https://www.youtube.com/watch?v=rOU4YiuaxAM
BUMP OF CHICKEN「Hello,world!」

へい再びPC前に戻りまして。(^^)
外は雨。アルパカ狼さんにもオススメしてきた、美味しいノンアルコールビールの缶を開けました…♪ (きのう調子が出なかったのって、これじゃなくて杜仲茶のんでたせいなんじゃ…☆)

んで。昨日とちゅうで寝ちゃったコレのしっぽに続きがすこし増えてます…☆
 ↓
http://85358.diarynote.jp/201611022130499051/
「3.ところで一方こちらでは。」(1)

画像が出てない(--#)けど、貼ってあるのは
 ↓
『私を月まで連れてって!』
(FLビッグコミックス)コミック 小学館 発売:1984/07/20 524円

「歳の差カップルおん月♪」の
「元ネタのひとつ」ですとも…♪

(^w^)g

https://www.youtube.com/watch?v=LIlZCmETvsY&index=18&list=RD9qXmRL6a0uU
サカナクション / 新宝島





 ガガガガン!


 最初の衝撃が襲ってきた時に、たまたま宗女姫は彼のすぐそばにいた。

 だから、彼だけは確かに見たのだ。

 華奢な体格のいまだ幼い少女が、照明の失われるその一瞬前に、さっと蒼ざめ、怯え、「ママ!」と小さく叫んでいたのを…

 青白色の光が戻って来てみると、少女はすでに平静を取り戻し、黒髪の従者に護られて、遠く広間の向う側につんととり澄ました表情で立っていた。

 報告の衛士が駆けこんで来る。

 まるで他人事のように、子供は恐ろしい決定を口にした。

「…自分の身の処しかたくらい…。」

 彼を、 "会田サン" を危険から護ろうとして、杉谷が時間軸の話を持ち出した。

 何よりも彼自身が、自分の見慣れた世界に早く戻りたかった。

 時間軸イコール秩序を乱してはならないと従姉姫は主張する。それでも。

 彼の脳裏を少女のさまざまな横顔がオーバーラップしては消えていった。

 微笑。

 無表情。

 スネたような、あきらめたような、運命に雄々しく、立ち向かうかのような…

「…月の上くらいひとりで…」

「わたしは宗女になったんですもの…」

「 自決用よ。」

 そして…


「ママ!」



  "もとの世界" へと戻る通路を次々と仲間はくぐって行った。彼もまたすでにそこへ足を踏み入れたのだ。

「急いで!」

 磯原が叫び、その姿がかすれはじめる。

 は振りかえり、少女の細い腕が銃を構えているのを見た。

 ………その白い、こめかみへ向けて……


「…アルテミス! 」


 疾りはじめてしまうのに、理由はもう要らない。

 杉谷の腕が瞬間のばされて、けれどを捕まえておくことなど、出来るはずもなかった。

「 会田サン?!」

「正行さんっ!!」

 …そうして…



 彼の背後で彼のもっとも信頼する二人の姿は消え。

 

 ヒーローは、振りかえらなかった。



 低い重力のなか、数歩の跳躍で彼は少女…アルテミス…に近づき、その小銃を奪っていた。

「マサユキ?! なにをする気なの、返して!」

 ぱんっ! 白い頬を、彼はあくまでも軽く、平手で打った。

「馬鹿なまねをするんじゃない! 何か方法がある筈だろう!」

「無礼ねッ! あなたに何が解ると…っ」

 叫ぶ少女を肩でかばいつつ後ろ手で制して、銃を装甲兵たちに向ける。

 何射しても倒れない。

「 ちっ。効かないのか…」

 敵勢に追いすがり、もつれるようにして "部屋" になだれこんでくる衛士たちの持つ武器も、多くは同じことらしい。

 正確な射撃で着実に戦果をあげ得ているのは、優しげな外見のアルヤ・アラムひとりと言っていい。

 従者の持つ熱線銃は特別仕様なのだろう。

「…武器が、要るな。」

 彼は広い "部屋" の中をじりじりと少女をかばって後退した。

 忙しく目であたりを探る。

 武器になるもの。…杉谷だったら…。

 重い装甲にしばられているとはいえ、歩兵はもともとの筋力において勝っている "地表人" なのだ。あっという間にかれらは続けざまに広間へと侵入して来ていた。

「宗女アルテミスの身柄を渡せ!」

 ヘルメット越しの声が室内に反響する。

「銃を反して! わたしは、生きて捕まるわけにはいかないのよ?!」

 彼の背後にかくれるようにしながら少女は鋭く叫んだ。

「 駄目だ。」

 冷静に彼は答え…後ろ手に少女を物陰に押しやると、黙って呼吸をはかり…

 飛び出した!

「うおりゃあ!!」

 剣道部主将として鍛えあがられた気合の声だ。

 迫力は広間を揺るがし、敵兵たちは一瞬、砲をかまえるその手を忘れた。

 高く… 宙に跳んだ彼のからだはやがてがっしりと装甲兵のただなかに足場をかまえ、手近の、長さ2mはある頑丈な照明器具を床面から引きもぎっていた。

「 そおらっ!」

 ぶん!

 鈍い金属音をたてて燈の先端はひしゃげ、スパークした火花と同時に歩兵ひとりが宙に投げあげられる。

「………撃っ 撃て撃てっ!」

 敵の小隊長がどぎもを抜かれて叫ぶ。

 彼はゆったりと笑って次のひとりをその隊長めがけて弾き飛ばし。

 乱戦は、始まった。

「巧い手ね。加勢するわっ!」

 彼について跳びこんで来たのは、なんと少女自身なのだ。

「危ないぞ。気をつけろっ!」

 怒鳴るヒマもなく、羽交い締めにかかる敵兵をアルヤ・アラムの熱線銃がつらぬいている。

「ありがとう!」

 少女はほがらかに叫ぶと続く数人を重いコンピューター・キットでなぎ倒して行った。

 すかさず月人の衛士たちが落とされた歩兵の砲を奪いとり、戦列に加わる。

「宗女殿下をお護りしろ!」

「地表人なぞに負けるな!」

 コロニスツ万歳!の声が戦闘要員ではない者たちの間からも湧きおこり、すべてはうまくいくかのように見えた。

 と…

「クイナイダ老師!」

 混乱の一画で若い女性技術者の悲鳴があがる。

 高齢の著名な学者は、いま歩兵の手になる砲に片脚をとばされ、ゆっくりと崩れ落ちていくところだった。

「…先生ーーーーーっ!」

 少女の叫びが "部屋" をつん裂く。

 そこに一瞬の隙があった。

 非情な歩兵の拳が少女のみぞおちに喰いこむ。

 がらりととり落とされる、ひしゃげた機械。

 ぐったりとして担ぎあげられる少女の蒼白な顔。

「 引きあげろ!」

 装甲歩兵は速やかに動きはじめる。

 しんと沈黙の張りつめる空間。

 カチリと、熱線銃をかまえる忠実な従者アルヤ=アラムの、立ち姿が会田正行の眼をひいた。

「 何をする気だっ?!」

 ふたつのことが同時に起こった。

 彼の厳しい声にふと、アルヤ=アラムは手を停めて気弱げに微笑むような苦しむような、曖昧な表情をし…

 その、従者に彼は頭から躍りかかったのだ。

「やめろっ。どういうつもりだ!」

「 やめて下さい。私は…!」

 ぴたりと少女の額に定められていた照準は、もみ合ううちに僅かにずれて発射された。

 装甲歩兵がひとり、ぎゃっと喚いて倒れ、べつの奴が振り向きざまに彼らふたりをめがけて引き金をひく。

「…………危ない!」

 直撃を腕に受けたのは、従者のほうだった。

 どう考えても不自然な、あきらかにマサユキをかばって突き飛ばした…ような形で。

「…な…」

 倒れこむ従者をとっさに抱えて、彼はしばらくのあいだ呆然としていた。

 どういうことだ?

 これは、どういう展開なんだ?

 …磯原がいれば、あるいは…。

「…あなたは、よその世界の御方だ。」

 血にまみれた腕をかかえこんで、なんとか立ち上がろうと苦労しながらアルヤ=アラムは呟いていた。彼の困惑に応えるように。

「我々には我々の掟があるのですよ。」

 彼は数秒間、相手の青白い顔を凝視し…

 それから吐き出すように言い切った。

「そんな事はどうだっていい。あんな小さな子供を見殺しにするつもりかっ?」

「 はい。」

 無表情に従者は応じた。

「 "手の者" 達はおそらく決して殿下を殺したがりはしますまい。死を選ぶことは、アルテミスさま自らの御意志なのです。」

「…………馬鹿な。自殺をしたがるような子じゃないっ!」

 相手が怪我人でさえなければ正行はその平然として見える顔を殴り飛ばしていたのかも知れない。

 装甲兵たちはすでに気配すらなく広間から撤退し去っていった後だ。

( 自殺をしたがるような子じゃない。)

 彼は心の中で繰り返した。

  "宗女殿下" などと人から呼ばれる子供になら、どれだけ複雑な事情が背後にあるものか、それは彼は知らない。

 だけど彼は知っているのだ。

 にっこりと、どれだけ生き生きと、あの少女が微笑むのかを…

「我々には我々の掟があるのです。」

 従者が繰り返した。

「そうかい。それなら…」

「戦士殿!?」

 狼狽したアルヤ=アラムの制止の声なぞもう気にもせず。

 彼は、走りだした。

「おれはおれの流儀に従うまでだ!」





 通廊を抜け、昇降機をあやつり、 "遺跡" 内部から駆けて出た彼の目の前で、漆黒の宇宙態は装甲兵の一団を呑みこみ、宗女姫を呑みこみ、音もなく発進の準備を整えつつあった。

「…くそっ!…」

 艇は宙に浮く。

 彼は大またに走り寄った。

 ぎりぎりの瞬間に、満身の力をこめて、彼は跳びあがった…

 接地脚に決死の思いでしがみつく。

 高度、10m、20m、まだまだ上がる…




 生きて捕まるわけにはいかないのだと少女は言った。

 それなら。

 唯一完全な解決策は、絶対に囚われの身に陥ったりしないこと。

 それだけだ。





 高く…



 たかく青年は、吊り上げられていった…






(…続く…)。








https://www.youtube.com/watch?v=qVrM-BxWybA
BUMP OF CHICKEN「Butterfly」

https://www.youtube.com/watch?v=mTdcxQZcQAE&index=19&list=RD9qXmRL6a0uU
BUMP OF CHICKEN『カルマ』

https://www.youtube.com/watch?v=iyw6-KVmgow&list=RD9qXmRL6a0uU&index=22
鬼束ちひろ - 月光

https://www.youtube.com/watch?v=VxPq6DZ4XhE&index=17&list=RD9qXmRL6a0uU
ケツメイシ_君にBUMP


…以外に「和風音楽」が合わなかった、会田さん活躍シーン…w


https://www.youtube.com/watch?v=x6pzZ_IGQAg
BUMP OF CHICKEN『宇宙飛行士への手紙』 [ LOW QUALITY SOUND ]

https://www.youtube.com/watch?v=vNzTsCsPrwI
BUMP OF CHICKEN「アリア」


手書き原稿の欄外に、

「な~んでこの人(アルヤさん)が出てくると、会話が暗くなるのおっ!?」

と、慨嘆してあります…w

あと、ラスト欄外に、

「 はっはっはっっ 新井素子してしまった☆ 」とか…w

https://www.youtube.com/watch?v=4Bh1nm7Ir8c&index=24&list=RD9qXmRL6a0uU
PERFECT HUMAN【MV】RADIO FISH/(Full ver.)

コメント

霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2016年11月3日18:54

>『私を月まで連れてって!』

…だから「元ネタ」は、そのへんと《デジャーソリス》姫。とかだった。

はずなのに…w(^^;)w…☆

そういう意図で「造り始めた」話だったはずなのに…


なにゆえ、

「なかのひとディマントイド&アルマンディンなガーネット兄弟」転生伝説。

…なんてファクターが後づけで湧いて出て、しかも、はまってるんだ…??


(…と、書き始めた途端に悠宙舞さんが自動推奨で、

 ♪ 前々前世 ♪

 とか、詠いはじめてくれちゃいました…☆

…w(^◇^;)w…☆


霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2016年11月4日4:29

↑ この直後、激烈睡魔に襲われ、軽く30分のつもりで19時に横になって、その後どうしても起きられず…目覚まし止めたのは覚えてるんですが、久しぶりに長い長い異世界生活?(旅?)の夢を見ながら爆睡して、

…現在、午前4時26分…?

( ̄○ ̄;)

…隣家と階下の騒音迷惑公害で叩き起こされた。

(`ヘ´)

…というね…★

(あんまり五月蝿いんで、近所じゅうの家で起きちゃって電気つけてる…(-_-#)

霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2016年11月4日9:20

…(@@;)…☆

~0585307
>0585408…☆

…一晩で、ひゃく…??

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