メモ @ 『火涙沢の物語』
 教えられた谷へ行くと、乗り合いバスが2台泊まっていた。
 1台は大きくて豪華な、立派そうな椅子が少しだけ載っているバス、
 もう1台はふつうの外見の、ふつうの乗り合いバスだ。

 かたほうの運転手が聞いた。

「おまえが行きたいのは、星野か、欲しい野か?」

 リスキ・リギは、きっぱりと首を横にふって答えた。

「ううん。あたし、欲しくないの!」


 「そんなら、こっちだ!」

 車のかげから、第三の男が歩みでてきた。



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