(1985.08.03.)

★四界神話★

☆ 創世~姉弟神の確執 ☆

 いと高くきよらか(清浄)なる《センサリテヤ》(聖内界)にあ(生)れし、わか(稚)き神々、上つ神が一柱《ワ・マ》のもとに集いて日々歳々に神ながら(長成)の道をきわ(極)む。

 《ワ・マ》は自在にして遍照、《センサリテヤ》(聖内界)に生れしよろず(万)の神々を慈しみ育む母なり。

 《センサリテヤ》(聖内界)が界主は情たけ(熱)くして不動なる父神《デ・ラ》なり。

 《センサリテヤ》(聖内界)にはあまた(数多)なる神々あり、また聖なる霊、精なる霊らも、気に満ち、地に満てり。

 いちじつ(一日)、《ワーガ・ママ》(自在母神)は四柱の秀でたる若神を選び、幼き界卵を与えたまう。

 若き神らおのおのに新たなる界主となりて界想を建て、界卵を育む聖なる霊を選び、従者たる精なる霊を選び、あ(生)れるべき神のひと(卵)らを運びて、育むべきわか(稚)き神々ら仙々らを、己が界に招請せり。



 高貴なる四柱の若き神々は義姉弟神なり。

 長姉リーシェンサラルは高潔、理知をもって知られたり。
 次兄グァヒギルガスは勇猛にして創意あり。
 次妹マライアヌは情義厚くして友神さわにあり、共に携えて界を育む。
 末弟ティアスラァルは陽気にして自儘なり。

 姉神が自在母神より与えられし界卵は閉じた球をなす内球世界にて、名を《エルシャムリア》(究明郷)との(宣)る。
 兄神が界卵は迷宮綾なす《ボルドガスドム》(炎闇空洞)なり。
 妹神が界卵は伸びやかなる平盤にて、界想を献せし聖霊によりて《ダィレムアース》の名を受く。
 弟神が界卵は開ける球をなし、《ティカーセラス》(球地世界)と呼ばれたり。

 これら始原の四界は互いに隣接せり。



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