検定意見が付きました/「原発について危険性や問題点を強調しすぎている」/「安全神話」を押し付ける文部科学省/必要な情報が正確に住民に伝わっていない。
2011年4月15日 【 フクシマ 】≒【 地球 】 !!≧( ヒロシマ+ナガサキ )。 コメント (1)(2011.04.18.23:45~入力)
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潮流
数年前の教科書検定で、こんなことがありました。高校の「政治・経済」の教科書です。
もともとの記述は「政府は…プルサーマル計画を基本方針としているが…環境への課題も多い。原子力に頼りながら、高水準のエネルギー消費を続けるべきなのだろうか…国民的な議論が必要であろう」でした。
検定意見がつきました。「原子力発電について、利点に比べ、その危険性や問題点を特別に強調しすぎている」。その結果、教科書に次の一文が付け加えられました。「(原発は)安定供給が可能であり、二酸化炭素や窒素酸化物・硫黄酸化物を排出しないなどの利点もある」
「安全神話」にたった教育を押し付ける政府・文部科学省。13日の国会では、日本共産党の宮本岳志衆院議員が文科省と資源エネルギー庁が共同で発行した副読本のことを追及しました。
「もし地震が起きたとしても…まわりに放射性物質がもれないよう、がんじょうに作り、守られています」。
こんなことが書いてある副読本です。この副読本は宮本議員の追及後、ホームページから消えました。
検定や副読本の背景には原発推進勢力の動きがあります。日本原子力学会は、教科書の原発の記述について調べ、「短所の説明には力を入れているが、長所は極めて簡単な説明にとどめている」から不適切だと、「改善」を求める「要望書」や「提言」を出してきました。
政府や業界の思惑で、ゆがめられた教育。
国民に正確な情報、知識を伝えることこそ、国がするべきことです。
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
2011.04.15.)
「安全神話」 許さぬ運動を
玄海原発対策住民会議副会長 (略)さん
福島第1原発事故の状況を見ていると、必要な情報が正確に住民に伝わっていないと感じます。近隣に暮らす住民の目線に立った情報が乏しい。
放射線量も、原発から10キロ、20キロ、30キロ、50キロの距離圏内のいくつもの地点で測ったデータを刻々と提供しなければ役に立ちません。それがないから、住民はどう行動したらよいか判断できません。結果的に被害を拡大していることに怒りを感じます。
玄海原発1号機の圧力容器はひどく老朽化しているので、たとえ地震や津波がなくても危険なことははっきりしています。玄海原発では、さしあたり1号機は廃炉にし、3号機のプルサーマル運転はやめていただきたい。
放射性物質が大量に放出されるような事故が起これば、周囲数十キロの何万という住民が避難しなくてはいけないのですから、あらかじめ周りの県とも相談して複数の避難場所、避難方法、受け入れ対策を考えておかなくてはいけません。
しかし、電力会社や自治体は私たちが指摘する危険を過小評価して、これまで住民が要望を出しても、事故を想定した実効性のある避難の計画を作らず、訓練もしていません。
福島第1原発事故への国や東京電力の対応も、どうしていいかわからない様子です。「事故なんか起こらない」という「安全神話」にとらわれて対策を考えていなかったからです。
今後、同じような事故を起こさないためには、原発の規制機関を推進機関から切り離して独立したものにするなど、国のしくみから変える必要があります。
原子力政策の根本的見直しが必要だと思います。
しかし、一番大事なのは住民、国民の運動です。過去にスリーマイル島やチェルノブイリなど、深刻な原発事故はあったけれど、日本は教訓をくみ取らなかった。今回の事故をへても、国民が黙っていれば、国や電力会社は安全神話にしがみつこうとするでしょう。
それを許さず、原発のない地域の人も含めて国民が原発をどうするか本気で考え、声をあげなくてはいけません。
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
2011.04.15.)
東北電力女川原発
余震でも想定超す揺れ
東北電力女川原発(宮城県女川町、石巻市)で、7日に宮城県沖で発生したマグニチュード(M)7.1の地震の際、想定を超える揺れを観測していました。
経済産業省原子力安全・保安院は13日、東北電力に耐震安全性を確認し、報告するよう指示しました。
想定を超える揺れが観測されたのは、1号機の原子炉建屋地下最下階。鉛直(上下)方向の揺れが、想定の451ガル(ガルは加速度の単位)を上回る476.3ガルとなりました。
7日の地震は、3月11日の東日本大震災の余震で、仙台市内などで震度「6強」となりました。女川原発では本震(M9.0)の際も想定を超える揺れを観測しています。
国の原子力安全委員会は、2006年に「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針」を改定。女川原発も、新耐震指針に基づき安全と評価されました。
本震だけでなく、余震でも想定を超える揺れを観測したことで、新耐震指針の妥当性が問われる事態となっています。
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
2011.04.15.)
参照> http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1706466524&owner_id=110966
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