どうして出稼ぎをしなくてはいけないのか/貧困から逃れられないのはなぜなのか/もうけを追求する経済、女性差別の社会/物価上昇などを考慮すると実際には賃下げになる。
2011年2月18日 労働/対価 +( 因果 応報 ) コメント (1)(2011.02.19.0:05~入力)
ひと
フィリピン人移住者センター代表、名古屋市在住
(略)さん(50)
違法労働、離婚、子育てによる困難…。3月13日に開かれる「反貧困フェスタinあいち」で日本に移住したフィリピン女性の現状を報告します。
「フィリピン人の助け合いの場を」とフィリピン人移住者センターをつくって10年。活動の中心は名古屋市ですが、全国から相談が舞い込みます。秋田県の女性から「がんの治療が日本ではできない。帰国するお金がない」との電話。「そういうときはカンパです。みんなの力で国に帰します」。DV(パートナーからの暴力)の相談では話をじっと聞きます。
日本に住むフィリピン人は約20万人。うち17万5千人が女性です。「みんないい生活ができると思って移住する。でも」。
自身も94年に日本人と結婚し、豊かさを夢見て来日しました。「現実は違っていた」。ボランティアに加わって、日本とフィリピン両国の政治や経済の問題を知りました。日本語の文章を読んでくれるサラリーマンの夫は、次第に活動を理解するように。
「私たちがどうして出稼ぎをしなくてはいけないのか。日本にきても貧困から逃れられないのはなぜなのか」。ひたすらもうけを追求する経済があり、女性差別の社会があります。「貧困の犠牲者の声を届けなければ」とこぶしを振り上げるポーズをとります。
「田んぼを見るとフィリピンを思い出す」とほほ笑みながら、「だれもが祖国で働けたら。働きに見合う収入を得て、それなりの生活ができればいいのです」。
(文・ 荻野 悦子)
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
2011.02.18.)
賃上げへ 警告スト
独テレコム労働者
独通信会社ドイツ・テレコムの労働者が16日、6.5%の大幅賃上げを求めて、独南西部のバーデン・ビュルテンベルク州で警告ストを実施し、約7000人が参加しました。ストは、統一サービス産業労組(ベルディ)が呼びかけたもの。テレコム労働者は、15日にはハンブルクで1500人の集会・デモを行っており、各州で警告ストを計画しています。
警告ストは、正規のストではなく、勤務時間内に職場集会などを開くたたかいの一形態です。
経営者側は賃上げ2.2%を回答しましたが、労組側は、物価上昇などを考慮すると実際には賃下げになるとして、拒否しています。労組側は経営者側が計画している4600人の人員削減中止も求めています。
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
2011.02.18.)
早く職場に戻りたい
資生堂アンフィニ裁判 原告が陳述
大手化粧品メーカー資生堂鎌倉工場(神奈川県鎌倉市)で長年にわたり違法状態で働かされ、中途解雇、雇い止めにされた女性労働者7人が、資生堂と派遣会社アンフィニを相手取り、地位確認や賃金支払い等を求める裁判の、第4回口頭弁論が17日、横浜地裁(略)で行われました。
意見陳述では、口紅製造ラインのリーダーをしていた原告の(略)さん(47)が、ミスなく製品を仕上げる準備のために、始業1時間前に出勤して無償で働いていたと述べ、「仕事にやりがいがあったので、一生懸命尽くしてきた」と話しました。
また(略)さんは、アンフィニから「雇用契約終了通知」を速達で送りつけられ、契約期間途中であるにもかかわらず、09年5月31日に解雇されたこをと告発。「たった1枚の通知で人生が変わってしまいました。6年以上頑張り、その週の金曜日までまじめに働いていた人間に対して、日曜日に速達で通知を送りつけて解雇することが許されるのか」と訴え、早期の職場復帰を強く求めました。
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
2011.02.18.)
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