(前項コメント欄参照。)(^^;)
(てなわけで、前項までは「夢ネタの粗筋メモ」。
こっからは、「それを下敷きにした創作」です。)
(※貼ってある漫画は…何だかよく似た二人組に…何だか、よく似た展開で…w
爆笑なしには読めない一作です…www)
https://www.youtube.com/watch?v=_NZWYL3EFLk&list=RDYQFs6I8MVRM&index=13
Lia - My Soul, Your Beats!
https://www.youtube.com/watch?v=mAEPs2PvyrQ&list=RDYQFs6I8MVRM&index=17
Lia - Doll
(てなわけで、前項までは「夢ネタの粗筋メモ」。
こっからは、「それを下敷きにした創作」です。)
(※貼ってある漫画は…何だかよく似た二人組に…何だか、よく似た展開で…w
爆笑なしには読めない一作です…www)
https://www.youtube.com/watch?v=_NZWYL3EFLk&list=RDYQFs6I8MVRM&index=13
Lia - My Soul, Your Beats!
(1995/11/18)
ホーミング・ロード(仮題)シリーズ
第一部・最終章 「日暮れて道遠し」
「敵を欺くにはまず味方から」と、ウェイファン博士はニッコリ笑って言ったのだった。
惑星基地を攻略後、惑星破壊装置を作動させて後の、脱出経路についてである。
起動したが最後、その指示を入力した者には生還の可能性が皆無であると、信じられているからこその自爆用〈最終兵器〉である。
生きて帰るつもりの敵に気軽に侵入されて、簡単にスイッチを押されてしまうと判っていたら、そんな危ないシロモノをわざわざ設置しようという物好きなど、いないに違いない。
従って、そこへ至るルートには、通常なら警戒システムの配置も甘い。
だからこそ少人数で短時間に攻撃を仕掛けて、生還する可能性も出てくる訳で。目的はそれだと守備する側に知られてしまっては、潜入するのが困難になる。
「だからこそ、方法は解明しましたが、この場ではお教えできません。当日は、すべて私の指示に従って、全軍に速やかに動いてほしいのです」
ウェイ博士が成功を保証するからには如何なる困難事であろうと不可能な筈などないと、その会議に居合わせた誰もが信じていたし、それはまた実績に裏打ちされた事実であるし。
疑義をさしはさもうと思う者が万一あったとしても、あの笑顔でニッコリと、自信ありげに断言されては……、逆らえるわけがない。
「さすが隊長、天才っ!」と、内心で拍手までしてしまったベタ惚れの恋人は、そんな自分の判断の甘さを、後になって深く悔いることになった。
☆ ★
かくて全軍は一斉に行動を開始した。
「本当に、ご自分で陣頭に立って、指揮をとられるおつもりですか?」
「いくら僕が天才と言ってもね。前線まで出ない事には、細かい的確な指示っていうのは、出せないだろうと思うよ?」
心配して引き留める部下と、そらとぼける上官の会話は、はたで聞かされている者たちにとっては、すでに単なる痴話ゲンカの領域だった。
なにしろ《ガワンナラ》(私掠兵団)本拠地である惑星要塞へと降下途中の強襲揚陸艇のなかでの、いまさらな会話である。
「もうここまで来ては内通者の危惧もないでしょう。我々を信じて、作戦を教えて頂くわけには、」
「無能な指揮官だっ!とか言われて、後で殴られたりしたら、この美貌が壊れてしまうしねぇ?」
しつこく言い募るリエンの言葉などハナから無視する構えで、つい楽しげに茶々など入れてしまうウェイである。
その上に、
「准将閣下に、またも自主降格する口実を与えたりしたら、僕が軍上層部から恨みを買っちゃうしぃ」
と、わざわざつけ加える意地の悪さでは、所詮リエンに勝ち目がある筈もない。
「~~~~っ!」
絶句して拳を握りしめたりしている長身の副長を見上げて、
「平気。心配ないよ」
いつもの口癖を持ち出して真っすぐに瞳をのぞきこんだウェイファンは、極上の笑顔でもって優しくささやいた。
「…だって、きみも一緒だろ…?」
そんな言葉で、つい気を許して、顔面が崩れかけてしまうあたり。
(…この副長は、もう本当に…)と、隊員一同の無言の嘆息の嵐が背後で吹き荒れていた事など、本人の知ったことではない。
そして。
やはりウェイファンは、性格が悪いのだ。
☆ ★
「………隊長?」
かすかな胸騒ぎを覚えた副長が遠慮がちに声をかけようとしたのは作戦行動も佳境に入ろうかという頃だった。
すでに惑星全土の制空権は手中にしており、各所に揺動作戦をも含む幾十もの部隊が散った。予断は許さないと言うものの、今のところ全ては順調であり、戦略も戦術指揮も的確そのものだった。
にも関わらずリエンは唐突に、自分が感じ始めている極度の不安と緊張は通常の作戦時のそれではないと、自覚したのである。
…「むしのしらせ」(予感能力)。遺伝子工学の賜物の。
それは、リエンの大切なウェイファンに関わるもの。
彼だけに関わる…… 深刻な不安。
「隊長」
声がかすれる。喉がふるえ、唇が動かない。
振り向くことのない恋人から、なぜだか冷酷に別れを告げられているような気が……する。
謝罪の感情が聴こえる。 ………なぜだ?
ルー・ウェイファン隊長は、それどころでなく多忙を極めているのに。
「よーし、いいぞ!」
人質となっていた民間人やその他の救出、降伏してくる構成員の逮捕と輸送、なお続いている掃討戦への増援の指令、エトセトラの、情報収集と指示を一手に引き受けていた前線総指揮官が。
ある一瞬、ふぃとヘッドセットを外し、瞑目したのである。
「降下」
と、短く彼は言った。
「この隊は3分以内にアウェナ大陸DF331ポイントに着陸。これより惑星自爆作戦を始動する」
正念場である。自分でもうまく説明できないような妄想について説明していられるような場合では、ない。
リエンはぐいと拳を握り、己を奮い立たせた。
何があっても、どんなものからでも、隊長は俺が守ると。
しかし……。
☆ ★
https://www.youtube.com/watch?v=mAEPs2PvyrQ&list=RDYQFs6I8MVRM&index=17
Lia - Doll
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