(2012.09.15.入力)
 イスラム教侮辱行為に死刑など
 冒涜法に批判
 でっちあげ生み人権侵害の温床にも(略)

 パキスタンで8月、イスラム教の聖典コーランを焼いたとして少数派キリスト教徒の少女が「冒涜(ぼうとく)法」違反の容疑で逮捕されました。
 しかし今月、その証拠をでっち上げていたとして、聖職者の男が逮捕されました。

 同法はイスラム教に対する侮辱行為に死刑などを科しますが、しばしば悪用され、人権侵害の温床になっているとして改めて批判を呼んでいます。

 発端は8月半ば、首都イスラマバード郊外に住む10代の少女が警察に逮捕されたこと。
 地域のモスクの聖職者らが警察に提出した、焼けた紙とコーランのページが入った袋が「証拠」とされました。
 若年であることに加え、少女がダウン症で知的障害があると報じられたことから、人権団体などが釈放を求めていました。

 ところが、モスク職員ら3人が当局の調べに、「焼けた紙が入った袋に、聖職者がコーランのページを破って入れるのを見た」と証言し、事態は一転。

 周囲が、「証拠に手を加えるべきではない」と止めたのに対し、聖職者は、「キリスト教徒をこの地域から追い出すにはこれが一番いい」と言ってきかなかったといいます。

 これを受けて警察は9月1日に聖職者を逮捕。容疑はやはり冒涜法違反で、コーランを破ったことが侮辱にあたるとしています。

 当局は7日、少女を保釈しました。

 冒涜法は礼拝施設の損壊や「故意に宗教的感情を傷つけること」、コーランや預言者ムハンマドに対する侮辱などを禁じており、1980年代には私刑を含む条項が追加されました。(略)

 しかし違反行為の規定があいまいで、十分な証拠のない申し立てで立件されることが多い。
 個人的怨恨(えんこん)や少数者攻撃の手段として用いられているとして、長く批判されています。

 ただ、保守的宗教感情の濃い同国はこの法への支持も強く、一昨年から昨年にかけて同法に批判的な姿勢で知られた現職閣僚と州知事が相次いで暗殺されました。

 暗殺者を「英雄」として持ち上げる声も上がりました。

 殺害された閣僚の兄で現在は国民融和担当相を務めるバッティ氏は英紙のインタビューで、「冒涜法の悪用を止める必要がある。無実の人が罪に陥れられる現状は、イスラム教にとってもパキスタンにとっても不名誉だ」と発言。

 冒涜法違反の立件を審査する委員会の設置などを提案しています。

【ニューデリー=安川崇】
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2012.09.13.)


>聖職者を逮捕。容疑はやはり冒涜法違反で

 偽証罪?つぅか、「他人に無実の罪を着せた罪」ってぇのは、ないの……??
 (==#)

>冒涜法は礼拝施設の損壊や「故意に宗教的感情を傷つけること」、コーランや預言者ムハンマドに対する侮辱などを禁じており、

 要参照> http://85358.diarynote.jp/201209141443364825/
 ★(--#)★


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