(作業中BGM)
https://www.youtube.com/watch?v=Fee_82YFkl4
Ingoma Nshya

…この衣装、インドのサリーの原型?
 ちょっと朝鮮の「チマ」にも似てるねぇ…?

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 屈強そうな見張り付きとは言うものの、どうやら村長(むらおさ)夫婦の息子だったらしい青年の尽力のおかげで、少年2人が縛られもせずに真里砂の病室へ連れて来られたのは、それから1~2時間しての事である。
真里砂は見張りの3人を、自分の実力を承知しきっている少女らしい、やや高飛車な態度で部屋の中から追い払ってしまうと、青年だけは部屋に残ってもらって、雄輝と鋭にはちゃんと目の前でわたしのと同じだけの食事を食べ終えるまでは無駄口はきかない事、と言い渡し、空きっ腹をかかえて反撃の余裕の無かった雄輝が、
「おまえ、だんだんおばさまの口調に似てくるな~」と、さも悔しそうにぼやいた。
残念だったのは2人の食事が終わった時点で、今度は先ほどの小母さんがやって来て、真里砂の病気に良くないからと再び少年達を追い払ってしまった事で、抗議しようとする真里砂さえもが、「なんか知らん事情が有るようで無理に尋く気もないケドね、起きられネ事にはどうにもナラんでしょが」との小母さんの一言で黙らされ、やけに苦い薬湯のおかげでもう一度無理に寝かしつけられてしまった。

 浅い眠りから目が覚めた時には、既に暮色せまる冬の夕暮れの中で、丁度暖炉の薪を足しに来た所だったさっきの青年が、や、と言って器用にも足で静かに扉を閉じる。
真里砂はいち速く熱も引いて自分がすっかり回復してしまった事を悟ると、青年に上着を借してもらって床の上に体を起こした。
小母さんが持って来てくれた、おもちの代わりに白玉だんごらしきものが入っている点以外どう見てもお汁粉だとしか思えないお八つをふうふうさましている内に、一度出て行ったまた戻って来た青年が、地球人の少年たち(ティクト・ミリス・アイ)にも差し入れて来た。と言いながら戻って来る。どうやらまたどこかへ閉じ込められてしまったらしいが、もうさほど気をもむ必要もないのだろう。真里砂は食べ終わった椀を青年に渡して湯飲みで冷たい水をもらうと、まんべんなく口の中をすすぎながら、しばらくの間ぼんやり考え事にふけっていた。
 暖炉にはぜる火は暖かいし、その傍らには今日知り合ったばかりだが親切そうな青年…実際にはまだ18歳くらいの少年なのだろうか…が早めに夜なべ仕事を持ち込んで来て、罠に使うばね仕掛けに油を引いている。熱はすっかり下がったし、この調子なら明日にはもう起きられるだろう。現在(いま)は頭を悩ますのもおっくうになる程とても心地が良かったが、明日になればもうそうも言ってはいられない。
真里砂は、自分の常に分別臭く将来(さき)の事にまで考えを巡らさなければ落ち着いていられない自分の性格を、なんとはなしに恨めしく感じた。







コメント

霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2016年1月22日19:09

…う~ん…(^■^;)…★

これじゃ完全に「エルさん」だ…w(--;)w…☆

このバージョンの原稿、まったく、記憶にゴザイマセンでした…★

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