《リ・ズ体制》末期。
自治や独立を求めて一斉に、あるいは偶発的に時期を同じくして蜂起した各惑星や恒星系の自由市民らの動きを封殺するべく、中央政府は急ぎ軍警を増員し派遣したが、当然ながらその指揮網は煩雑かつ不明瞭なものとなり、補給線は限界まで延びきって惰弱の極みと化した。

ほどなくして《リ・ズ》軍の兵站基地や輸送船団のみを狙う私掠武装船勢力が各地で自然発生した。
奪った食料は貧民は下層民たちに廉価で、武器弾薬の類は各地の反政府勢力に適正価格で、頒布したことから義賊と呼ばれるに至る勢力が発生し、飛び火し、各地上での経済市場の混乱による自治権確立闘争の膠着化を一気に解消に導いた。

《リ・ズ》もただ手をこまねいていたわけではなく、防御の難しい補給線を攻撃者に対してさらすことをさけ、最新鋭の亜空間技術を使って他次元経由の直結経路網を突貫工事で張り巡らせ、恒星間空間を密閉船で物資や人材を運ぶ…という運搬手段自体を時代遅れのものとした。

同時に《リ・ズ》による公的商船団航路の警護整備体制も廃止され、一般の商用娯楽移動も《リ・ズ》の経路を使用が許可されなければ他惑星との安全簡易な往来が不可能となっていった。

自由商人たちは自ら安全を確保して果敢に星間移動の自由を確保しようと試みたが、ここで問題になったのが、かつては【義賊】と讃えられた、軍の補給線攻略を生活の糧としていた武装船団の不法者たちである。彼らは軍の兵站という餌を失い、次には富裕層の娯楽客船を狙うという手段に出たが、これも危険を嫌った選民たちが外遊自体をやめるに至り困窮し、次の獲物として自由商人たちの貿易船団を(なかば面白半分に)襲うようになっていった。

宇宙自由貿易を護るために不法者たちに苛烈な闘いを挑み支配したのが《星海女王》と恐れられた《銀のスィリン》であり、その行き過ぎた粛清に対抗する勢力をまとめ、結果として自由商人護衛業船団を立ち上げたのが、《漆黒の  》である。


https://www.youtube.com/watch?v=ge4K1TyKeoU
海上自衛隊東京音楽隊 Tokyo Band 海の男達の歌

コメント

霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2015年9月20日8:41

あれ?(^^;)「自分の」ナマエを忘れた…www

霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2015年9月20日15:15

ところでこの回、ものすごく健気で愛らしい、いわゆる「美少女キャラ」が出てくるのですが、

…まさか、狼さんじゃ…
…f^_^;…


…ぇえぇ…ッ!( ̄○ ̄;)!

霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2015年9月23日0:15

古資料発掘。(^。^;)

銀のスィリーン・ラィラと、

漆黒の
ステラ・リー・ジョゼフィーヌ
だった…(^_^;)…

…没!

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