(作業中BGM)
https://www.youtube.com/watch?v=LSJWFS9Hf3s
Afro Celt Sound System - LIve @ WOMAD, Charlton Park 25th July 2010

…そろそろ飽きたな…★

https://www.youtube.com/watch?v=WAgzvKBWD7c
The Royal Drummers of Burundi at WOMAD Abudhabi 2010 Part 1

うん。これ。(^^)g

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「え、あ、ご免ね」
しばらくぼけっとしているようだった青年が、しばし真里砂に見つめられた後から、ようやく気がついて慌てて答える。真里砂は内心辛棒強く、表面はごく幸せげな微笑みようで、
「昨日お願いした手紙。雄輝に…地球人の少年達(ティクト・ミリス・アイ)に、渡してもらえました?」
自分の口のきき方に比べて真里砂があまり丁寧でもの慣れた…マーシャは別にそんなつもりもなく、ただ思い出したばかりの言葉がまだ上手くあやつれなかっただけなのだが…話し方をするもので、青年は一瞬、気を飲まれてしまって返答に窮した。きょとんとした顔をしていた。
「ああ、そう。そうだった。今朝行ってきたよ。返事だと思うけどな、これを預かって来た。」
彼が懐から取り出すのを受けとってみると、昨夜真里砂が書いたものの裏を利用して、かなり雑な字で2人からの返信が書き込んである。鋭がいつももちあるいている、あの万年筆だ。
横になったままで少し斜め上に向いて、真顔でそれに目を通しながら、真里砂は一度中途で手を止めてしばらく考え込むようにしながら、後の半分を一気に読み終えて丁寧に4つに畳みなおした。

 「ひどいわ。」

不機嫌に口を結んで天井をにらんでいる少女にいきなり言われて、「え?」 青年はもぞもぞ落ちつかなげに身を乗り出した。
真面目に自分の事を気づかっているらしいと気がついて、真里砂は少しばかり居心地が悪くなりもしたが、
「悪い事をした訳でもないのに閉じ込められていると思ったら、あなたたち、あの2人に食事も上げてくれていないのね。あんまりだと思うわ。」
親友2人への仕打ちに心底腹を立てているのも事実だ。
「悪くねぇ、って…けドあの2人は、あんたを勾(かどわ)かして来たンだろ?」
「あの2人が?! 私を!?」
真里砂は絶句してしまった。それに、今になって気がついたのだが、青年の言葉は真里砂が覚えている大地の国ダレムアス語とは、微妙な所でかなりアクセントとなまりが喰い違う。
「馬っ鹿馬鹿しい、どうしたらそんな無茶苦茶な想像ができるの?雄輝はわたしとは兄妹みたいに育ったのよ。鋭とだって、つき合いは浅いけど親友だわっ!」
「けド、しかし…」憤慨する真里砂の勢いにあ然としながらも、青年は一昨夜の状況を想い起こさせようと真里砂に話しかける。それを聞いて、真里砂は自分の態度が誤解を招じたらしいと顔から火の出る思いだったが、あいにくそれで黙り込む程、かわいらしくはできていなかった。
「おとといは、わたし熱に浮かされていたし…」「そいじゃ、ホントに勾かされて来た訳でないんだね?」「当たりまえだわ」
完全に信じられてはいないと見てとって、真里砂は、つんと鼻を上向けたまま、機嫌の悪いのを隠そうともしない。「だけド。あの大きい方の奴はズイ分抵抗して暴れた」「当然でしょう?いきなり抱いていた私をつれさられたりしたら、雄輝、単純だもの。怒るに決まっているわ。」
「ふ~ん…:
青年はまだしばらく考え込んでいるようだったが、ややあってから力づけるように笑ってうなづいた。
「ヨシ。ワカった。信じるよ、お嬢ちゃん」
それを聞くなり、真里砂は自分でもやや大仰と思う程、ぱっと喜色満面、という表情をしてみせた。
その頃には青年の、既に落ちついた外見に比べて青年が始めに感じたよりはずっと年若いらしいと気がついていたし、ただなりばかりでっかくなったような子供っぽい雄輝ばかりを見なれた真里砂にしてみれば、この清々したお兄さんを是が非でも味方につけておきたいと思ってしまうのは当然の事とも言えるのだ。ただ年上の人間というものは往々にして予想外のものの感じ方をするもので、青年は陽が当たっているわけでもない彼女の顔をと真っ直ぐな視線とを、何やら驚いたようなまぶしげな表情で見返していた。



コメント

霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2016年1月22日18:45

…誰だこの黒闇マーライシャ様…

…(@◆@;)…★

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