(※旧タイトル:「民主党は2009年総選挙、都議選で複数の議員が建設計画や事業の進め方を批判しましたが、政権交代後は推進に再度転じ」。
 昨日付けで「まだ続きあるのですが時間切れ★ あとで記入しますね……★」だった部分、追加しました☆ @2010.06.15.)
 ひと
 イタイイタイ病根絶に生涯をかけてきた
 (略)さん
 (79)

 イタイイタイ病が公害認定を受けて40年余。「やっと(行政が)その気になってくれた」。イタイイタイ病資料館(県立)の設置計画が2012年春の開業めざしてすすんでいます。カドミウムの汚染地だった富山市の県国際健康プラザ内に設置されます。
 25歳の時、母が「(体が)痛い、痛い」と言いながら亡くなりました。骨がもろく、折れやすくなる病気。祖母も同じ病気でした。高木さんの住む神通川沿いの萩島地区では、8割の家が患者を抱えていました。
 厚生省(現・厚労省)や県の研究班が、三井金属鉱業の神岡鉱山から流れ出るカドミウムが原因と認めなかった1966年、地域の総代表をしていた故(略)前会長を訪ねました。「多くの患者さんを放っておけない」と対策協議会を設立。4年間裁判をたたかい72年に勝利。
 「強い立場の人に、弱い者の声をまっすぐに伝えられる人」。対策協議会副会長として、企業や行政との交渉で一歩も引かず、仲間から信頼されています。川の定期的な水質検査や、神岡鉱山への立ち入り調査もしてきました。(略)
 清流が戻り、汚染土壌の復元も間近。しかし、いまも病気で苦しみながら認定されない人がいます。「生きている限りイタイイタイ病にとりくんでいきたい」

(文・ 村上 明子)
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2010.06.14.)


 「水・空気・街」 壊す東京外環道
 民主の公約破りに広がる失望

 大気汚染、地下水脈の分断、コミュニティー破壊などを引き起こす“1メートル1億円”をかける東京外かく環状道路建設。沿線住民の間には、「コンクリートから人へ」の公約をほごにした民主党への失望が広がっています。建設計画の問題点を指摘している住民団体の代表に聞きました。


 東京外かく環状道路(練馬-世田谷間)
 大泉ジャンクション(JCT)から東名JCTまで長さ16キロの自動車専用道路。費用総額1兆6千億円。大深度地下(地下40メートル以深)に直径16メートルの巨大トンネル2本を通し排気塔五つを設置します。自公政権下の国幹会議で自民、民主の委員が賛成し事業決定。民主党は2009年総選挙、都議選で複数の議員が建設計画や事業の進め方を批判しましたが、政権交代後は推進に再度転じ高速道路料金引き下げ財源を流用し建設しようとしています。


 杉並 地下水遮断し大混乱

 杉並区(略)建設予定地は水の豊かな地域です。杉並区民の宝である善福寺池の70メートル横を通り、善福寺川を横断します。
 東京西部の武蔵野台地の地下水は西から東に流れています。その地下水が湧き出す地点を串刺しにして練馬から世田谷まで南北に直径16メートルもの巨大トンネルを通せば地下水は遮断され大混乱です。
 過去の実例からもトンネル工事で池や川の枯渇、地盤沈下、水質汚染などが起き、環境を一変させるのは明らかです。特に外環道は地層の成り立ちから、連続する帯水層(水が通る層)を貫くので影響が大きくなります。
 膨大な建設費も問題ですが、私が一番言いたいのは東京の水と緑をトコトン駄目にするものを本当に造っていいのかということです。


 世田谷 車があふれ「地獄」に

 世田谷区(略)予定地は特別緑地保全地区の国分寺崖(がい)線とその地下水が流れる野川の間です。23区で唯一ホタルが自生する成城みつ池をかすめます。
 大深度地下で影響は少ないと国と都は宣伝しますが、区内は2割が大深度で残りは浅深度や地上部など。東京ドーム二つ分のJCTも建設されます。
 高速道路の行き止まりは車があふれ大気汚染など「地獄」です。しかし南に延伸するには、再開発がすすむ二子玉川の人工地盤のくいの下をジェットコースターのようにくぐるか、東の国分寺崖線または西の多摩川を壊すことになります。これも「大地獄」です。
 建設中止が最善ですが反対する政党は目下、共産党だけです。問題点を広く知らせ世論を喚起したいです。


 練馬 消失する天然記念物

 練馬区(略)大泉地域の住民は外環道の地下化は知っていても、大泉JCTに排ガス量日本最大級になる排気塔ができ、ぜんそくを引き起こす窒素酸化物を年間100トンもたれ流すことや、八の釜の湧き水(区天然記念物)と憩いの森が消失するのを知らない人が多い状況です。
 行政は大泉で止まっている外環を南進させれば大泉周辺の渋滞は緩和されると強調しますが、過去の事例から見ても逆に利用車両が生活道路にまで入り込んで今以上の交通量増加が考えられます。
 「コンクリートから人へ」と言う政権ならば大気汚染、自然破壊、交通事故増大など命にかかわる深刻な問題を十分に検証し、それでも1メートル1億円の道路が必要という納得のいく根拠を示すべきです。


 三鷹 学校近く巨大排気塔(略)

 三鷹市では中央JCTと東八道路ICの建設で大気汚染や交通渋滞が持ち込まれます。
 JCTにひあ巨大な排気塔を2本も造る計画です。付近に小・中学校もあるのに、地下トンネルの排ガスを空中に吹き上げる。三鷹市は今も小学生のぜんそくが都内平均より多い。街なかにこんなものを造ったら大変です。
 JCTは数百メートル幅にわたる地域を削り地域社会を壊します。さらにトンネル建設の凝固剤で三鷹の飲料水となる地下水が汚染される。住民の声を排除し建設するのは許せない。
 民主党が総選挙で掲げた「コンクリートから人へ」は、大型事業優先から人間優先に転換する哲学ではなかったのか。建設推進に転じたのは、これに全く反するものです。

(略)

(川井亮、本田祐典)
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2010.06.14.)


 鞆の浦 埋め立て見直せ
 文化財保存全国協議会が決議

 広島県福山市の景勝地「鞆(とも)の浦」で開かれた文化財保存全国協議会の第41回大会で13日、鞆港埋め立て・架橋計画の見直しを求める決議が採択されました。(略)「鞆の景観を守ることは私たちの暮らしの歴史を守ることだ。広島地裁で勝訴でき、全国のみなさんの支援に感謝したい」(略)「鞆の浦の港湾と町並みの一体的歴史的遺産は、国際的に見てもすばらしく、誇りを感じる」(略)「この地に受け継がれた古代・中世・近世・近代に及ぶ遺跡群から、多くの感銘を受け」たとのべ、2009年10月1日に埋め立て免許の差し止めを求めた広島地裁判決を尊重し、広島県が控訴を取り下げるよう求めています。

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2010.06.14.)



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