「司法操作」そのさん★(==#)★
 でっちあげに
 宮本百合子は

   (横浜市(略)81歳)

 大阪地検特捜部検事による捜査資料改ざん事件は何と組織ぐるみでした。権力による卑劣なでっちあげ事件は、昔から後を絶ちません。100年前の大逆事件から三鷹・松川事件、足利事件、最近の「赤旗」号外配布への弾圧…。死刑にされた人もいます。こうしたでっちあげにたいし、宮本百合子さんは亡くなる1年ほど前に、「それに偽りがないならば」という一文を書いています。
 三鷹事件の被告の兄が被告に面会した時、立ち会った検事に「公正な立場」を求めたのにたいし、その検事は「でっちあげるのはわけはないのだ」と言い放ったというのです。百合子さんはその一言に「血のかたまる野獣性がある」と憤り、さらに松川事件とあわせ、「ふたつの教訓」をあきらかにしています。
 そのなかで「真実を真実として主張することはわれわれの基本的態度です。そのつよさがあってはじめてすべてのちょう発と、虚偽をうちやぶることができるのです」と。
 この言葉は、いまも何と重いことか。あらためて感銘を深くしました。

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2010.10.24.)


 倭人伝を読みなおす
 森 浩一 著(略)
 ちくま新書・740円

 驚かされる史料としての豊かさ
 評者 宮瀧交二(『歴史評論』編集委員)

(略)昨年、奈良県桜井市の纏向(まきむく)遺跡から大型の建物跡が検出され「女王卑弥呼の宮殿か」と報道されたが、著者はこの報道に対して「ぼくは太平洋戦争中の大本営の発表とそれによって人々が扇動されていたあの苦(にが)い歴史をおもいだした」と手厳しい。
 そのうえで著者は、とかく邪馬台国の所在地を知るためのテキストに矮小(わいしょう)化されてしまいかねない倭人伝を、「三世紀の倭人社会を知るうえで」「最重要の史料」と評価する。(略)僅(わず)か2000字余りの文字からなる倭人伝が、これほど豊かな内容を持つ史料だったことに読者の誰もが改めて驚かされるだろう。(略)

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2010.10.24.)



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