というわけで。(^^;)
(コメント欄を参照)
これまだどっかに他のイラストとか埋もれていますが、
今みつからないので、作業一旦終了☆
↓
http://p.booklog.jp/book/112899/read
リステラス星圏史略 古資料ファイル 8-6 『 星海女王伝 』
===============
(未完)
(コメント欄を参照)
これまだどっかに他のイラストとか埋もれていますが、
今みつからないので、作業一旦終了☆
↓
http://p.booklog.jp/book/112899/read
リステラス星圏史略 古資料ファイル 8-6 『 星海女王伝 』
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※ダイジェスト版です。
漢文読むつもりで、自分で脚色して下さい。
"銀河の星の海"
ふたり・Part I
恒沙真谷人
入寮当初からよく目立つ2人だった。3つの寮舎同士の秘かな拮抗意識の盛んなこの学校(ソロン)では、2人は "次期" としてそれぞれの寮長から可愛がられ、たちまちのうちに頭角をあらわした。容姿・才覚ともにズバ抜けていたのである。
一方の少女の名をステラ・リー=ジョゼフィーヌ,リステラス星系人。
他方をスィリィン、もしくはシャイリーン・ライラといった。
黒髪をいつも邪魔くさそうに結い上げているのがステラで、流れる銀の色をいつも誇りにしているのがシャイリーンである。
この2人、入学試験の日に早々とひと騒動を起こしていた以外には何の面識もなかったが、銘々の次期寮長として互いに反目しあい、事あるごとに競合するにつれ、自分と違う、むしろ正反対の特性を持ちながら力量はまったく互角である、という相手に、瞠目させられるべきものを見出してったのはむしろ当然と言えよう。
最初から、それはよく目立つ少女たちだった。
O
火災が起こったのはまだ入寮後、半学期つまり80日もたつかたたないかの頃だった。
「こっちだ! みんな! 誘導するからついて来て!」
「落ちつきください先輩(おねえさま)がた。火はこちらの棟までは移って来ませんわ。」
都(みやこ)のほぼ半分をなめつくした大火に、不運にも全焼してしまったステラの寮棟と、風向きから奇跡的に免れたシャイリーンの寮。
残る1つはなんとか半焼程度で済んだようだった。
しかし。
この学校(ソロン)の生徒たちはみな遠方からの留学生である。それも王侯貴族の息女たちが金にあかせてというのではない。誰もがさして裕福でありもしない平民の…場合によっては貧民階級の出さえ。
ただただ中央に出て学問を身につけたく、やっとの思いでここ、この時代には珍しく少女のみを集め、それも花嫁修業をではなく、堅実な指導陣のもとで男性と同じ高度な教育内容を与えてくれる、おそらく銀河唯一の学術府(ソロン)…を、探しあてて、1年も2年もかけて星の海をおし渡って来た娘たちばかりなのだ。
1時閉校して寮舎・講義棟の復旧を待つ、などということは、休暇あけには即ち、学友の半数以上は校舎に戻って来られない状態になっている事を意味した。
みな、熱意以外は帰りの旅費のアテすら定かでないままに、恒星間荷客船に飛び乗って来たのだから。
学校側の努力の末、授業はある篤志家の助力のもとに続行されることになった。
しかしそこに些細な問題がひとつ。
O
「イヤです。なんだってあたしたちが自分の部屋を立ち退かなけりゃならないんです?」
馬鹿げた話だが、聡明な、と云ってもそこは感情豊かな年頃の少女たちである。半焼の第2寮生たちは銘々の個室を臨時に焼け出された組の寮友と共用することに否やはなかったのだが。
日頃から殊に対抗意識の強い第1棟と第3棟の間で、ほんのわずかな発言から感情がこじれてしまった。
第1寮棟はもともとが2人部屋だ。第3棟の個室にとりあえず定員を増やしてやっかいになろうという時、特に仲の良いルームメイト同士が、あたしたちは絶対に離れたくないと云いだし。自室からの追い出しをくらいかけた第3寮生の抗議から、コトは始まってしまったのだった。
他の第1寮生にしてみればもとより焼け出されて神経質になっていたところでもあり。日頃の反目相手の世話になろうというのもプライドに障る。それでも理性で寮友(なかま)の非を認めて一旦は謝罪を入れたのだが、いかんせん、先に気を悪くしていた第3寮生の "生意気よ" の声がしつこすぎた。売り言葉に買い言葉で相方ともに完全にヘソを曲げた。
そして両棟の全員を集めての対策会議…。
O
(( どこまで行っても平行線だ。))
ステラはいい加減イライラしていた。かれこれ話し合いが始まってから3~4時間も経過している。
その間、会議が停滞していたわけではない。第3棟の現状に第1寮生が1人ずつ厄介になるのが正しいか、第3寮生が移動して棟の半分をあけわたすべきなのか、むしろ様々な角度から検討が加えられ、熱心な議論が続いている。
だがしかし、結局は、
(( 感情論 ))
なのである。
どちらも自分たちがどう悪いか、相手が何にヘソを曲げているのか、よく解ってはいるのだ。
解っていて、それでも自分から最初の1歩を引くことができないのが、そこは意地というものだ。
(( 変わらないな。女のコって生物は。故郷でもよく下らないことで意地をはりあったっけ。))
半ば傍観者的な感慨を抱きながらも、自分自身、議論する、その事自体が好きで活発に参加してはいた。
それに…ステラは元来、 "仲間" という観念への意識の強い、縁者に対していたって面倒見のよい少女である。例えば非が完全に自分たちにあると解っていた場合でも、争議のもとになった友人たちを責めさせたくない一心で、同じ事をしただろう。
そういう性格の故に、シャイリーンが次の発言をした時、ステラは本当にその真意を計り兼ねてとまどわされたのだった。
「結論の出るわけもない討議をいつまでも続けたところで時間の浪費ですわ。初めに必要以上に相手を責め過ぎた第1棟の方に非があるのですから、折れるべきだとあたくし思います。」
平行線…そろそろ皆の発言も途断えがちになったころに、広い室内の隅々までとても良く通る銀のイメージの声でそれは言われたのである。
誰もが意地の張り合いの馬鹿さ加減を肌身と空腹にしみて感じはじめ、かといって今更あやまるにあやまれずに進退きわまっていた矢先だった。
シャイリーン。
彼女の流れる銀色の髪と殆ど華奢ともいうべき繊細なうなじ。
白い細い形の良い指先や、ほんのり桜貝色のツメの描き出す曲線。
限りなく精緻な面ざし。
それらを、そしてともすれば弱々しいものとしての印象を与えがちのそれらを統べて何よりもよく彼女を表現している濃藍色(ブルー・ブラック)の、常に自らを何ものかに向かって駈りたてているような瞳を、通りいっぺんの観察ではなしに妙に鮮明にステラが見識ったのは、おそらくこの瞬間が初めてだったろう。
もっとも、それは程度の差こそあれ、その場にいる皆が感じていたことなのである。シャイリーンは、この日、それまで1度も挙手して発言を求めるという行為をしていなかったのだから。
「…いや…そう云われると…」
最初の一驚が通り過ぎると、ステラが一瞬危惧してしまったのとは裏腹に場の雰囲気はリラックスできるものになった。第3寮長が困ったように笑い、それから素直に第1寮長へ微笑しかける。
譲歩しあいの場に変わった親しい相談事の中で、今度は黙りこむのはステラの番だった。
この人…なぜこういう事ができるのだろう。
軽い衝撃。
驚嘆、といってもそれはよかった。純粋な讃美というべきだった。
結局、ほぼ全面的に第3棟の側が妥協し。
O
「すてきだ。あなたと同じ部屋だなんて。」
渡されたルームナンバーに荷物を運びこんで来て、扉を開けるなりステラは云った。
「あら、何故?」
長い髪を揺らして窓際で振り向いた立ち姿は… シャイリーン。
ステラはちょっとした幸運(ラッキー)に漆黒の瞳を心持ち見開いていた。
「 何故? あなたと同室になったって云ってそう思わない人っているのかな?」
「そういうものかしら。」
「そうだよ。おたくって意外と、自覚してないんだね。」
そんな会話を交わしながら部屋の使用法を相談して決めて。
「寝イスを使う? それともあたしと一緒にベッドで寝る方がお好み?」
「ん~~。当分はソファにしとくよ。わたし、実はものすごく寝ぞうが悪くてね。迷惑かけちゃう。」
一見天真爛漫に思えるステラは果たしてシャイリーンのやんわりした質問の真意に気がついたのかどうか。
「前はサ、人数が半パだったもんで、新入生ながら寮長と同室だったんだけど、よくベッドからコケ落ちてね~~。もう面白がって吹聴されて冗談のタネにされて、えらい目にあった。」
クス。とシャイリーンは微笑む。
この人、いつもより興奮してるみたいだわ。
「あのね。」
ステラは急に真顔になって振りかえった。
「尋きたい事があるんだけど、いい?」
「 え? 」
「なんでさっき、ああいう風に話せたわけ」
シャイリーンはしばらく黙ってお茶の仕度をしていた。
ステラも別に沈黙の重さを苦にする風でなく、1人で荷物の整理にかかっていた。
「…ああ云えば… と、この結果を期待していたからよ。」
その態度が妙に心になじんだので答える事にする。
(おわ~~初期設定と違ってしまったっっ)
(未完)
コメント
03
9
49☆
…で。(^^;)
こんなん書いてたっけ~???
という、「記憶にございません!」状態な原稿を掘り当てちゃった一方、
描いた記憶のある他のイラスト類が見当たらない…★
どこへ逝った?(--;)?
w(--;)w
まぁとにかく、本多勝一の『日本語の作文技術』を、
読んだ後と読む前。てのが、
はっきり判るくらい、文体が変わったよなぁ…☆
講談社X(ホワイトハート)文庫にオムニバスで1冊分?だなぁ…☆
(そして殆ど「歴史的に」は、意味がない、チジョウノモツレ話…w)
むだに気疲れと体力消耗した…洗濯と入浴ムリ!☆
明日から再び地獄の4連休~(--;)…★
寝ます☆