真駒内の自衛隊はイラク海外派兵の第1陣/その部隊内の不祥事/「兄は事故死ではない。殺されたも同然です」/防衛省が謝罪/「自衛隊配備は軍事的緊張・新たな火種を生み出す」
2010年8月3日 ★【 戦争 反対 】★ + ★【 圧政・強制 反対 】★息子は自衛隊に殺された
隠蔽に怒りと疑問 きょう遺族が提訴
徒手格闘訓練 真実を知りたい
息子は自衛隊に殺された、いったい何があったんだ-。陸上自衛隊真駒内駐屯地(札幌市)で、徒手格闘訓練中に20歳の隊員が死亡した事件の真相と自衛隊の責任を求めて3日、隊員の父親らが国家賠償訴訟を札幌地方裁判所に起こします。1日たりとも消えない遺族の悲しみと怒りはー。
陸自真駒内駐屯地
2006年11月21日午後2時すぎ。(略)英吉さん=当時(20)=が徒手格闘訓練中にけがをした、との連絡が沖縄県の父親(略)さんの携帯電話に入りました。(略)
英吉さんは翌22日午後2時すぎに死亡しました。徒手格闘訓練中に相手に投げられ、板張りの床に後頭部を強打したことによる急性硬膜下血腫、外傷性くも膜下出血などによる死亡とされました。
突然の死に
息子の突然の死に、(略)さんは沸きあがる怒りと疑問を抑えることができませんでした。「英吉は小さなときから運動音痴だったので(略)戦闘部隊ではない輸送隊を選択した。メールでいつも様子を知らせてきたが、徒手訓練のことなどは一言もなかった」と悔しさをにじませます。
(略)「なぜ畳ではなく床でやったのか、教官は何をしていたのか、安全管理はどうしていたのか」など疑問をぶつけました。警務隊や部隊関係者は多くを語らず、口から出るのは「わかりました」の言葉だけでした。
(略)以前から息子のメールに「いじめ」を受けていることを感じさせるものがあっただけに、訓練事故死に強い不信の念を持ちました。
本当の軍隊
(略)「北海道を離れるまで、ホテルや行く先々には上官が遺族を監視するようにつききりでした。真駒内の自衛隊は全国の部隊に先駆けてイラクに海外派兵の第1陣として送り出された精鋭部隊で、その部隊内の不祥事を徹底的に隠蔽しようとする対応に、ここは本当の軍隊なんだと実感しました」
自衛隊の対応は不自然さが目立ちました。
「事故については口をつぐみながら、遺族へのご機嫌とりと問題を大きくさせない“配慮”が見えみえだった」(略)。その最たるものが死亡から2年たった08年春に陸上自衛隊幕僚監部から届いた、福田康夫首相名による「桜を見る会」招待状。受付番号は「1」でした。(略)
「兄は事故死ではない。殺されたも同然です。裁判で真相を明らかにしたい」
(山本真直)
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
2010.08.02.)
肩書書き換え
防衛省が謝罪
平和大会練馬実行委要請に
日本平和大会練馬実行委員会は2日、防衛省が要請行動参加者の肩書を、事前に提出していた名簿と異なり、「共産党員」と書き換えていた問題で同省に事実経過の報告と謝罪を求めました。
同実行委員会が7月15日に陸自朝霞駐屯地屋外実弾射撃中止と鉛汚染防止、観閲式の騒音防止などを求めた要請の際、防衛省は出席予定だった日本平和委員会機関誌「平和新聞」記者の肩書を「共産党員」と書き換えた文書を作成。対応する事務官に配布しました。
要請では、書き換えは憲法が保障した思想・信条の自由を侵すものであり、故人情報保護に関する法律にも抵触すると強調。文書の行政文書からの削除、防衛省作成名簿の参加者全員への開示、事前提出名簿では肩書を書かずに氏名だけにすることを求め文書回答を求めました。
防衛省担当者は、肩書を書き換えた事実を認め謝罪。理由について「担当者が新聞記者、メディアは別途手続きが必要なのではないかと思いこんでいた。そういう手続きは必要ないが、スムーズにするためにそのように書いてしまった」などと説明。防衛省として思想信条などを調べることなく、書き換えた記述を行政文書から削除すること、名簿について開示請求があれば、情報公開関連法規に基づいて、適切に対処するとし、事前提出名簿については今後、肩書ぬきにすると回答しました。文書回答については拒否しました。
要請参加者は「思い込みというが政党に所属しているかどうかにかかわらず、国がそう認めてしまうことになる」「情報公開請求ではなく、当事者にこの場で名簿を開示すべきだ」と発言。改めて過去1年の交渉で、同様の書き換えがないか調査すること、名簿作成について内規を明らかにすることを求めました。
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
2010.08.02.)
米国には媚びへつらいを売り倒し、
自国民は敵視する、「自衛」隊……★(==#)★
沖縄への自衛隊増強計画
党県委が撤回要請
防衛局
日本共産党沖縄県委員会は2日、沖縄防衛局に対し、「沖縄への自衛隊増強計画に反対し、計画の撤回を求める申し入れ」をしました。(略)
石垣、宮古両島に陸上自衛隊の国境警備部隊(数百人規模)を、与那国島に沿岸監視部隊(約百人)をそれぞれ配備する計画が先月報じられたのを受けて申し入れたもの。
党側は「石垣島には沖縄戦の強制疎開で3600人余がマラリアで死亡した歴史もあり、軍隊ノーの思いが強い」(略)「宮古島は中国・台湾との友好の歴史が深く、戦争につながる基地は置いてほしくないというのが住民の思い」(略)と住民の願いを代弁しました。
「自衛隊配備は軍事的緊張・新たな火種を生み出す」と指摘し、配備中止を重ねて求めました。(略)
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
2010.08.02.)
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