韓国非武装地帯。

　韓国非武装地帯
　ユネスコ申請へ
　「生物圏保護区」指定

【ソウル＝時事】韓国環境省などは１７日までに、南北軍事境界線の南側の非武装地帯（ＤＭＺ）を国連教育科学文化機関（ユネスコ）の「生物圏保護区」とするよう申請する方針を決めました。世界的観光名所としてアピールすることなどが目的。軍などと調整して具体的な対象区域を決めた上で９月に申請する予定で、来年６月に指定の可否が決定されます。

　ＤＭＺは軍事境界線から２キロまでの地域で、軍事境界線から１５キロ以内が民間人の立ち入りが規制される統制区域に設定されています。
　この一帯は開発が行われていないため、貴重な動植物の宝庫。環境省によると、ＤＭＺには野生動植物が２７１６種、絶滅危惧種など保護対象の動植物も６７種生息しています。
　昨年、民間人統制区域にもタンチョウやジャコウジカなどの危惧種がいることが確認されました。

　現在、一帯では事前予約制のＤＭＺ観光ツアーが行われていますが、京畿道や江原道の軍事境界線に近い地域は北朝鮮の軍事的脅威によるリスクもあり、経済的に立ち後れています。
　政府としては、ユネスコの指定を受けることで貴重な自然を観光資源として活用し、海外から観光客を誘致したい考えです。

（日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
　機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
　2011.07.18.）