「　１．　とんでもない話　」　１　（高校？？）

https://www.youtube.com/watch?v=TWS0ogn53Wo
AMTV 機動戰士鋼彈Z OP1 Z・刻を越えて

おばんです。１９：１２。

札幌の外気温１９℃を割り込みました。
無風。曇天。

寒いです…（＠＠；）…★

もともと粗忽でうっかりでぼーっとしていて注意力散漫でチェック漏れや凡ミスが多くて、事務処理能力が極端に低いワタクシではありますが、ここのところのボケっぷりは既に「もともと」の度を超していて…（－－；）…「トシのせい」にするにはまだ弱冠（？）５２歳にすぎませんし…「被曝による脳機能劣化」（前項参照）なのかと思うとぞーーーーーっとして夜も眠れずに午睡の悪夢にうなされるばかりなのですが、とにかく先週は銀行に行くのに印鑑を忘れ、今週は印鑑は持っていったんですけど、振込先のメモを忘れ…（－－；）…と、いつもにも増して無能で無駄足の無駄飯ぐらい…＜（～～；）＞…★

頼むから返却してくれ、我が灰色の脳細胞を…（ＴＴ；）…と、嘆きながら、やり忘れていた家事を今夜のうちにまとめて片付けるために、今から２１時まで、がしがし原稿遊びを片付けますよと…★

https://www.youtube.com/watch?v=YJ8aclIW_b8
AMTV 機動戰士鋼彈0083 OP1 The Winner 獲勝者
　↑
お～これは初めて聴いた♪　てか、番組名じたいを、すでに認識していなかった…ｗｗｗ

（どんだけあるんだガンダム…？？）

https://www.youtube.com/watch?v=nEdou2urVfg
【100分耐久】魔法少女達の百年祭【東方紅魔郷】

　喰魂記…しょくこんき…


　　　１．　とんでもない話


「高木（たかぎ）さ～ん。御面会よォ、お兄さまァ。」

「え？」

　ひとり窓辺に腰掛けて静かに本など読むふりをしていたあたしは、顔をあげた。兄？

　廊下に出て行ってみれば見知らない男子が１人居た。

　あ…　はん。 "エキゾチックな" 美型。ややシブめ。３年のクラスバッジ、ネームプレートには "TAKAKI" 。

　間違われるのも無理はない。これは絶対… "お兄様" のセン。

「ちょっと話があるんだけど、いいかな」

　彼の方にも誤解をｔく意志ってないみたい。

　あたしも、別に不都合ってないし。

「ええ、いいわよ」

　読みさしの文庫本から指ひきぬいて、無造作にポケットへ。

　この高校の制服ってこういうことのできる大型ポケットだから、好き。ｋ

　それからちょっと茶目っけて付け加えた。

「行きましょ、お兄さん。」

　彼…謎の美男子TAKAKIクンも、ふっと妖しげな微笑を浮かべた。



「きみの本名を知りたいんだけど」

　本当は立入禁止の、屋上の風に黒髪なぶらせて、彼。…なんだ、口説く気なのォ、それならそれで下校時間にでも待ち伏せてくれて、お酒の一杯もおごられてみたい。

　でも美型だから、許そう。風と白い雲が気持ちの良いことだし。

「メイアよ。高木メイア。国産風に言うなら明るき夜って書いてめいや。」

　それとなく端まで歩いていって屋上のフェンスに肘をつく。ほら、こうするときれいでしょう。彼からは斜め後ろ姿になって、長い黒髪に飾られた白い頬と高い鼻すじが、どんな効果を為すか。知ってるんだ、あたし。

　ちらっと流し目で微笑んでみたりしちゃいながら、考える。悪くないなァ。うん、悪くない。新規編入したクラスに美男・美女が居なくてフテていた身にとっては、美型と２人で屋上で、てのは決して気に喰わないシチュエイションじゃない。

（たまにはいいな、青い空の下、ケンゼンな恋愛ごっこも）

　場面設定もいいことだし、奥手な男だったらこっちからキスくらいの誘い水をかけてやってもいいなァ…　なんて、いけない考えをあたし、おこしかけてた。とにかく５月の屋上って気持ちいいのよねェ。

　表面は無邪気っぽく婉然としているあたしに、だけどその男の２言目っていったらまるきり予想外だ。

「うん、戸籍に登録してる名前なら知ってるんだ。調べたから。」

　…え？　え～～～？

　…ぎくぅ。

「ぼくの知りたいのはきみの本名、て言ったろ」

「ちょっ、ちょっと待ってよ。戸籍名以外に本名なんて、あるわけが…」

「あるんだろ？」

　…う。駄ァ目だわ、これは。完全に負けてる。

　なんて…謎めいて軽快な微笑み。

「……ファダ。……」

　知らない間にあたし答えていた。だって青空に白い雲で、それよりも真っ白い素適な歯並びで、ちょっと浅黒い異国風の肌色に、なんて、深い、瞳…　ハスキーな、胸にズシンとする声。

（いかん、美型に弱いクセは、改めねば）

　とは、思いつつ、あたし更に数秒間、彼を見つめていた。

　あたしよりもさえ、はるかに高い身長。すらりとして、厚味も十分にある胸から足にかけて。あたしよりもさえ、はるかに高い身長。

　これは大事な条件だった。

　だってね、あたしこの４月にこの公立高校に入学したじゃない、編・転入ではなく。なんでわざわざ私立でない、ムズカしい試験のある公立高校かっていうと単に制服の好みの問題だけど。

　で、編入したわけじゃないんだからクラスは最初から１年に決まってる…高校１年。

　高一よ、高一。もう、もう、こおいち、なんてったら、中学４年生だと思ってた方が早いんだから。女の子はともかく、男のコのまぁガキっぽいこと、成長途上なこと。

　あたし、女子にして身長１７０近くある。んでもって、あたしより高いのってクラスに数えるしか居ないんだものォ。殆どトントン、悪けりゃ頭一つ、下だ。

　おかげでここしばらくついて回ってるのは "エキゾチックな" 美人、の形容。あたら才媛を誰も口説きに来てくれない。

（あ～ん、悪ノッて３年分も学費（おかね）貯めるんじゃなかった…）

　解るでしょー、こういう境遇にいる美女にとっちゃ、いま目の前にいる不思議なこの男（ひと）、貴重品よ…。

（にしても戸籍名と "本名" の語意を使い分ける、このおにーさん何者だろう？）

　なんて考えは、さておいて、あたし度胸を決めた。

「ファダ・メアルン。あたしの "本名" はファダ・メアルン・II（サーラ）、よ」

「結構。やっぱり "本名" のある人間だったね、きみは。ぼくはタカキ・カオス…これが本当の名さ、ファーダ。じゃ、また」

　じゃ、また？

　…………ちょっとォ！

　それは無いでしょう。云うヒマもなく、彼の姿は階段に消えていた。

　あ～んっ!!