https://www.youtube.com/watch?v=yM4Tb9mkqTo&index=10&list=RDObA2QSG76_g
Hiromitsu Agatsuma Yuudachi

札幌マイナス6℃。
キンキンに冷えて、
カンカン冷却中の、
皓皓たる畏るべし、

満月の、晴天。

…さて…(^^;)…☆彡

宇宙船ビーグル号の冒険 (創元SF文庫)
東京創元社 発売:1964/02 907円
 ↑
おっと!(@◇@)!私が「生まれた年」の本…っ♪

(跳びながらバイオリン弾いてる器用少女の笑顔が、ちょっとケイに似てます♪)
 ↓
https://www.youtube.com/watch?v=B8VeshPgJzo
Celtic Woman A New Journey




 エスパッション・シリーズ vol.2.


 エスパッション、始動


          by 遠野真谷人



 例によっての四人組。

 《エスパッション》の最年長、サキ、レイ、ケイにエリーの古株メンバーが久し振りに顔をそろえた日の事だった。

「あら…ダージリンがないわ。セイロンでもよくって? サキ。」

「ああ、うん。構わないよ。」

 なにしろ恒星間移動基地であるエスパッション号自体が、乗員もろともリスタルラーナ全権大使のお供としてはるばるジースト星系まで行って帰ってきたばかりである。

 二年近い異国暮らしが終わってまだ日も浅く、そのうえ戻ってからも各自いろいろと忙しく飛びまわっていたから…

 さしも家政万能のエリーにして、お茶のストックを切らす、なんて事もたまにはあるらしい。

「あのばか(ティルニー)なんだって?」

 レイが行儀悪く、長椅子の上で寝返りを打ってサキの読みさしのカセット(手紙)を覗き込む。

「ん…こないだの挨拶と、結婚式には是非来てくれってさ」

「はン。くっだらねー。」

「そうは言っても地球人とリスタルラーノにとっちゃ大切な儀式なんだから」

「ジーストでもオカネモチ(上流階級)は派手にかますがね」

「……おたくねー。」

「 なんか、レイってば、」

 茶色い髪、茶色い瞳のケイが口を出す。

 四人の中では年下で、ひとりだけ未だギムキョウイク(通信教育課程)を終えていないおかげで、お茶の時間に居間に出てきてまでレポート片手に課題に追われている可哀そうな少女なのだ。

「最近やけにサキになつくのね。」

 ほとんど断定口調。

 この間までは本気で衝突してばかりだったのに、と、云いたいところがほのみえる。

「…なつく!? からむの間違いだろ~~、わっ!!」

 反射的にレイの手刀を避けつつサキが喚く。

「あら、違うわよ。それは "構っている" って言うんだわ」

 コト、と上品にロイヤル・セイロン・ミルクティをさし出しながらエリーが結論づけた。

「仲が良くなるのは結構な事だけど。ジーストにいた間になにかあったの?」

 二人とも後半数ヶ月は、あたくし達と別行動だったものね、と、きょとんとしているサキと等分に見比べられて、鼻にシワを寄せたレイはぷいっと立ち上がった。

「…………別にっ」

「…もう。ちょっとお待ちなさいったら。怒ることはないで……あ!!」

「 おっと!!」

 遠方透視と未来予知に優れた二人がまず反応した。エリーとレイだ。

「女史だ! 帰って来たぜ!」

「まあソリ・ソレイユ(ソレル女史)! 二ヶ月ぶりだわ!」

 サキとケイが間髪いれずに駆け出す。

 《エスパッション》の年少メンバー、いわゆる "子供たち" も幾人かまじえて、三分後には女史の専用艇《アションニ》(小鬼)号の接続ポイント(廊下)は祭騒ぎになっていた。

 ソレル女史…リスタルラーナ星間連盟の誇る不世出の天才女性科学者、マリア,ソレル博士である。(マリア,の方が姓。)

  "総合科学" という分野の創始者を自認し、細分化しすぎた各学会をたばね、ものした論文や実用案の特許は数千のオーダーにのぼる。

 見かけは、プラチナ・ブロンドに薄水色の瞳の、いまだ三十代になるかならぬかという鋭い美貌の一女性に過ぎないのだが。…

  "氷の" とか "鉄壁の" と噂され、 "連盟のメインコンピューター" とさえ呼ばれる人間が抱える無数の私設・公立研究施設のなかでも、

「 お帰りなさいっ! 」

 と言って飛びつくように彼女を出迎える所は、ここ、極秘の研究施設《エスパッション》号以外にはないのだった。

 冷静すぎて、はっきり云ってあまり人づきあい、というものの上手い性格ではない。

 なにしろいまだに "帰って" くる度に、サキ達の熱烈な歓迎ぶりにうろたえてどう対応したらいいのか判らなくなる、という人だ。

 もっとも、出迎える側は、それを見るのが楽しくてわざわざ派手に騒いでいるらしいきらいもあるのだが…

 ひと息ついて。

「今度は何日くらいゆっくりしていられますの?」

 グリーン・アイス・レモンティを穏やかに給仕して、代表してエリーが尋ねる。

 なにしろ相手はラプシレート(連盟総裁)なみの過密スケジュールだ。

「しばらくはでの仕事ばかりですよ。そう、ひと月はかかるかしら」

「やったっ!」

 サキが嬉しげに叫ぶ。

「地球古代史のおもしろい史料、翻訳したんですよ。暇があったら…」

「それより例のESP探知機の試作が難航してるんです。力を貸して頂けません?」

 ケイがあくまでも可愛らしくサキの科白を押しのける。

「その事なのですけれどね」

 氷の浮かぶグラスを置いて女史は口を開いた。

「今日、〇七〇〇に保安局長と会うことになっています。した(首都惑星)で。」

「 え、」

「 じゃあ…いよいよ?」

「そう。エスパッション・プロジェクト(計画)発動ですよ。あなたがた四人とも、ついていらっしゃい。」

 エリーとケイが慌てて着替えに走った。

 クラシックな趣味の華やかなドレスにごくさりげなく高価な宝飾品をつけてしまうのがエリーで、今日は落ちついたベージュ系と、瞳と同じ輝きのエメラルド。

 ケイも髪と瞳にそろえた明るい茶色の清楚なワンピースを選んできて、リスタルラーノの少女らしく丸い耳たぶにピンクのラインを入れる。

「…ケイ。お化粧はまだ早くてよ」

「あん。このくらいみんなしてるってばあ」

 髪の毛がうまくまとまらない、ドレスと靴の色が、と焦っているその隣で、いつもとまったく変わらないシャツとスラックス姿は、サキとレイだった。(※)




(※:このシーン、描いてくれる気があれば(リクエストしたいんですけど)サキは立ったまんま頭かかえて「あのねー★」という顔、レイはソファーで顔にクッションのせてフテ寝。ソレル女史は煙草の山きずきながら座って時計を睨んでます。…)

 ↑
…なんと! 読んで驚け!

「リクエスト」してる相手は…

「伊藤有壱」師である…!!(まじで。)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E6%9C%89%E5%A3%B1
(芸大の卒制アニメの「セル塗り」を手伝った代価?で、同人誌の挿絵を描いてもらったさ…♪)←んで、その同人誌が、「3.11引っ越し」(全4回)で紛失したらしい…??(TへT;)★

> 冷静すぎて、はっきり云ってあまり人づきあい、というものの上手い性格ではない。
 ↑
( like a Valcan ! )…と、書き込んであります…w

https://www.youtube.com/watch?v=xBlQZyTF_LY
10000 singing Beethoven - Ode an die Freude _ Ode to Joy


コメント

霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2017年1月11日20:49

 
…ちなみに、未だに我(作者)ながら信じられない!

「ナカノヒト」対照表…

サキ ⇒ エルさん ⇒ 杉谷好一。
レイ ⇒ 白熊さん ⇒ 杉谷優実子。

ケイ ⇒ アイリス? ⇒ (まさか…まりちゃん…??)

エリー⇒ アルパカ狼さん! ⇒ アルヤさん…w

ソレル女史 ⇒ (私!?) ⇒ ミネルバ公女…!(@@;)!



…策者みずから、「嘘だ~ッ!」と叫んでいるので…

じっさい書く頃には、どうなっているやら…?

 w(^□^;)w

(なんでこう、外見と中味の組み合わせが、

 「フルーツバスケット状態」に…???)

霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2017年1月11日21:11


あ、違う。(^^;)

なかのひと「アイリス」なら、

…「イコール清クン」じゃん…w

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