(2011.05.19.07:55~入力)
 検定の誤りを明確にした判決

 沖縄戦での「集団自決」が軍命によるとした大江健三郎『沖縄ノート』の出版差し止めを日本軍元隊長らが求めた裁判で最高裁は上告不受理を決定した。
 軍命は不存在との主張は認められず、大江氏らの勝訴が確定した。

 この裁判は、歴史を歪曲(わいきょく)し、皇軍が住民を死に追いやった事実を教科書から消すことをねらったものである。

 彼らは右翼政治家を動かし文科省と結託して、ねらい通りに2006年度検定で、高校日本史教科書から軍命の記述を削除させた。

 最高裁決定によって確定した大阪高裁判決は、軍命の有無について明確な結論を出したわけではないが、重要なことは次の点だ。

 第一に、歴史の事実は本来歴史研究と議論の蓄積によって認定されるべきものとした。
 司法の力を借りて自己に有利な歴史の事実認定を求めることの誤りが明確になった。

 第二に、そのためにも歴史研究と言論表現の自由が最大限尊重されるべきとし、政治権力の行為についての論評には自由な言論の保障の必要性がとくに高いとした。

 ならば、軍の行為の研究とその表現には、教科書も含め自由が最大限尊重されなければならない。

 軍命の存在を否定する特定の見解を教科書に押しつけた検定の誤りはきわめて明確になった。

(比)
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2011.05.16.)


>歴史の事実は本来歴史研究と議論の蓄積によって認定されるべきものとした。

 ……「後世の歴史家によれば」……

 w(^w^;)w



>この裁判は、歴史を歪曲(わいきょく)し、皇軍が住民を死に追いやった事実を教科書から消すことをねらったものである。

 今なら、こうだね★(--;)★

 この裁判は、歴史を歪曲(わいきょく)し、東電と政府が住民を死に追いやった事実を教科書から消すことをねらったものである。

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