「 惑星の夜明け 」 (8)
2017年1月6日 リステラス星圏史略 (創作) コメント (3)
https://www.youtube.com/watch?v=0gcHZqGVk2A
FAMOUS MARCHING BAND MUSIC
↑
※ 4分目~の画像が、けっこう笑けますwww
(何の映画だろ??)⇒『戦場にかける橋』…??
https://www.youtube.com/watch?v=xe4ZuqZcoY4
The Top 10 Most Beautiful Movie Soundtracks by John Williams
(ひろいもの♪)
↓
http://www.ngk.co.jp/info/gallery/kuroko/?interview
「おしえてクロコくん!」
…クロコだいる、ダンディ~♪(^w^)♪←「技術オタ」フェチw
FAMOUS MARCHING BAND MUSIC
↑
※ 4分目~の画像が、けっこう笑けますwww
(何の映画だろ??)⇒『戦場にかける橋』…??
その後のことはよく覚えていない。
ただ、ティルニーとしては、何とかうまい瞬間を捕えてジャマーを解除できたようた。
誰にも気づかれないうちにスイッチを倒し、ついでに二度と使えないよう、思いついて内部の配線をひき千切っておいたりする。
肩を叩かれて振り向くといつの間に戻って来れたのか、気配もなくサキが立っていた。
心持ち顔色が悪く、腕の包帯には血がにじみはじめていたけれども、まあ、無事だ。
「…どうなったんです?」
「ほら」
何も知らぬげに見慣れない型の宇宙船が着陸しようとしていた。
見たこともない筈だ。そもそもリスタルラーナ世界では大気を破壊するような駆動機関の船は造られない。
外洋宇宙船が直に重力圏内に降りて来るということ自体、信じられないような話なのである。
「…一体…」
「ジースト船だよ」
サキはあっさりと言った。
「 ジースト?! あの!?」
四年前にファースト・コンタクト(第三種接近遭遇)があり、昨年、一応の友好通商も含めてリスタルラーナ星間連盟との正式な国交が成立したばかり、という謎だらけの宇宙帝国である。
情報もあまり流れないので一般市民にとっては殆ど慣染みがないが。
「連盟の "首都惑星" からジースト帝国 "本星" への直行ルートもここからじゃ遠いしね。映画の中のことみたいに感じてるんだろうけど、…ところがさ。
実はこのリネアクラインって星は両世界間の国境が一番狭まる所に位置してるんだな」
「え。…」
間にガス雲をはさんで長いことお互いに気づかずに来たのだ。
辺境同士、距離的には目と鼻の先といったほどに近い。
「おかたい政府よりも犯罪組織の方が対応がハシコ(早)かったってわけ。ジーストでは連盟世界の技術を一刻も早くって手に入れたがってるからね。
…この星も、もうあまりのどかにしてもいられないんじゃないかな」
「…貿易の中継港になる、…と?」
「必然的にね。」
肯いてサキは真っ直ぐにティルニーの眼を覗きこんだ。
宇宙船の方では何か不都合な事が発覚したらしく、人の動きが慌ただしくなっている。
「わたしらはこれが片づいたら今日の最初の便で発つことになると思う。で、今のうちに尋いておくけれど、最初の日にわたしが言ったのの、答え」
「………ああ。」
ティルニーは殆ど自分と同じほどに背の高い少女の瞳を見返して、ちょっと困ったような静かな微笑を浮かべた。
「伯父貴がね、結婚しろって云うんですよ。」
太った腹を揺すって店主は威勢よく主張したのだった。
二十七にもなった一人前の男がいつまでも侘しい身の上でいるものではない…と。
「結婚して、子供つくって、店を継いで。…年が上だけどリスナはおれを気に入ってくれてるみたいだし。」
「……いいね、うん。とっても。」
サキは鮮やかにこたえて安堵したように白い歯を見せた。
それこそが、何千年来となく続いてきた人間の "日常" というものだったから。
「実のところ、そう言ってくれるのを期待してた。あなたがここに居てどうしても不幸だっていうんなら別だけど… 多少の特殊能力があるとは云え、結局はわたしらだって普通の、ごく当たり前なだけの人間なんだからね。」
淋しい連中同士で閉じ込もってしまおうとする心は、とどのつまり何の解決策をも産み出しはしないのだ。
「 …済んだぜ、サキ。」
空気が噴き出すような音とともに傍らにいきなり人間が湧いて、ティルニーは一瞬あわてて飛びすさるところだった。
「わっ!!」
「……レイ ♪ 」
「はん… こいつが助っ人?」
上から金色の無遠慮な目で眺めまわす。
色の白い、異様に背の高い少女だった。(そう云えば成人男子のティルニーと殆ど同じだけあるサキだってかなりの長身なわけだが。)
青い髪。金色の眼。
とがった長い耳。
「…確かにA級だけど訓練がなってないな。コントロール出来ないエスパーなんざ、マッチ持った赤ン坊と同じだ」
「こら。もう、またァ」
いつもこれだ、といった調子でサキが不作法をたしなめる。
「ティルニー。これが相棒のシスターナ・レイズ。レイだよ。船の側の組織を潰しに行ってたんだけど。」
「…ジースト…人。ですか?」
彼にとっては映像でなしに見るのは初めての事なのだ。
「ああ。…正確に云や、ジースト・ゼネッタ。」
「 "ゼネッタ" ?」
「超能力者の総称だよ。人口の三分の一はいるかな、帝国には」
「…!」
「ただし殆どはD級以下で、被差別種族にされてる」
公式には報道されたことのない話だ。
ティルニーは、今夜は、考えることが山程あるだろう。
「…あ、」
空に浮かぶ無数の、赤やオレンジの明かり。
時ならぬ恒星船の大気圏突入に、慌てふためいた惑星警察が、続々と集まりつつあった。
……………。
そして、夜明け…。
「じゃね。ティルニー。何かあったらいつでも連絡してよ」
サキは一旦荷物を取りに戻るとあっさりと笑って朝霧の街に姿を消した。
「エスパー同士の横のつながりを創ろうと思うんだ。寂しくないように、より自然に社会に溶け込んでいけるように。」
間の抜けた話だが、ティルニーはその時はじめて彼女がリスタルラーノではない事に気がついたのだった。
あまり自然にしているから判らなかったのだが、異邦人…星間連盟が17年前に、そして史上最初に国交を結んだ、 "テラズ" =地球系星間連邦の人間だったのだ。
…動きはじめた、本当の宇宙時代。
と、彼は想った。
地球。リスタルラーナ。ジースト星間帝国。
その、それぞれに、違った立場の、超能力者たちがいる。
(( …結局はわたしらだって普通の人間なんだから。… ))
いま、陽がのぼる。
大きな十字路の中心に立って、ティルニーはいつまでも少女達の姿を追いかけていた。
… "惑星の夜明け" 、了。…
(※欄外メモ)
・とんずらこくのと船内の様子のはなし。
・マッチ持った赤ん坊
・ "エスパッション" にかえれる、ということ。
https://www.youtube.com/watch?v=xe4ZuqZcoY4
The Top 10 Most Beautiful Movie Soundtracks by John Williams
(ひろいもの♪)
↓
http://www.ngk.co.jp/info/gallery/kuroko/?interview
「おしえてクロコくん!」
…クロコだいる、ダンディ~♪(^w^)♪←「技術オタ」フェチw
コメント
これ「最終稿」だけど「完成稿」じゃないのね☆(^^;)★
そして「没原稿」が同じくらい大量にあるのね…★
休憩したら、 w(--;)w やります☆
…あの超人ロックが「私より2歳も若い」とは、知らなんだ…www(違)
まぁ、
「このレベルでは、まだまだプロにはなれない!」ってぇ、
「自覚が持てた」だけでも、
30年間の遠回りの甲斐は、…あったのか…??
(ロックだって今が50年てことは、
書き始めから同人誌デビューまでだけでも、20年…
メジャーになるのには30年…かかってる…(^^;)…わけだし!)