2-6.山脈隆起と月女神(教)信仰 -ハユンのアマラーサ-
帝国歴 年、はげしい地鳴りと悪天候が続き、人々はキモをつぶし、ありえない神を思った。
天変地災の数年が過ぎ、ようやく終息する頃、人々は水母大陸の中央をつらぬき巨大な岩塊が信じられぬ高さでそびえ立っているのを知った。
平坦であった水母大陸に火山性の山脈がそびえたったのである。
ためにその四方の気候は変わり、交通は途絶えた。
人々は山脈というものをそれまで知らなかったゆえに、それを恐れ、また無事に踏破する技術も知らなかったのである。
しかし帝国歴 年、ハユンのアマラーサとその夫によって壁は破られ、大陸の東西を結ぶ交易路が再開した。
やがて高地をつらぬく隊商路と隊商相手にあきなう定住宿の村が出来、中央高地には独自の薬草を狩るプランテーションが拓かれた。
女戦士ハユンのアマラーサはまた、月女神信仰の基ともなった。
この時代、水母帝国における女性の地位はごく低く、政略婚を強いられる女性たちが自由を求め、谷の一族の神話に語る月女神に救いを求め、多くは命をおとい、ついには山岳の中にそれをあわれんだ月女神レリナルその人の降臨があり、長く神殿は栄えた。
p.10 090413
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