(貼りますとも…w)⇒
(※誓っていうけど、GD読み始めるより、
「このネタ」が私の脳内に沸いた時点のほうが、先でした…☆)
(そしてウェイファンのキャラは、むしろ「クロさん」似…www)
https://www.youtube.com/watch?v=y7VyP4sZOkE
George Winston: Forest - (Full Album)
https://www.youtube.com/watch?v=DkOAnJ1SXjI
PIANO-Beyond The Time-TMN
(※誓っていうけど、GD読み始めるより、
「このネタ」が私の脳内に沸いた時点のほうが、先でした…☆)
(そしてウェイファンのキャラは、むしろ「クロさん」似…www)
https://www.youtube.com/watch?v=y7VyP4sZOkE
George Winston: Forest - (Full Album)
☆ ★
大脱走編
ウェイファンお気に入りの《レンガの家》での生活も、はや数カ月。
内部の人間関係(笑)を除けば、さして深刻な事件も起こらず、警護の人間たちもついついのどかになってしまう、今日この頃。
ひとしきり、また余計なプロジェクトを担当させられてしまったらしく忙しそうに外部と連絡をとりあったりしてガサゴソしていたウェイファンが、「ひと段落したから遊びに行こう~っ」と、リエンにせがんで二人きりでドライブに出かけた、その帰途の、車中。
「頼みがあるんだけど。絶対に、聞いてくれる?」
と、のっけから卑怯な論法で博士が〈護衛官筆頭〉に出した無理難題というのが、「僕をつれて、この惑星から脱出してほしい」だった。
「身分証の偽造や航宙券の手配は僕がやる。一ヶ月以内にこの星から脱走して三ヶ月以内に惑星《ポーセーテン》まで行きたい。理由はいまは言えない」と。
ウェイファンが勝手に出ていく分には、後から問われるのは『職務放棄』という微罪(?)のみだけど、〈護衛官〉が、その警護対象である特Aを「誘拐」して、仮想敵国まで逃亡するとなったら…。
問答無用の死罪。よくて終身流刑である。
知っててウェイファンは言っている。
「きみが、つきあってくれないなら、僕は一人で家出するよ。……出来るし。」
余計な口をはさむような無駄な時間をリエンは使わずに、顔なじみ(〈宇宙最強〉であるリエンのファンクラブ★)の、地元のヤクザ屋さん達にその車中から連絡をとり。
「密出国の段取りつけますから、四日間ください。」
そして二人は言うとおりに実行し。
遺りの不運な護衛官たちはウェイファン直筆のフザけた「書き置き」を発見して、悲鳴を上げたのだった。
(ウェイファンが懸念したように「リエンが」特Aを誘拐して脱走した、なんて思いこんだ馬鹿は、事情を知らない上層部はともかく、身近に暮らしてアテられ続けていた護衛官の中には、一人もいなかった………当たり前だ★)
(その代わり、任務の多さにぷっつんしたウェイファンが、リエンを唆しての「駆け落ち」だという説は、事件の解決後にも末永~く、しつこく根強く恨み深く、流布されていた…)
☆ ★
怒り狂ったのは当然、ワァルである…★
まっとうな捜査線を敷こうとするタルテやガナン達とは別に、ワザワザ休暇願を出した上で、恋する者の〈勘〉だけを頼りに、単独で行動を起こし。
《ジャヌアーラ》(邪樹神教団)の総本山《ラヌァガ》まで程近い、国境線上の自由都市《ポーテーセン》の、とあるB級市民向けの高級シティホテルの庭先で、一人で優雅にお茶しているウェイファンを三ヶ月弱の後に捜し当てた時には、心の底から煮えくり返っていた、わけだ。
その彼に、
「遅かったね。前の便で着くかと思ってたよ」
と、ニッコリ笑って言ってのけたウェイファンは、はっきり言って鬼畜である…
「~~~~っっっ!」
リエンはその間、別命を受けて渋々ながらの単独行動中で。(そろそろワァルが追いつくだろうというウェイの予測があったので、警護任務を引き継いでから出掛ける筈だった。
ワァルが一便遅れたのはウェイファンの期待を裏切って鈍だったからではなく、他のトラブルに巻き込まれて予定の便を逃したせいで、別の航路を乗り継いで回り込んで来た為。)
鬼のいぬ間のなんとやら……で、問答無用でウェイファンをベッドに引きずり込み、リエンが戻ってくるまでの一週間、部屋の外に出さなかった★
(ワァルの名誉のために敢えて付け加えるならば、笑って嘆息をついたウェイファンが、「しょうがないなぁ…」とか、ほざいて、まったく!抵抗しなかった…はっきし言って楽しんでいたようだ、というのも、事実である……★)
☆ ★
まぁでも、何の意味もなく〈特A〉のウェイファン博士がこんな身勝手な行動を起こす筈もない訳で。
ワァルの通報を受けてすぐに最大速度でもって飛んで来た護衛官ほか一同の報告を突き合わせて行くうちに、出るわ出るわ…〈特A〉を検出する為の非常捜査線に引っかかった、違法な改造遺伝子の、保持者の数々…
黒幕は、と言えば、毎度の《ジャヌアーラ》(邪樹神教団)のみならず、〈特A〉会議の最高峰に名を連ねる人々の、ウェイにとってさえ手を出しずらいようなレベルでの、政争…なんていう、側面もあったりして…
かくて《ガワンナラ攻略》以来と言われる大規模な掃討作戦が展開される事となるのである。
(この辺の具体的な設定は、実は未詳★)
☆ ★
蛇足ながら、ワァルと浮気に走った(と、言うよりは、耽った…★)件については、ウェイファンは律儀に、リエンに報告しちゃってる。
リエン曰く、「まぁ、そうなるだろうとは、思ってましたよ…(嘆息)」で。
「あなたが楽しめたんなら、それでいいですが」とまで、言う★
その反応が、だいたい予測どおりとは言え実はかなりちょっと不服だったりしたウェイファンは、べったりとリエンの胸板に貼りついて、ぶーたれた。
内容の主旨は、「リエンはいつも僕の為にという事だけ考えていてくれるけど、ワァルは、自分がどう思われてるかとか、他の(リエンが)相手の時にも、こんな表情をするのかなぁ、とか、そういう事ばかりを沢山考えているんで、結局、任務で仕方なくシテいる時と同じくらい、疲れちゃった」……と。
リエンとしては、おなじ男として(?)(いや、ウェイファンだってオスなんだけどね★)、むしろワァルに同情してしまい…、
「読心能力のことは言ったんですか? 知っていれば奴だって、それなりの対応は、したはずですよ?」
とか、(ウェイの件を除けば、同僚としては認めあってるし仲も良いので)、思わず確認したら…
「言うわけないだろっ」と、いきなり殴られた★
はたから見たら馬鹿々々しい限りの痴話ゲンカだが、本人たちにとってはちょっと不幸な行き違いの冷戦状態のまま。
タッグを組んで軍と政府を動かして、国交問題だの権力闘争やらと、コトを構えるはめになった訳である……
☆ ★
そして。
事件解決後に、今回の行動についての功罪を問われ、処分か昇進かで特A法廷(国家最高議会)まっぷたつの大論争のあと。
最終的にはまぁまぁの勝利をおさめて一息ついた、ある晩。
「…ちょっと話があるんだけど…」
と、いきなり改まったウェイファンが、そのくせ、らしくもなく一時間以上も、のらりくらりと話題を回避し続けて、リエンに不安と取り越し苦労とイヤ~な予感★を感じさせるという無駄手間のあと。
「………終身契約(※)しないか………」
(※ 要するに現代の「結婚」のようなもの)と。
後にも先にもリエンが見たのはこれ一度きりの、真っ赤っか~のユデダコ状態で、やーーーっっっと! 告白したのであった。
(契約内容について、「財産権の共有」は、特Aの財力をもつウェイと無一文(これは謙遜)の自分とでは不公平にすぎるから削除していいと当初リエンは頑強に主張したものの、「またこれからも今度みたいな事があるかも知れないから、その時の行動に困らないように」と説得されて…)
〈契約〉そのものに、まさかリエンが異論を唱えようはずは、ないのであった。
(ただし。あまりにも、リエンにとっては意表をついた申し出だったので、返事をするまでに数分にも及ぶ白い沈黙が流れ……。
その間、ウェイファンが、「これは断られるのかっ?」と、深刻に怯えまくっていたというのは、ハタから見れば単なるコメディ(喜劇)である…★)
https://www.youtube.com/watch?v=DkOAnJ1SXjI
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