熱中症予防
 室温管理呼びかけ
 東京の医療関係者

 猛暑のなか東京都では屋内で高齢者が熱中症になる事例が相次いでいます。23区では今夏、熱中症で死亡した人の9割以上が高齢者でした。医療関係者は「高齢になると温度を感じにくくなる。温度計を使った室温管理で熱中賞を予防しよう」と呼びかけています。(略)
 すみだ共立診療所では昨夏から往診の際にクーラーや扇風機の有無、温度計の有無、部屋の日当たりなど患者の住環境を確認し、熱中症予防をすすめてきました。診療所が加盟する東京民主医療機関連合会も患者への啓発や在宅高齢者の訪問活動を強めています。
 内田所長はとくに「客観的に室温を知ることが大切」と温度計の設置に力を入れ、場合によっては診療所から無償で温湿度計を提供しています。高齢になると皮膚の温度感覚が鈍くなるうえ、脳梗塞(こうそく)や認知症など自分の置かれた環境を正確に把握することが困難な人もいるからです。
   ◇   ◇
 東京23区では梅雨明け(7月17日)から8月6日までに熱中症が原因とみられる死者は96人、このうち87人が65歳以上の高齢者でした。死因を究明する東京都監察医務院の担当者は「冷房機器の風が嫌いな人も多い。独り暮らしで冷房をつけず亡くなられる事例が見受けられる」といいます。
 すみだ共立診療所の往診先でも蒸し暑い部屋で暮らす高齢者は少なくありません。環境省が熱中症予防で推奨する室内温度は「28度を超えない適切な温度」ですが、(略)80代女性宅はクーラーがなく、曇天でも室温は30度を超えました。
 内田所長は低所得や独居など医療現場だけで解決する問題ではないとした上で「昨夏の往診時に室温42度だった高齢者宅が今年は室温に気をつけているなど活動の成果も見え始めた。室温管理なしに今年の夏は越せないと啓発し、身近なところから粘り強く熱中症を減らしていきたい」と話しています。

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2010.08.13.)


>「客観的に室温を知ることが大切」

 私は逆に、冬場の慢性の「低体温症」(冷え性)を改善するために、温度計を大量導入しました…… <おかげさまで治りました♪

 最近は百均でも売ってますから。できれば各部屋にとりつけて、温度管理にご利用ください……。


>室温管理なしに今年の夏は越せない

 ……クーラー、ないんですけど。

 どうすれば……………………★(ーー;)★””””


 熱中症死亡 屋内96%
 多くは独居高齢者
 東京都

 東京都監察医務院は12日、東京23区における梅雨明け(7月17日)から8月6日までの熱中症死亡者96人の死亡状況を取りまとめて傾向を発表しました。独り暮らしの高齢者が屋内で熱中症になる事例が多くありました。
 監察医務院が懸案した熱中症とみられる死亡者のうち90.6%(87人)が65歳以上の高齢者でした。家族構成は独居者が全体の74%(71人)でした。
 死亡した場所は屋内が全体の95.8%(92人)と屋外に比べて圧倒的に多く、冷房機器があっても使用していなかった事例がありました。死亡時間帯が判明した61人のうち、熱中症になりにくいと思われている夜間に死亡した人が39.3%(24人)になりました。
 監察医務院は「熱中症は屋外で起きる印象が強いが、実際は屋内が圧倒的に多い。夜間も決して少なくない」と説明し、予防のために
 ①動いていなくても水分補給する
 ②室内の風通しをよくし夜間も高温多湿を避ける
 ③外出時は帽子や日傘で直射日光をさける
-などを心がけるように呼びかけています。
 23区の熱中症死亡者は過去5年間で165人、年平均33人でした。今年はすでに平均を大きく上回り、今後も拡大が懸念されています。

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2010.08.13.)



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