(2013.08.18.入力)
 “除染の盲点”の衝撃

 日本共産党の市田忠義さんが、国会で福島原発事故による放射性物質の除染問題をとり上げた日(3月28日)の夜、「NEWS23クロス」(TBS系)が“なぜ死者7人も 原発事故「除染」の盲点”を放送しました。衝撃的な内容でした。

 ウクライナ共和国にあるチェルノブイリ原発で事故がおきたのは1986年4月。破壊された原子炉から放出された放射能は、周辺の国々を汚染しましたが、放射性物質を運んだのは風や雲だけではありませんでした。

 ウクライナや東欧から西ドイツに物資を運んだトラックも、汚染されていました。西ドイツが東側のトラックの入国を拒否したため、東ドイツ政府はチェルノブイリから1400キロ離れた東西ドイツ国境に除染作業員8人を派遣。彼らはマスクも防護服も着用しないまま100~200台のトラックの除染にあたりました。

「ガイガーカウンターが、ガリガリ音がするので音を消して作業を続けた」といいます。

 3年後に悲劇は始まりました。30代の作業員が肺がんで死亡。原因は、車のエアフィルターの交換です。エアフィルターに放射性物質がたまることは見落とされていたのです。

 ノイキルヒさんは9年後に直腸がんと前立腺がんを発症。裁判所は労災認定しましたが、ノイキルヒさんの死後「学問的に放射線量ががんを発病するには十分といえない」と二審で棄却されました。

 除染にあたった8人のうち7人ががんで死亡。

 生き残った作業員は「日本でも被害者が出るのでは」といいます。

 政府は、1日から田村市と川内村の一部を避難区域から解除しました。16日には南相馬市の一部も解除されるそうです。

 避難に金をかけたくないのでしょうか。

 メディアも何かといえば「パニックになるから」と弱腰になるのでなく、「放射性物質拡散」「除染」の追跡報道にも力を入れてほしいものです。

「メディアをよむ」
 仲筑間卓蔵(なかつくま・たくぞう=元ワイドショー・プロデューサー)
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2012.04.08.)


 ……すくなくとも、2012年の4月の時点までは、赤旗は、「この問題」を、いちおう、取り上げている……


 いつからだ? 裏切り者の「戻って住め」勢力に、とりこまれてしまったのは……??

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