(「真弓ィ! 真弓?!」) (たぶん高校2年)
2016年8月17日 リステラス星圏史略 (創作) コメント (2)
https://www.youtube.com/watch?v=fhwoGVbY9xU
Rebirth Brass Band "Big Chief" Live at the Maple Leaf
はい再びPC前に戻って参りました。15:31。
札幌は22℃。
海の底にいるような全身に貼りつく湿気…★
雷鳴が轟いてたんでPCに電源通すの控えてたんですが、
前線は通り過ぎたようで、一度止んでた雨がまた激しく降り出しました…
その間に読んでた漫画のヒーロー(?)が、
なかなかとっても「私の好み♪」w
だったので貼っておきます…w
でっかくて無骨で誠実で、
なかなか面倒見が良くて、
ちょっくらおせっかいで、
(参照:http://85358.diarynote.jp/201008230806215037/ )
料理がうまい!(^◇^)!
…理想だ~…っ♪
o(^0^)o ♪ www
…ってのとは全く無関係に…w
没原稿のサルベージ作業に、いきまーす…ッ☆
https://www.youtube.com/watch?v=9RFYeH0bCRY
【MV】 ハレルヤ/セカイイチとFoZZtone [Official]
https://www.youtube.com/watch?v=5gog1OVoWN4
SEVEN DAYS WAR【Motion Picture MIX】
https://www.youtube.com/watch?v=erGCAu_hFqM
アンジェラ・アキ 『手紙~拝啓 十五の君へ~』
https://www.youtube.com/watch?v=uTWPVsd3Huw
Still love her(失われた風景) -TM NETWORK
https://www.youtube.com/watch?v=JpgwDQjOYD0
Self Control(方舟に曳かれて)Live -TM NETWORK
とりあえず分冊してつっこんだ★
http://p.booklog.jp/book/109108/read
リステラス星圏史略 古資料ファイル
5-3-2 (「ぱられる律子」)
Rebirth Brass Band "Big Chief" Live at the Maple Leaf
はい再びPC前に戻って参りました。15:31。
札幌は22℃。
海の底にいるような全身に貼りつく湿気…★
雷鳴が轟いてたんでPCに電源通すの控えてたんですが、
前線は通り過ぎたようで、一度止んでた雨がまた激しく降り出しました…
その間に読んでた漫画のヒーロー(?)が、
なかなかとっても「私の好み♪」w
だったので貼っておきます…w
でっかくて無骨で誠実で、
なかなか面倒見が良くて、
ちょっくらおせっかいで、
(参照:http://85358.diarynote.jp/201008230806215037/ )
料理がうまい!(^◇^)!
…理想だ~…っ♪
o(^0^)o ♪ www
…ってのとは全く無関係に…w
没原稿のサルベージ作業に、いきまーす…ッ☆
https://www.youtube.com/watch?v=9RFYeH0bCRY
【MV】 ハレルヤ/セカイイチとFoZZtone [Official]
https://www.youtube.com/watch?v=5gog1OVoWN4
SEVEN DAYS WAR【Motion Picture MIX】
「真弓ィ! 真弓?!」
…薄暗がりの中で、とき子の声がする。とき子…真弓の母である。
「帰って来てちょうだい。ママが謝ります。どこが悪かったか言ってちょうだい。真弓!」
違う、違う…。
律子は喰い入るように、その光景に釘づけにされながら、心の中で叫び続ける。
お義母さん、自分が何をしたのか、お異母姉(ねえ)さんがどんなに傷ついているのか、判っていないくせに、悪い事をしたんだなんて、これっぽ自分が間違ってたなんて、これっぽっちも思っていやしないくせに、お義母さん、お母さん!
お願いだから、これ以上口先だけでお義姉さんに謝ったり、しないで。
これ以上、真弓おねえさんを苦しめないで。
おかあさん…
これは夢だ。間違いなく夢なのだった。
事実、リツコの肉体は、あまりに深い叫びと悲しみとの中で、呻く事も、身動きさえかなわずに、学校の寄宿舎のベッドに金縛りにされている。
冷や汗が流れる。体が氷のように冷える。
…にもかかわらず、百数キロは離れている我が家で、今現在進行中であろうでき事が、映像となって真っ直ぐに彼女の脳裏に飛び込んで来るのだった。
「真弓!何が気に喰わないって言うの? ママに言って。必ず、必ずママが直して上げるから。真弓!」
無茶苦茶に詰めたスーツケースとバッグ。まだ10月だと言うのにコートの前をかき合わせて、痛々しい程に思いつめた表情の真弓が深夜2時を回る暗い道路へと足早やn歩き出して行く。
追いすがる母は見るからに派手な若づくりの着物の前をはだけ、髪をふり乱して、その本性をむき出しにしていた。
…狂母である。「離してよ!まだ解んないのね?お母さんが直すって、一体、何を直せるって言うの。」
「離して下さらない、まだ解らないって言うの? お母さんが直すって、一体何を直せるっておっしゃるのよ」
「だ、だから… ママを信用して話してちょうだい。何があったの。一体何があなたをそんなに変えてしま…」
「信じる!!」
一声叫ぶと、真弓はやせた喉をのけぞらせてヒステリックに嘲い始めた。
「素適ね、素適ねママ… 本当にあなたって素適だわ!!」
とき子がそれを聞いて肩をなで降ろす。
「じゃ、じゃ、真弓… ママにわけを話してくれるわね? 一体どう…」
くわっ、と、真弓の繊細な面(おもて)が阿修羅と化した。
「ふざけないでよ!! あなたの何処が信用に価するって言うの! わたしはねェ、もう、もう二度とあなたの事をなんか信用するまいと、10年以上も昔から心に決めていたのだから! それでも… それでも心の中では、信じたい、あなたを愛せるようになりたい、って、いつも願っていた。
でも、もうそれも終りよ!!」
地団太を踏み、こぶしを小刻みにふるわせて、遂に真弓は涙を抑える事ができなくなってしまったのだろう。…一番親しかった妹の律子でさえ、真弓が人前で泣く所など、見た事もないと言うのに。
「あ、…あの男の事なの? そうね? そうなのね?」
哀訴するように体を屈めて、真弓を産み育てた母である筈の女が言う。
その小さな顔の眼が恐怖でひきつっていた。まさか、そんな、あの大人し過ぎる程従順な、近所でも評判の自慢の娘。口答えの一つもした事なく、今日まで26年を親の期待を裏切らずに過ごして来た娘。
それが…身動きもできずその光景を凝視し続ける律子には、そんな困惑し切った瞳を前にも一度だけ見た覚えがあった。養護施設での事だ。慰問の外国人(黄色い髪と色のないような気味の悪い目の)にいきなり理解できぬ言葉で話しかけられた時の精薄の子供が、失禁して火のついたように泣き出す直前に魅せた。
「金子さんの事なら謝ります。ママ、そんなにあなたがあの人の事を好きだなんて知らなかったのよ。ママのせいであの人に捨てられたんだと思っているんなら、もう一度、よりを戻してくれるようにって、ママが頼んで来て上げますから」
「………おうかがいしますけれど、とき子お母さま。」
まったく内に真弓は見かけ上の穏やかさを取り戻していた。
冷たく凍った声で言い放つ。
「あんな男なんかと結婚したら不幸になるのはわたくしだ、って、おっしゃられたのは、確かあなただったのではございません? 娘の不幸に、折詰と金包みで、自分から手を貸すなどなさってもよろしいのかしらね」
真弓の急変ぶりに、とき子はうろたえる。可哀想に、その小さな世界で育てられた小さな頭には、真弓が言いたい事など理解できようはずもないのに。
「だから、ね、だから。真弓がそんなにあの人と一緒になりたいって言うんなら、ママのお金で大学にやって上げてもいいし、パパがいい就職先を紹介してくれますよ。そう… それより。」
どこかちゃんとしたお家の養子になれるようにして上げてもいい。
金子さんがどうしても映画のお仕事を続けたいっていうのなら、東西映画の社長さんの所でもいいじゃないの。ね、真弓。」
「…ね? ま・ゆ・み。」
他人ごとのように、真弓がつぶやいた。
「これが、わたしの親なのよ、ね?」
と。
そうして、すっかり、いつもの冷静さを取り戻したのだった。
「隼人さんは、ネ、捨て子の私生児でも、施設育ちの娼婦の子でも、自分の力で夜間高校二部の大学まで行って、そうして自分を捨てたお母さまのために、その大学を中退した人よ。
彼のお母さまはね、麻薬中毒で、半ば気が狂ってしまわれたの。お医者さまは見放したけれど彼は必ず治ると信じていた。わたしは彼を知っているから、彼がそうなると信じているものなら、わたしもやはり信じるわ。
だから私も信じるわ。
それは、何も、お母さまが治られるまでは誰とも結婚しない、って隼人さんが言った事とは関係なかったのよ。
わたしはあの人を信じている。だからあの人が信じた事ならばわたしもそれを信じる。
…それだけの事よ。
人が誰かを信じる、という事は、そういうものなのだと、わたし思う。
わたしを信じていると、くどい程に言い続けながら、遂に広い世界には出そうともして下さらなかったものね、お母さん。
真弓は脚本家になります。
いつの日かわたしの脚本が上映されるようになったら、どうか見に来て下さい。
もしかしたら、あなたが理解しようとさえ思わなかった娘の心、じっと口をつぐんだ大人しさの陰で何を考えていたのかを、少しでも解ってもらえる日が来るかも知れない。
こんなになっても… それでもあなたは、わたしの親なんですものね。
そうして、あなたの娘であるという事がわたしをここまで追い込んだ原因なのだけれど。律子が、…あの子が、自分はお母さんの実の娘なのだと納得させられてなお、あなたの事を義母と呼び続ける気持ち。わたし今になってようやく理解できたように思います。
あの子は既に "母親の子供" という呪縛を断ち切って、借り物でも親の押しつけでもない、自分自身の心で世界というものを捕え始めている。母親の子という呪縛を断ち切って。
けれど私の体の中には、はっきりとあなたの狂気が染みついているのですよ。お母さん。」
麻薬のように自分を縛り続けていた力に、今、訣別しようというのだ。
律子は、姉の背のオーラの炎が輝くのが、輝線の一つ一つまでがまるで手にとって触れる事ができそう 真弓の背に輝くオーラの光りを、律子は讃嘆の思いで見つめていた。
そして…
「さようなら、お母さん。もうお会いする事もないでしょう。わたしの代わりにと律子を呼び帰そうなどとは思わないで? あの子は大きな翼を持って生まれたのだから。」
あなたが赤の他人だと言うならわたしはあなたのことを軽蔑して、まるで無視し切って忘れてしまう事さえできるのに。恐いのはわたし自身の中にさえ、既に "あなたそのもの" が入り込み、住みつき染みこんでしまっている事。
その為にわたしは今日に至るまで人を恋する事もできなかった。救い出してくれる友だちもいなかった。
そんなわたしを初めて愛してくれた人を、愛し合う人と共に暮らしたいという、わたしの唯一の希望を、娘への愛情という名の札束で、あなたは無惨に踏みにじった!!
…お母さん、あなたは、わたしが彼の所へ嫁(ゆ)く為に、家を出るのだと思っているのでしょう。そうして、どうして邪魔をしてやろうかと、今その事を必死で考えているでしょう。
隠さなくても解ります。わたしはもうずっとあなたの遣り口を見て来ている。あなたの血を引いた娘ですから。
…彼、死にました。一昨日。
テレビでアパートのガス爆発のニュース、やっていたでしょう?
…自殺なの。
今日、遺書が届いて、あなたが彼の所へ行ったのだと。
彼はこのところひどく疲れていたわ。わたしみたいな山の手育ちを愛してくれたばっかりに、自分の経済力やお母さまの事、気にして、何度もそんな事はないんだって言ったのに、わたしを幸せにできないかもって、気に病んでいた。
あなたが彼に何を言ったのかは知らない。だけど彼、信じていたのに。お母さまは治るって、仕事もいつかは波に乗るって、いつだって信じて、希望で明るい人だったのに、
…彼、疲れていた。
あなたのために、絶望してしまった。…
これからわたしは、一人だけ助かった枯れのお母さまのお世話をしながら、昼は働いて、夜に脚本の勉強を始めるするんです。
どんな手を使おうと二度とこの家には戻りません。
わたしの人生は、あなたのものではないんです、お母さん。」
長い間、本当に長い間。
麻薬のように自分を縛りつけていた力に、今、訣別しようというのだ。
https://www.youtube.com/watch?v=erGCAu_hFqM
アンジェラ・アキ 『手紙~拝啓 十五の君へ~』
https://www.youtube.com/watch?v=uTWPVsd3Huw
Still love her(失われた風景) -TM NETWORK
https://www.youtube.com/watch?v=JpgwDQjOYD0
Self Control(方舟に曳かれて)Live -TM NETWORK
とりあえず分冊してつっこんだ★
http://p.booklog.jp/book/109108/read
リステラス星圏史略 古資料ファイル
5-3-2 (「ぱられる律子」)
コメント
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