◎シーンNo.3

晩春を迎えた山岳地帯の森。花々は咲き競い、草葉の先から朝つゆの最後のしずくが落ちて行く。

杣道を踏んで歩いて行くふたりの姿。

鶏の巣の親とヒナ。駆けていく兎や仔鹿。

(そういったモチーフを背景に画面とは直接かかわりなく2人の会話が続く。)

少女「それではミヤセルさまはその戦で生き別れになった妹さまを探して? 旅を続けていらっしゃいますの。」

若者「そう… もう何年にもなるかな。わたし達はむかしルア・マルラインに住んでいたんだ…」

少女「ルア・マルライン! …では本当のことだったのですね。都が鬼どもの一軍に襲われて、滅ぼされてしまったという噂は…」

若者「ああ。」

少女「…信じたくはなかった…。」(手のひらに顔を埋める。)「王陛下も、王妃様もお亡くなりだというのなら、一体誰がこれから先、鬼どもからあたし達を守って下さいますの?」

若者「ひどい戦だったよ、マシカ殿。いや、戦なんてものじゃなかった。一方的な虐殺。皆殺しさ…不意をつかれて、ほとんどの者はやられた。
わたしも自分一人が逃げのびるのに精いっぱいで。」

少女「…それでは、妹さまは…」

若者「生きては、いるはずなのだが…」

道の途中、片側が崖になって視界が開ける。広々とした景色。えんえんと連なる山なみ。木洩れ陽がふたりの顔を踊る。

若者は世界を見渡して、

若者「…いい空だ…」

なにも言えずにうつむく少女。

少女「せめて王子殿下だけでも、噂どおり、本当に生きのびていて下されば…」

若者が何故かふっとたじろいだような、苦しむような表情をする。
それに気づいて怪訝そうに口ごもる少女。

少女「…あ、そういえば、これからどうなさいますの、ミヤセルさまは? ここは "道の果ての村" ですわ…」

若者「そうだね。また山を下って別の街道を辿ってみるか、それとも…。
どちらにせよ、しばらくの間はこの美しい村で体を休めることにするよ。」

ふっと2人の視線が合い、やがてどちらともなくあたりに目を移す。





(※ 部分ほか何か所か、ハルアキ君の、赤ならぬ紫ペンが入ってる…)



…死んだのかな…?
http://neko.alche.jp/

更新、2011年で終わってる…。

(やつは【原発推進戦犯】なので、仮にまだ生きていたとしても、連絡をとるつもりは一切無い。)

コメント

霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2016年5月5日17:58

0559060.

霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2016年5月5日21:04


今日元気 緊急事態条項はナチスの手口さんがリツイート


小田嶋隆 ‏@tako_ashi · 5月3日

はじめて見るものに心惹かれたり、通りすがりのできごとに感動したり、はじめて会う人の話を真剣に聴いたり、そういうところがないと創作はむずかしい。だからクリエーターはだまされやすい。

霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2016年5月5日21:05


55
9100☆

霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2016年5月6日17:47

この項目のアップ数がここで【500】ジャストでした♪

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