溜まりのほとりで、群れからはぐれたらしい四ツ足の仔が、しきりと鳴き泣きしているのを、通りすがりの二本足の女が聴きとめた。
ちょうど孕んでいた女は幼子が母を求める嘆きを見過ごせず、さりとて辺りを見渡しても春の大雨の後の大増水のさらに大嵐であたり一面の水びたし。その仔が元いた沼が何処であったかなど、とても見分けられそうにない。
しかたなく女は片手でひょいとその仔をつかむとすたすたと自分の家まで戻り、一番大きなたらいに泥水を満たしてその仔を放ち、たまには体を干して日当たりで休めるようにと板を斜めに渡して、泥一面の太湖のほとりでは水草も埋もれて食餌もとれていなかったろうと、海藻の干したものを水でもどして喰わせてやった。
がつがつと喰らったその仔は腹がくちくなるとようやくに鳴きやんで、「…あんにゃ~!」と、少しようすの違う声をあげ、やがて安心したのかくぅくぅと寝入ってしまった。
女は微笑んで、増水のひいて仔でも生きられるようになるまではのつもりで毎日まいにち、水草をもどしては口元に運んでやったのだった。
(未)
(歯医者いってきまーす☆)
https://www.youtube.com/watch?v=BMCID4I9Gnw
鉄道員 (poppoya railway man)
コメント
cmk2wl @cmk2wl · 2016年2月19日
自分自身を見るのだ。
自分の動機、感情、必要、不正直さ、自己追求、支配癖、操縦癖に容赦なく気づきの光を放つのである。
これは、その発見や結果がどれほどつらくても、物事をその本来の名で呼ぶことを意味する。
アントニー・デ・メロ
憎しみや批判は無視するの。
自分が信じるもののために生きて、死ぬまでそれを守り抜くのよ。
レディー・ガガ
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