ひと
ガザの人権状況を告発する
パレスチナ人弁護士
ラジ・スラーニさん(57)
2008年12月から09年1月、イスラエル軍がパレスチナのガザ地区を猛爆し、民間人被害を伝える写真が世界をめぐりました。
「あれから1年半。イスラエルの人道犯罪に対し、何の行動もとられていない。結果として、パレスチナに国際人道法は適用されないというメッセージになっている。これは、恥だ」
ガザのNGO「パレスチナ人権センター」代表。今月、日本のNPO法人「ヒューマンライツ・ナウ」の招きで来日し、大学などで現地の実情を訴えました。
境界封鎖で、搬入物資は当局が厳しく限定。下水や送電網の再建も進まず、人口の9割が貧困状態といいます。「ガザは社会的、経済的に窒息させられている」
1977年、弁護士資格を取得。何百人ものパレスチナ人政治囚を弁護しました。多くが、イスラエル当局による拷問や、容疑不要の拘禁制度に苦しめられたと告発します。
自身も拘禁、拷問されました。殴り、眠らせず、座らせずに続く激しい取り調べに「毎日50回、死にたいと思った」。パレスチナ当局の人権抑圧を告発し、拘禁されたこともあります。
イスラエルがガザを占領した67年に14歳。「暴力、破壊を日常的に見て育った」。拷問されても活動はやめない。「私は公正で合法な利益を守っている。このことが力を与えてくれる」
日本のパレスチナ支援は評価しつつ、「現地の人権状況に目をつぶらないでほしい」と力をこめました。
(文・ 安川崇)
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
2010.05.29.)
>「現地の人権状況に目をつぶらないでほしい」
チベット人の人権活動家にも、是非この欄に、登場してほしい………………。
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