(2012.09.04.入力)
 「本当のこと」伝えない日本の新聞
 マーティン・ファクラー著
(双葉新書・800円)

 著者はニューヨーク・タイムズ東京支局長で、日本取材歴12年の米国人ジャーナリスト。福島原発事故の現場取材を通じ、日本の大手紙が連日、政府や東電の発表ものの報道に終始した異様さを指摘します。その背景に、「情報寡占組織」の記者クラブ制度がある、と批判します。

 大企業の重役とベッタリ付き合い、政治家の誕生パーティーを開く記者…。外国ジャーナリズムと比べ、「権力を監視する立場にあるはずの新聞記者たちが、むしろ権力側と似た感覚を持っている」と警告します。

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2012.09.02.「日曜版」)



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