「誰」が「どのように数えたのか」／合意を調達するメカニズム。

　「よかった」が前提？
　埼玉・所沢　２学期制アンケート

　埼玉県所沢市教育委員会が小中学校の２学期制存続を前提としたアンケートを実施していることに、同市教職員組合（略）は１５日、アンケートの即時中止と「公正で客観的な検証作業」を要求する声明を発表しました。


　“公正・客観性欠く”
　教職組が中止要求

　同市は２学期制を２００４年度から全４８校（現在４７校）で一斉に導入。アンケートは７年目の制度を検証するとして１０月から、児童・生徒、保護者、教職員、学校向けにアンケート用紙を配布しています。
　保護者・教職員むけは「２学期制になり授業時数が増えてよかったと思うか」「体験的な学習を、効率的に行えるようになりよかったと思うか」など、もっぱら「よかった」を強調する内容。校長が記入する学校向けでは、２学期制の成果だけの記述を求めています。
　調査方法も児童・生徒、保護者の５％程度を抽出しているだけで、多くの子どもや保護者は対象から除外。調査の実施すら知らされていません。
　記者会見した（略）委員長らは、２学期制導入で
　▽１０月第２週の学期末に成績付けなどの仕事が集中するため、運動会・体育祭を、猛暑の続く９月に前倒しする学校が多い。
　▽子どもの学習到達が夏休み前に分からず、休みの課題に困ると父母から不安が出ている－など問題点を指摘。「アンケートは、３学期制と公正に比べた検証になっていない」として教職員、保護者の意見を真しに受け止める検証を求めました。

（日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
　機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
　2010.10.17.）

　統計数字にだまされるな
　Ｍ・ブラストランド、
　Ａ・ディルノット　著
（化学同人・１９００円）

　さまざまな数字の誤りを軽妙に暴いた英ＢＢＣ放送ラジオ番組の内容を元に、統計数字とのつきあいかたを理解します。「平均」の考察では、少数の高額所得者が「平均所得」を大幅に引き上げるので「大半の人は平均を下回る」事実など、普通の人が「平均」に抱く印象とのズレを指摘。データは「誰」が「どのように数えたのか」を自問することも重要だと述べます。

（日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
　機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
　2010.10.17.）

　本と話題
　主婦の誕生
　婦人雑誌と女性たちの近代
　木村涼子　著（略）
　吉川弘文庫・４８００円

　マスメディアが果たす役割
　評者　中嶋みさき　女子栄養大学准教授

　男女雇用機会均等法から２５年。女性の労働力率は……

（日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
　機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
　2010.10.17.）