この猫がうちに「押し掛けニャン房」に来て居着いてしまうまで、私は長引く鬱病からの回復期で、起き出して頑張りすぎて躁状態になっては、ガタッと踏み外してまた鬱に墜ちて…を、何年も繰り返していた。


そして、話し相手が誰もいなくて寂しくて、「ぬいぬい王国ランド」と名付けたお気に入りの埃まみれのぬいぐるみたちを枕元にずらりと並べて、話しかけたり抱っこしたりの、独身まけいぬ子なしの30女としてはありがちな、見るだにサムイ情景が日常化していた。


この子がうちに押し掛けニャン房に来てくれた経緯もちょっと嘘みたいな作り話じみた、できすぎなエピソードがあるのだが、それは今はおくとして。


この子がうちに押し掛けて来て何度放り出してもダッシュで出戻って来て玄関をしめる人間の私より速く家に上がり込んでしまうので。(^◇^;)。


笑い転げて根負けした私は、予定外の猫との強制同居をしかたなく受け入れることにした。


本当は、この子の姉妹猫のテンテンちゃんを、手なづけて飼おうと目論んでいたのだが、とても良い子だったテンテンちゃんは、私が交通事故に遭った時、私自身を含めた関係者一同が「この事故で怪我がこんなに軽いわけがない」と首をひねる軽症で済んでキツネにつままれた顔をしていたちょうどほぼ同時刻、ほんの50mほど離れた隣の道路でクルマに轢き潰されて、見るも無惨な遺体になってころがっていたそうだ。


そもそも私はこの子ら兄弟姉妹全員が虐殺の罠に押し込められて必死で泣きわめいていたところをうっかり救けてしまった(^_^;)命の大恩人だったので、狐ならぬ猫の恩返しで、身代わりになってくれて死んだものと思う。

そのテンテンちゃんの姉妹猫で、その数年前にぼろぼろのボローニャちゃんと名付けて、栄養失調の猫エイズで死んで借家の庭先に埋めた漂着猫にそっくりな人間ウケしないサビ柄猫が、テンテンちゃんを偲んでしばらく猫は飼うまいと操だてしていた私を笑かして根負けさせた、めいにゃん。

人間基準であまりにブサイクと近隣の無責任エサ巻きババァどもから差別的待遇を受けてすっかりひねくれていたのと、鳴き声が「おまえはヤギか、ヒツジか!」てな



私は実母から愛されず、産みのハハから受け取っているメッセージは常に、「あなたなんか私にとってどうでもいい存在なのよ」「しねばいいのに」「産むんじゃなかった。てっきり男の子だと思ってたのに」だった。


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コメント

霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2013年4月7日7:46

携帯の文字数オバだそうなんで、ちょっと中断。┐(’〜`;)┌

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