(2011.02.08.0:00~入力)

 国保(取り上げ)
 生保(改悪改竄)
 社保(不当解雇)の、「厚生省3保問題」の、フォローというか……

(を、眠くなるまで、もうちょっと頑張ってみます……☆☆)
 病気・負傷なら保険証交付
 東京・清瀬市
 国保資格証に明記


 各地で国民健康保険料(税)が払えず、保険証を取り上げられた人が、病気になっても医療を受けられない問題が多発しています。東京都清瀬市は保険証を取り上げられた人に発行する資格証明書(窓口10割負担)の裏面に、病気や負傷などの場合は保険証を交付すると明記しました。
 市が1月、清瀬市社会保険推進協議会の要請の際に示したものです。資格証の裏面には「災害時、病気および負傷などの特別の事情が生じた時…には被保険者証を交付しますので、すみやかに申し出てください」と記載しました。
 国保法9条は資格証を発行している人にも「特別の事情」がある場合には保険証を交付するとして、同法施行令で「特別の事情」について災害、盗難のほか病気、負傷などの場合をあげています。しかし、このことは住民に知らされていないのが実態です。
 社保協では、資格証発行を取りやめるとともに、発行されている資格証には病気や負傷時に保険証を交付する旨をはっきり書くよう求めていました。
 同趣旨の記載は八王子市も2009年4月から実施しています。


 住民運動の成果
 日本共産党の佐々木あつ子市議の話

 資格証の発行自体、医療を受ける権利を奪うものですが、病気やけがのときには保険証を発行すると明記させたのは、住民の運動の大きな成果です。受診機会を奪う資格証の発行はすべきでないし、高すぎる国保税の見直しや減免の充実、窓口負担の軽減などを引き続き求めていきたい。

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2011.02.07.)


 無料・低額診療 知っていますか

 お金がなくても医療が受けられる「無料・低額診療」というのがあるのをご存じですか。社会福祉法が定める事業です。貧困や格差が広がり、生活困難者が増えるなかで、全日本民主医療機関連合会(民医連)はこの取り組みを重視しています。高知県と、昨年8月から取り組みを始めた山梨県からのリポートです。

 *無料・低額診療とは

  生計困難者が経済的な理由で必要な医療を受ける機会を制限されることのないよう無料または低額な料金で病院にかかれる制度。社会福祉法第2条第3項の9に「生計困難者のために、無料又は低額な料金で診療を行う」とあり、これが第2種福祉事業で、無料・低額診療事業にあたります。生活に困り、医療費の支払いができない人や、保険証を持っていない人、外国籍の人も対象になります。都道府県などの認可を受けた医療機関が実施できます。



 一家4人無保険 「助けて」
 高知市 潮江(うしおえ)診療所

 当診療所は2009年10月1日から無料・低額診療事業をはじめました。昨年12月末までの15カ月で91件の相談がありました。94人の方が認定。入院、治療などを受けました。
 相談者には三つの特徴があります。一つは、国保の資格を持てず「完全無保険」の方で24件。二つ目は国保の資格はあるが保険料を払えず無保険となった方17件など、保険証を持たず患者になれなかった方が54件ありました。もう一つは保険証があっても3割負担が困難で治療ができずに病気を重症化させてしまうケースです。
 会社を辞めて社会保険がなくなり、かといって国民健康保険料が高くて入れず、無保険になってしまったケースも少なくありません。ある男性は、糖尿病が悪化して右目が見えにくくなり、眼科で至急病院に行くよう指示されたものの、保険証がないため放置し悪化して、飛び込んできました。
 退職後国保に入れず一家4人が無保険状態になり、1歳の子どもが39.9度の発熱で「助けて」と来院したケースもありました。
 1人暮らしの年金生活の男性は、3割の医療費を負担することができず、肝硬変、肝不全、慢性肝炎、腹水の症状を重症化させ、来院しました。
 貧困と健康破壊がすすむ「社会的災害」とも言える事態がすすむなかで、非常に深刻な例が目立ちます。

 無料・低額診療制度がマスメディアでも取り上げられ、幅広い県民への発信となりました。昨年の10月から12月には高知県地域自殺対策緊急強化事業で予算がつき、弁護士、司法書士などの協力で、「くらしといのち110番」と題した無料相談会の開催(17回)と、ラジオコマーシャル(50回)の利用などの取り組みで、相談の3、4割が「新聞やテレビで見た」という人でした。潮江診療所の存在を地域社会に広く印象づけてきたのではないかと思います。
 事業のスタートに当たって「持ち出しが大変な金額にならないか」など医療生協の組合員と職員で大いに議論しました。病気になっても患者になれない人たちをどう助けるか、住民の健康と命が貧困に脅かされている現実に立ち向かってこそ「無差別・平等の医療」の民医連医療の実践であることを確認し、事業への不安を乗り越えて進めてきました。
 「新自由主義」が生み出した自己責任社会の姿は、病気になっても患者になれないという「受療権」を奪った人権侵害の姿です。
 「いのちは平等」の思いでこの間の取り組みで広がったネットワークのパイプを太くし、共同の力で今後も頑張っていきます。
(高知県民医連潮江診療所事務長・(略))


 医療費不安な人 「相談を」
 山梨勤医協

 山梨勤労者医療協会(略)は、昨年8月から10カ所の病院・診療所で無料・低額診療事業を開始しました。山梨県内では初めての事業ということもあり、地元テレビ・新聞で大きく報道されました。
 集計された昨年11月までの4カ月で、この診療への相談件数は100件を超えました。そのうち無料・低額診療の利用者は70人を超え、診療のべ日数は400日以上になります。これら利用者の状況から、現代日本で「生きていくことの困難さ」を垣間見ることができます。(略)
 無料・低額診療事業は医療費が払えないために「患者になれない病人」の受診を保障し、生活保護などの社会資源の活用に結びつけるものです。しかし、職を失い、保険証をなくした人々にとって、住居が保障され働く場が確保されないと無料・低額診療だけでは生活の再建に結びつきません。こういう方々にこそ温かい手を差し伸べてくれる政治であってほしいと思います。
 私たちは、多くの人にこの制度を知ってもらい、「医療費が不安で医者にかかることを躊躇(ちゅうちょ)している人は、ためらわずにまずは相談を」と願っています。
(山梨勤労者医療協会副専務・(略))

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2011.02.07.)


 糖尿・高血圧の薬 無料
 ブラジル新政権、実現
 貧困層に恩恵

 製薬会社が協力

【メキシコ市=菅原啓】ブラジルのルセフ政権は3日、糖尿病と高血圧の治療薬を無料とする施策を今月14日から開始すると発表しました。これはルセフ大統領が昨年の選挙で公約していたもの。ルセフ氏は発表にあたって、就任(1月1日)から「1カ月で公約を達成できた」と報告しました。
 同国では、ルラ前政権が2004年に、貧困層向けに薬品を安価で提供する「国民薬局」プログラムを開始。ぜんそく、骨粗しょう症、緑内障など特定の病気の患者に対して、治療薬を無料あるいは9割引きの価格で提供してきました。
 政府統計によると、ブラジルにおける糖尿病と高血圧の患者数はそれぞれ3300万人、750万人と推定されています。2009年には、死亡原因の34%がこの二つの疾病でした。
 ルセフ大統領は、家計支出に薬代の占める割合が富裕層で2%なのに対し、貧困層では12%となっているとのデータも明らかにし、今回の施策が貧困削減という政権の重要課題の一環であると説明しました。
 新しいプログラムでは、公立病院の処方せんと身分証明書などを提示すれば、富裕層も含めだれでも全国1万5000の薬局で必要な薬を無料で入手することができます。
 しかし、実際には富裕層や中所得層は、民間病院での診療を望む傾向にあるため、新しいプログラムの恩恵を受けるのは、主に公立病院を利用する貧困層の患者約96万人とみられています。
 無料の薬品提供プログラムを拡大することには、財政負担の増大を懸念する声もあります。これに対し3日、記者会見したパディリャ保健相は、政府が製薬会社と交渉し、会社側が利益の一部を削って無料で薬品を提供することに合意していると節米。追加的な支出は「一切かからない」と強調しました。

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2011.02.07.)


>これはルセフ大統領が昨年の選挙で公約していたもの。ルセフ氏は発表にあたって、就任(1月1日)から「1カ月で公約を達成できた」と報告
>貧困削減という政権の重要課題

 ……爪の垢でもマニキュアのかけらでも、少し日本の「政権党」の連中に、呑ませてみてはもらえないでしょうかねぇ……????





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