「風俗を乱す娯楽は容赦なく取り締まられた」/戦争遂行のための銃後の心得/地獄/「侵略戦争を行った天皇制権力こそ超大泥棒」/どのように判断するのか/自粛。
2010年12月12日 情報はベクれトル…(~~;)★ 前項より、
>攻撃を受けて艦が半分沈んでいるのに、副艦長は『不沈艦だから排水作業にかかれ』と多くの兵士を艦内に入れた。あの命令がなければ、もっとたくさんの兵が助かった
>日本人が人間性を失い残虐な兵士にされた『教育』
>「戦争体験者が語れない部分にこそ、真実がある」
あたりから……★(--;)★
>「風俗を乱す娯楽は容赦なく取り締まられた」時代ゆえに、落語界が「禁演落語」という愚挙に追い込まれていったのだ
>講談では白浪モノという泥棒の話も自粛された
今回、「講談」社は、「10社会」筆頭に、名を連ねております……♪
>攻撃を受けて艦が半分沈んでいるのに、副艦長は『不沈艦だから排水作業にかかれ』と多くの兵士を艦内に入れた。あの命令がなければ、もっとたくさんの兵が助かった
>日本人が人間性を失い残虐な兵士にされた『教育』
>「戦争体験者が語れない部分にこそ、真実がある」
あたりから……★(--;)★
こうして娯楽も駆り出された
はなし家たちの戦争
禁演落語と国策落語
柏木 新 著
本の泉社・1600円
「満州事変」(中国東北部への侵略戦争)以降、日本は侵略戦争への道を歩みはじめ、国家は国民を戦争遂行という地獄へ導いていった。戦争とは対局にある「笑い」の世界も例外ではなかった。
本書は戦前の社会情勢を歴史的視点から捉え、その中で落語界が強いられた「禁演落語」と「国策落語」について詳しく述べている。
「禁演落語」とは、1940年(昭和15年)に、講談落語協会が、戦時下にふさわしくない、遊女や妾(めかけ)、間男などを題材にした落語53種を禁演とし、翌41年、浅草・本法寺に「はなし塚」を作って葬ったもの。これはあくまでも落語家たちの自粛であったが、本書では「風俗を乱す娯楽は容赦なく取り締まられた」時代ゆえに、落語界が「禁演落語」という愚挙に追い込まれていったのだと語る。
講談では白浪モノという泥棒の話も自粛されたが、禁演落語に泥棒ネタがないのは、「侵略戦争を行った天皇制権力こそ超大泥棒」と著者は皮肉を放つ。「国策落語」は「新体制落語」とも呼ばれ、当時、戦争遂行のための銃後の心得をテーマにした新作落語が多く作られた。当時の雑誌などから、国策落語の記録が丹念に綴(つづ)られている。また巻末に「となり組」「出征祝」「三こく同盟」の国策落語三作品の速記が掲載されているのも参考になる。
また、当時一世風靡(ふうび)した柳家金語楼の「落語家の兵隊」という落語が、軍隊生活をモチーフにしながらも、朗らかな呑気(のんき)な噺(はなし)だったのが、戦争の激化にともない噺の内容が国策に変化してゆくというのが興味深い。
本来、戦争とは無縁なはずの落語などの娯楽でさえも戦争遂行に駆り出された、本書はそうした負の歴史の証言として貴重である。
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
2010.12.12.)
>「風俗を乱す娯楽は容赦なく取り締まられた」時代ゆえに、落語界が「禁演落語」という愚挙に追い込まれていったのだ
>講談では白浪モノという泥棒の話も自粛された
今回、「講談」社は、「10社会」筆頭に、名を連ねております……♪
都青少年条例
“表現守れ” 共同広がる
漫画・アニメーションの性描写を規制する東京都の青少年健全育成条例改定案に対し、「規制が拡大し表現の自由を萎縮させる」と反対の世論が急速に広がり、都議会各党の態度が注目されています。
漫画家も出版社も日弁連も
■出展を中止
「マンガ家やアニメ関係者に対しての、都の姿勢に納得がいかない」。角川書店の井上伸一郎社長が8日、来年3月の「東京国際アニメフェア」への出展中止を表明したのに続き、10日には漫画出版大手でつくる「コミック10社会」が協力・参加を拒否する緊急声明を発表しました。
「東京のアニメを世界に発信していく」として推進してきた実行委員長の石原慎太郎知事は足元からノーを突き付けられました。
都が改定案を公表した11月22日以降、反対の声は一気に広がりました。29日に漫画家や日本雑誌協会が記者会見し「漫画やアニメの文化がしぼんでしまう」(ちばてつや氏)と訴えました。今月3日には竹宮恵子氏らも会見し、日本ペンクラブや日弁連、出版倫理協議会、出版労連、日本劇作家協会、自由人権協会などが相次ぎ反対声明を発表しました。
■規制を拡大
都は3月議会に、「非実在青少年」(漫画、アニメの18歳未満の登場人物)の性描写にまで規制を拡大する改定案を提出。反対運動が高まり、6月都議会では日本共産党、民主党、生活者ネット・みらいなどの反対で否決されました。
今回の改定案は登場人物の年齢規定を外し、「刑罰法規に反する性行為」「近親者間の性行為」など規制をさらに拡大するものです。
9日の総務委員会では、日本共産党の吉田信夫都議が創作物の中で「刑罰法規に反する」か否かをどのように判断するのかをただしても、都側は明確に答えられませんでした。
国会で、「国旗・国歌法」が審議された1999年、政府は「強制しない」と答弁しましたが、全国に率先して強制しているのが石原都政です。「条例が通ったら拡大解釈しうる」(元週刊誌編集長の(略)氏)と懸念の声があがっています。
出版関係団体はこれまで、過激な性描写のある本は区分陳列や、本を開けないようにするシール留めなど自主規制に努め、「不健全図書」は減少してきました。出版倫理協議会の(略)氏は「現行条例で十分対応できる」と話しています。
各党態度は
13日の総務委、15日の都議会本会議での採決を前に、反対を表明しているのは日本共産党、ネット、自治市民の3会派です。改定案に反対し議会のチェック機能を果たせるのかどうか、各党の態度が問われています。
(東京都・川井亮)
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
2010.12.12.)
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