(2010.07.06.入力)
 防衛省「事業仕分け」
 ヘリ・ミサイル対象にしたが
 兵器 一つも削らず

 民主党がムダ削減と宣伝する事業仕分け「行政事業レビュー」が、防衛省でこのほど行われました(9日~11日)。“聖域扱い”との世論の批判を受けて兵器も対象にしたものの、ただの一つも削減しないまま終わりました。
 対象となったのは、1両2億5000万円の偵察用87式装甲車(120両購入計画)、海外派兵に配備される1機約50億円以上のヘリコプター(現有数54機)、7000億円以上がつぎこまれたミサイル防衛のパトリオットミサイルなど、米軍の戦争に加担する危険な上、軍需企業を肥え太らせるだけのムダ遣いの典型です。
 仕分け人から、87式装甲車について「走っているときに弾を撃てないと聞く。使えないものにコストをかけてもしょうがない」との意見がでましたが、防衛省は「これから研究をスタートします」とその場逃れの回答。
 ヘリコプターは、各自衛隊間で14億円も価格が異なる実態が判明。ライセンス料を払って国内企業が製造する方式について防衛省は「経費面を総合的に判断している」としながら、「試算はしていない」と無責任な説明を繰り返しました。
 入札は名ばかりで随意契約となっている上、その受注企業に防衛省や自衛隊OBが多く天下っていることが指摘され、「うさんくさいと思われる。情報公開すべき」だとの意見がだされました。
 しかし、防衛省は、「企業が契約してくれないと困る」といって拒否。結局、ただの1両、1機も削らずに、せいぜい「まとめ買いしてはどうか」など、調達方法の改善などを求めるだけでした。
 もともとムダを削る気などなかったと言われても仕方ありません。
 事業仕分けは、軍事費や大企業向け予算など本当のムダにはメスを入れない一方、国民の暮らしを切り捨てるものでした。それでも大した財源はつくれなかったのが実際です。
 民主党は、この仕分けでムダを削るからといって消費税増税を押しつけようとしていますが、これではその口実にもなりません。

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2010.07.01.)


 “基地は本土も等しく負担を”
 自民沖縄県連 マニフェストに明記

 自民党沖縄県連(略)が配布する参院選挙の沖縄県版マニフェスト「沖縄 笑顔・元気プロジェクト」では、同県宜野湾市の米軍普天間基地「移設」問題について「県外・国外への移設を強く求めます」としています。自民党のマニフェストが「在日米軍再編を着実に進めます」とし、普天間基地の県内「移設」を公約していることとの矛盾には一言も触れていません。
 また、「米軍基地問題は沖縄だけの問題ではありません。本土も等しく負担すべきです」と、基地の苦しみを全国に広める立場を明記。「米軍発注事業を地元企業が参入できるよう」にするなどと、旧態依然の基地依存経済の考えから抜け出せていないことを示しています。

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2010.07.01.)


 隠された被爆
 まやかしの放射線基準を斬る

 なぜ明らかに原爆症の人が被爆者認定されないのか? そこには科学を装う隠蔽工作があった。広島長崎の放射線被曝がひろがる実態を、プレスコードで隠し、放射線量基準を実態とかけ離れたものにしたごまかしとからくり。多くの人が苦しむ内部被曝を無いものにしてきた米核戦略を告発し、科学に基づく認定基準作りを提案。

 ISBN 978-4-406-05373-0 C0036
 矢ヶ崎克馬 著 新日本出版社
 四六判 定価1260円(略)
 http://www.shinnihon-net.co.jp

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2010.07.01.)



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