<※前項「情報にはベクトル」参照で……。
 水俣病症状 88%の人に
 熊本・鹿児島両県「大検診」1400人

 熊本・鹿児島両県にまたがる不知火海沿岸6カ所で、水俣病の自覚症状を抱える住民の大検診が24日、実施され、1413人が受診、集計途中で969人の88%に水俣病の症状が確認されました。

「水俣病被害者特措法」に基づく救済策申請の受付を国が締め切る7月末までひと月余りとなってなお、新たに多数の被害者の存在が明らかになりました。(略)

「広く浅い水俣病の症状が見られると言われたので、申請して判定がどうなるか不安。(略)」

 救済策は、水俣病に特徴的な症状が認められる人を対象に一時金や医療費を支給するもの。(略)

 救済策の締め切りに反対する患者団体や医師団などでつくる実行委員会で主催。(略)

「現在、7万3000人の被害者がいると表に出ているが、これはまだほんの一部。


 なのに国はフタをしようとしている。(略)

 
 7月末で申請受付が締め切られる予定の救済策では、1969年12月以降の出生者は症状があっても原則、救済対象外とされます。

 水俣病原因企業チッソが汚染水を停止して以降の被害を国は認めていないからですが、30~40代の比較的若い世代も目立ちました。

「つえをつかないと痛くて歩けないときもあるんです」。

 数年前から足の痛みを抱え、最近はめまいに悩んでいると話す36歳の女性=水俣市=です。

「体が悪くなって今は仕事もできません。年齢で切られるかもしれないけれど、ほかに原因もわからないし、検診を受けてみようと思った」と語りました。

 祖父が漁師で子どもの頃からよく魚を食べてきたことや、同様の症状のある同級生がいることなどを話していました。

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2012.06.25.)


 遅れる救済/B型肝炎基本合意から1年(上)
 3世代感染の苦悩

「あまりにも遅い賠償の進行に、国の被害者に対する姿勢は和解前となんら変わらないという思いを強くしています」。全国B型肝炎訴訟原告団(略)代表は語ります。
 集団予防接種での注射針の使い回しによって感染を拡大し被害者を増やした国の責任を断罪したB型肝炎訴訟。28日、被害者の救済と恒久対策を約束した若いのための基本合意から1年を迎えます。

 被害者が賠償を受けるには予防接種による感染を照明する書類をそろえて裁判所に提出しなくてはいけません。(略)

 肝臓がんに進行し(略)「命あるうちに孫の救済を」との願いは切実です。(略)生死の境をさまよい8カ月、入院生活を余儀なくされました。(略)夫(67)は、家族の闘病のサポートのために工場を手放さなければならなくなりました。(略)

 私の命に代えてでも子や孫の命を守りたい。孫は長生きして(略)未来のために活躍してほしい。私たちが悪いのではありません。一家で安心sて治療に専念できるように医療費の無料化を実現してほしい」

 昨年夏に慢性肝炎と診断された長女は、「これからどんなに悪化していくか分かりません。仕事を休まなければならなくなります。三次感染した娘も含めて全面救済を求めます」と話しています。

(つづく)。
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2012.06.25.)



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