ここに一人の律子が居る。
官女が現時点で高校二年生。
二学期も終りに近づいて、少女の学校では近々進路志望調査、というものが行なわれる。
受験準備の為のクラス編成に備えて、今から卒業後の身の振り方を決定せねばならないのだ。
申請後の変更は、一切、受けつけられない。
律子には行きたい所は早くから決まってあった。決めたとうしろ言うべきであろうか。二つ年長の自分とは違って優秀な姉を持つ律子にとっては、
律子には早くから行きたい所は決まってあった。彼女は小説を書くこと…殊にファンタジーやS・F、さもなくば児童文学といったとりわけ独創性と豊富な…を、プロになれないまでも以前から自分のライフワークと目しており、為に就職職業は刺激を受けて自己を錬磨できる編集・出版関係。
今どきの女子が(しかも彼女程度の能力で)なまはんかな4年制大学の国文あたりをかじってみるよりは、その方面の就職に有利な専門学校をと、夏休みの前から心決めにしていたのである。
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