守ろう 食の安全
ベビーフードを安全に
農民連食品分析センター便り ③
赤ちゃんの食べ物であるベビーフードこそ安全でなければなりません。ところが農民連分析センターで、2001年、残留農薬の違反を見つけました。粉状のホウレンソウとグリーンピースから、殺虫剤フェンバレレートが基準以上に検出されたのです。私たちは「製品を回収し、調べよ」と厚生労働省に申し入れました。厚労省の調査では、原材料のホウレンソウから農薬が検出されたが、生鮮品の基準で計算すると違反ではなかった、とのことでした。
私たちはメーカーに「農薬のない製品を作っては」と申し入れました。その後メーカーでいろいろな輸入冷凍ホウレンソウで試作したけれど、農薬はゼロにならず、国産無農薬栽培のもので製造しました。今は農薬のないベビーフードが販売され、本当に良かったです。もちろん、手作りが最高ですが。
今、値段もいろいろな豆腐が売られています。私たちは、「非遺伝子組み換え大豆使用」と表示されている豆腐を分析してみました。すると7種類のうち3つの豆腐に、遺伝子組み換え大豆が含まれていました。会社に聞くと「うちは輸出社の『非遺伝子組み換え大豆』の証明がある」「どこかで混じったのですかね。まあ5%条項もありますしね」といいます。つまり全体の5%までは、遺伝子組み換え大豆が混入していても「組み換えでない」と表示できるという意味です。この割合はEUでは0.9%で、日本もEU並みに厳しくすべきです。
組み換え大豆は除草剤が残留します。日本では遺伝子組み換え大豆は栽培していませんが、自給率はわずか6%。輸入大豆の8割がアメリカ産で、その9割が遺伝子組み換えですから、日本の食卓に上がる大豆の約7割が遺伝子組み換えといえます。
組み換え大豆は、モンサント社が種子と除草剤を独占支配して儲けています。日本へ輸入承認を迫り、くしくも1996年、菅直人厚相の時に、安全審査不十分のまま輸入を認めたものです。
(農民連食品分析センター所長 石黒昌孝)
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
2010.06.18.)
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