(P.386~P.387。) ( 続・Ver. B )
2016年12月29日 リステラス星圏史略 (創作)https://www.youtube.com/watch?v=-S7YW0FLRhs
Ennio Morricone - Best tracks from The Good, the Bad and the Ugly Official Soundtrack
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「こっちだ。この道をずっと行った所に500m程で小さな点検灯がある。そいつを右にずらせ。」
「おじいさんは?」
「これを借りるぞ。」
追って来ようとしてるんだよね、皇国軍が。
「1人じゃ無茶だよっ! 姫、この子頼む。先に行ってて」
「そんな、あたくしも…」
「抱いてちゃ撃てないよ。それよか退路、確保しといて」
大きい方の銃はバヌマさんに取られちゃったから小型の衝撃銃。
たださえ当らんってのにこんなヌルヌル足場で切迫した状況で…
れ、当たった。なんでや。
とにかく、走る。
撃っては、走る。
俺とバヌマさん、交互に援護射撃しあって。
「 早く!!」
通路が湾曲しているあたりまで来ると姫が激しく呼んでいた。
向う側に光… どうやら反対側に出るらしい。
「バヌマさん、おっしゃってらした点検灯というのは、これですわね? 一応あちらの格子にも、壊れるように仕掛けをしておきましたわ。」
「さぁすが姫。」
「どうも。」
{ 反撃が止まったぞ、行けぇっ! }
皇国軍指揮官さんがカーブの向う側で律気に騒いでいる。
と、反対側で、小爆発。
くだんの出口の鉄格子が音たてて崩れる。
「……行くぞ。」
バシャバシャと浅い廃水路を踏み越えて、バヌマさんが "点検灯" に手を伸ばした。
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